#シボレー
TEXT:TET 編集部
ついに「コルベットがEV」に!? 2種類のコンセプトカーでシボレーが未来のハイパフォーマンスカー像を描く

4輪モーターで2000馬力オーバーの怪物 米国カリフォルニア州モントレーで行なわれたイベント「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で、シボレーが未来のハイパフォーマンスカーの展望を指し示す2台のコンセプトカーを8月15日に発表した。 公開されたのは「コルベットCX」と「コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ」の2台。両車とも市販化の予定はないものの、「これから何年にもわたって、コルベットのデザイン言語に影響を与えるインスピレーションの源になるモデル」とシボレーは説明。そのうえで、70年以上にわたるパフォーマンスの革新を背景に、アメリカンスポーツカーの伝統を称え、未来を切り拓いていくものだとしている。 GMモータースポーツ・エアログループとシボレー・パフォーマンス・スタジオの協業で設計されたエクステリアデザインは、究極のパフォーマンスを追求しながらも、コルベットを象徴する伝統的な要素はきっちりと押さえられている。前方に突き出したノーズに、ボディの上部と下部とを際立たせる水平に走るシャープなライン、歴代コルベットに共通するデュアルエレメントテールライトなどがそれだ。 一方で、動力面は世相を反映している。コンセプトカー「コルベットCX」は、伝統的なV8エンジンを捨て、EVになることを決断した。90KWhのリチウムイオンバッテリーを備え、4輪にそれぞれモーターを搭載。システム合計出力は2000馬力オーバーに達し、4輪トルクベクタリングで圧倒的なグリップとコーナリング性能を見せるのだという。 さらに、革新的な機構を採り入れることで、そのパフォーマンスを余すことなく路面に伝えようとしている。内蔵されたファンがオープンチャネル構造を通じて空気を吸い込み、強大なダウンフォースを発生させる「バキュームファンシステム」を採用するとともに、リヤディフューザー上の気流を調整して、リアルタイムで空力バランスを最適化する。 また、フロントディフューザーとリヤウイングは、どちらもドライバーの操作に応じて自動的に調整される。こうしたアクティブエアロとバキュームファンシステム、そして全輪モーターにより、コルベットは新次元の走りのステージへと駆け上がるのだ。これは、あくまでも市販予定のないコンセプトモデルでの話だが……。 インテリアは斬新で、アメリカ軍の最新鋭戦闘機F-35を彷彿とさせる前方開閉式キャノピーを採用し、ドライバーが車両に近づくと自動で上方に開く機構を備えている。当然車内は圧倒的なパフォーマンスに備えてドライバーオリエンテッドに設計され、ホールド性の高いシートや視線移動の少ないデジタルウインドウスクリーンを備えるほか、アメリカを代表するスポーツカーにふさわしいラグジュアリー性も兼ね備えている。 なお、コンセプトカー「コルベットCX」には、もうひとつのモデルが存在する。それが「コルベットCX.R ビジョン グランツーリスモ」だ。

TAG: #eモータースポーツ #コルベット #コンセプトカー #シボレー
TEXT:TET 編集部
現行の価格は約370万円。米国で最もリーズナブルなEV「ボルト」の新型が近日中に発表

米GM(ゼネラルモーターズ)は7月25日(現地時間)、バッテリー電気自動車(BEV)「シボレー BOLT(ボルト)」の次世代モデルを市場投入すると発表した。新型ボルトのスペックや発売日等は追って発表されるとのこと。 北米ではリーフよりも安価な価格設定 日本では馴染みの薄いBEVハッチバックの「ボルト」だが、現行型は米国で最も安価なBEVとして高い人気を博している。ボルトのスタート価格は現在2万6500ドル(約371万円)となっており、例えば米国ではかなり安価な日産「リーフ」が2万8140ドル(約394万円)だから、日本車よりも安い価格設定なのだ。 もっとも、日本では軽BEVの日産「サクラ」が254万8700円なので、ボルトの割安感を感じない人もいるかもしれないが、Bセグメントのボディサイズ、約417kmという長い航続距離、200hpという高出力等々を考えると、そのお買い得度は半端ではない。 事実、ゼネラルモーターズもボルト最大のアピールポイントが性能に比して手頃な価格だということを認識しており、新型も「米国で最も手頃な価格のBEV」になるという。つまり、リーフなどの価格を上回るわけにはいかないから、現状を前提にするならモデルチェンジで値上げされてもせいぜい1,000ドル(約14万円)程度という予想がつく。 もちろん、専用プラットフォームをイチから開発したのではコストが嵩む分、新車価格を抑えることが難しくなるため、ゼネラルモーターズでは既存のBEV専用プラットフォーム「Ultium(アルティウム)」をベースに新型ボルトを開発している模様。さらに、BEVではパワートレーン以上に重要となるソフトウェアプラットフォームについても既に他モデルで採用済みの「Ultifi(アルティファイ)」を搭載することで競争力を高める方針だ。 ちなみに現行ボルトはゼネラルモーターズがブレイザーEVなど新型BEVに幅広く展開しているアルティウムをあえて採用せず、旧世代の技術をベースとすることで圧倒的な低価格を実現している。なので、新型ボルトが最新版のアルティウムを採用しながらも、全米一安価なBEVとして登場すれば、他メーカーにとって大きな脅威になることは間違いない。 ゼネラルモーターズによれば、ボルトは2017年の発売以降BEVのゲームチェンジャーとして同社に多大な貢献をしており、2023年前半の販売実績(SUVのボルトEUV含む)はこれまでで最も好調だったという。しかも、ボルトのオーナーはブランドへの愛着が強く、乗り換えの際もシボレーを選ぶ傾向が強いとのことだから、クルマのデキもいいのだろう。アップデートされたテクノロジーを採用するボルトへの期待はさらに高まる。 北米での発売時期は、先述の通り後日発表される見通しだが、参考までにシボレーの新型BEVラインナップのうち「シルバラードEV」、「ブレイザーEV」、「エクイノックスEV」の3台は今年発売されることが既にアナウンスされている。逆読みすると新型ボルトの発売は来年以降になるのかもしれない。 日本導入の予定はないものの、ゼネラルモーターズは日本市場で「コルベット」や「キャデラック」を展開している。既に販売ネットワークを構築しているだけに将来的に新たなラインアップとして新型ボルトが加わる可能性もゼロではないかもしれない。  

TAG: #シボレー #ボルト #発売前モデル
TEXT:曽宮岳大
シカゴオートショー開幕、シボレーやクライスラー、ダッジなどがSUVやマッスルカーの電気自動車を出展

120年以上の歴史を持つアメリカの伝統的な自動車見本市「シカゴ・オートショー2023」が現地時間2月11日、幕を開ける。同モーターショーでは人気の高いSUV市場を狙い、各ブランドから様々なSUVが出展される。発売予定の新型EVや、コンセプトカーを中心に代表的なモデルをいくつかご紹介しよう。 今年登場する人気SUVのEV版「シボレー・ブレイザーEV」 2023年夏から順次販売が開始されるシボレー・ブレイザーEVは、現地ではミッドサイズに位置付けられる4ドア・5人乗りのSUV。歴史あるブレイザーのブランド力やスタイリッシュなデザインを強みに、「フォード マスタング マッハE」や「テスラ モデルY」などのライバル車を追撃する。 航続距離や装備の異なる4つのグレードが設定され、メーカー公称の航続距離は247~320マイル(約395〜512km)。価格は約45,000〜66,000ドル(約590〜867万円)に設定される。高出力版の「SS」グレードは、最高出力415kW(557hp)を生み出し、0-96km/h加速が約4秒という加速性能を誇り、従来の大排気量V8に匹敵する性能を誇る。 充電は11.5kWの家庭用電源と190kWの急速充電に対応し、後者では10分の充電時間で78マイル(約125km)走行可能とされる。最新モデルらしく運転支援装置も充実しており、高速道路で有効なハンズフリー機能や、ステアリングやブレーキ、ギアチェンジを自動化したパーキングアシスト機能などを備える。 スタート価格400万円を切る電動SUV「シボレー・エクイノックスEV」 同じくシボレー・ブランドが出展する「エクイノックスEV」は、ブレイザーEVよりも小さく、コンパクトSUVに位置付けられる4ドア・5人乗りのEVだ。2023年後半に発売が予定され、価格は30,000ドル(約394万円)から設定される。「フォルクスワーゲンID.4」や「日産アリア」あたりと競合することになりそうだ。 パワートレインならびに駆動方式は、FFとeAWDが設定され、FFモデルでは最大300マイル(約480km)の航続距離を実現。この点ではクラス上のモデルに引けを取らない。また、最高出力はFFモデルで156kW(210hp)、eAWDモデルでは216kW(290hp)を発生し、0-60マイル(約96km)を6秒台でこなすという。充電は家庭用120V/240V電源のほか150kWの急速充電に対応し、後者では10分の充電で約70マイル(約110km)走行できるという。

TAG: #クライスラー #シカゴオートショー2023 #シボレー #ダッジ

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