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日産の新型EVは大型SUV! 「N8」と見られるその中身を提携メーカーの「eπ008」から占う


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
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豪華な装備にも期待できる

販売台数で圧倒的なのがAITO M8とM9の存在です。とくにベストセラーモデルのM9は日本円で1000万円級の高級車であるものの、月間1.5万台級と大ヒットしています。三種の神器に加えて、ファーウェイ独自OS「Harmony OS」や自動運転システム「ADS4」など、独自機能を網羅することでドイツ高級車を凌駕するベストセラー高級車となっているのです。

AITO M9

そして、これらの全モデルがEREV、もしくはPHEVであり、一部モデルではBEVもラインアップしているものの、その販売構成は基本的にPHEV/EREVが圧倒的マジョリティです。他方でeπ008とリープモーターC16のBEVとEREVの販売シェア率は約2:3程度と、大衆セグメントではBEVが選ばれている様子も見て取れます。よって、日産の中大型SUV、仮称「N8」にもEREVだけでなくBEVをラインアップしてくる可能性があります。

次に、具体的なEV性能について、EREVの場合は熱効率45.18%の発電用エンジンを搭載しながら、34.32kWhの大容量バッテリーを搭載することでEV航続距離は210kmを達成。

表

燃費性能もWLTCモードで5.75L/100kmと、大型SUVのEREVとしては優れた効率性を実現しています。BEVの場合は82.28kWhのLFPバッテリーを搭載することで636kmの航続距離を確保。また、キャプテンシートを採用する6人乗りとともに、5人乗りもラインアップすることで多様なニーズをカバーしています。

eπ008のインテリア

これらの車両性能を兼ね備えながら、eπ008は日本円で362万円からのスタートです。とくに3列シート搭載の大型ファミリーSUVとしては、中国市場でも最安レベルのコスト競争力を実現しており、実際に月間2000台以上の販売台数を実現しています。

そして、このeπ008に対して注目するべきは車両性能という観点だけでなく、豪華装備内容という観点でしょう。とくにeπ008の上級グレードUltraには、

・15.6インチのセンタースクリーンとともに、後席向けの21.4インチの折りたたみ吊り下げスクリーンを搭載

eπ008のインテリア

・シート周りについて、運転席には8方向電動調整、4方向ランバーサポート、シートメモリー、ヒーター、ベンチレーション、マッサージを搭載

・2列目キャプテンシートにも4方向電動調整とレッグレスト、シートヒーター、ベンチレーション、メモリー、さらにオプションでマッサージ機能も搭載可能

・64色のアンビエントライト

・ヒートポンプシステム

・ガラスルーフ

・フレグランスシステム

・5℃から50℃に対応する6.5リットルの冷温庫(センターコンソールから分離して3列目まで電動でスライド可能)

eπ008のセンターコンソール

・V2X機能は最大6kWに対応

・ハイエンドADASはハイウェイNOAに対応

・20スピーカーシステムは7.1.2対応

・高張力鋼の配合割合は70.8%、最大1500MPaの超高張力鋼を採用

これらの豪華装備内容を網羅している最上級Ultraグレードでも、現在日本円で約380万円と驚異的なコスト競争力です。

いずれにしても、中国市場で苦戦している日産はN7だけでなく、これから発売していくすべてのEVを成功に導くことが不可欠です。そのような状況で期待されているのがeπ008と同等となる3列シート搭載の中大型SUV、仮称「N8」の存在なのです。eπ008と似たような三種の神器は当然として、とくにN7から採用されている新型シートや、Momentaと共同開発するハイエンドADASの搭載、日産の独自内製OS「Nissan OS」の採用によってeπ008を上まわる完成度に期待したいところです。

さらに、EV性能も、とくに日産初となるEREVテクノロジーがどれほどの完成度を実現してくるのか。おそらく2025年後半に投入予定のN7のEREVグレード発売の際に詳細に説明されるはずです。e-POWERの知見が存分に生かされた専用エンジンとなるのか。熱効率や燃費性能をはじめとする性能の高さにも注目でしょう。

eπ008

eπ007よりも総合的な完成度で優れるN7と同じように、eπ008よりも優れたパッケージを実現する日産「N8」の登場にも大きく期待していきたいと思います。

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