エンジン車特有の楽しさを評価する声も
そのほか、「最近のEVはアクセルを踏み込んだ瞬間の反応だとか、押し出し感はすごくよいですよね。なかでもポルシェ・タイカンは車両重量が重いんですけど、低重心なのでコーナリング性能がすごくいい。運転がうまくなったと勘違いさせてくれるほど、気もちよく走れるんですよね。もちろん、エンジン車のような高回転側の伸びがないので高揚感は少ないかもしれませんが、十分にスポーティに楽しむことができると思います」と語るのが、D’station Racingの47号車「D’station Porsche 992」でST-1クラスに参戦する田中哲也選手だ。
田中選手はハイブリッド車も高く評価しているようで、「ガソリン車のガス欠は経験しているけれど、EVの電欠は経験したことがない。そういった意味ではEV車に対する不安はあるけれど、ハイブリッドに関してはそのリスクが軽減されるからいいと思います。しかも、日産のe-POWERはガソリンがあれば発電してくれるし、モーターの加速フィーリングも味わえるからよい組み合わせだと思います。とくにノート e-POWERで熊本空港からオートポリスへ向かうワインディングが好きですね」と語る。
また、AutoLaboの290号車「AutoLabo Racing SWIFT Sport」でST-4クラスに挑む伊藤大輔選手も「リニアにトルクが出ているのでEVにもいい部分はあると思いますが、僕はエンジン車で育ってきた世代なのでエンジンのほうが楽しい。トルクバンドを落としたときの対処法を含めて、エンジン車はうまく走らせることにおもしろさを感じられますからね。もちろん、EVも速く走らせるためにはどうしたらいいのかを考えるところはおもしろいけれど、人工的なおもしろさに感じるので、まだ難しいところにあると思います」と前置きした上で、ハイブリッド車の利点を語ってくれた。
「印象的なEVはなかったけれど、ハイブリッドは衝撃を受けたことはあります。初めてレクサスLS600hに乗ったとき、5リッターのエンジンとハイブリッドなのでパワーとトルクがありますよね。CVTもシフトショックがなくスムースだったので、びっくりしました。無段変速のCVTといってもコンパクトカーでトルクのないクルマだったら、エンジン音が上まわってしまうこともあって、気もちよくないんですけど、LS600hは初めてCVTのよさに気付くことができたモデルでした」と伊藤選手は語る。
このように、EV、ハイブリッドを含めて近年は電気モーターを駆使したモデルもハイレベルになってきており、上位カテゴリーで活躍するプロドライバーも認めるクオリティになっている。



















































































