「グランツーリスモ7」で疑似体験する未来のレーシングコルベット
レースゲームやレーシングシミュレーターに詳しい方なら「コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ」という名前だけで察しがつくと思うが、これはコルベットCXをベースに、長年のコルベットレーシングプログラムの知見と技術を盛り込み企画されたマシンで、実際に走って技術的なパフォーマンスを示すことよりも、「グランツーリスモ7」のなかで操ることで、コルベットの未来を疑似体験してもらおうという一種のブランディング戦略的なコンセプトカーだ。
グランツーリスモシリーズには時折こうしたビジョンモデルが現れ、これまでにフェラーリやポルシェ、トヨタなど数多くの自動車メーカーおよびブランドが、自らの未来を示すコンセプトモデルを発表してきた。そのトレンドに倣ってコルベットCX.R ビジョン グランツーリスモも誕生した。
当然サーキット走行を前提としたクルマづくりをしているこのコンセプトカーは、軽量化と強烈な旋回性能への対策に抜かりはなく、外観もよりレーシーなものへと変更されている。カラーリングはレーシングコルベットのイメージカラーであるイエローとブラックで構成され、モータースポーツとの結びつきを色濃く反映している。
いくら仮想空間であるグランツーリスモのなかのクルマとはいえ、その設計にはCXと同様にシボレーのパフォーマンスエンジニアが携わり、シャシー、ドライブトレイン、空力特性の詳細な設計図が作成されたという。CX.Rビジョン グランツーリスモは前輪左右に各1基と、8速ギヤボックスに結合された1基の計3基の電動モーターを備える。ミッドシップには2リッターDOHCツインターボV8エンジンを搭載し、システム全体で2000馬力を生み出しサーキットを駆け抜ける。
コルベットCXおよび、CX.Rビジョン グランツーリスモは、近くグランツーリスモ7内に登場予定だという。シボレーが描く未来のハイパフォーマンスカーとはどのようなものなのか、ぜひバーチャル空間で体感いただきたい。