試乗
share:

EV版「M5」も開発中!「i5 M60 xDrive」のロケット級の速さにも驚き!


TEXT:小川 フミオ PHOTO:BMW
TAG:

未来を実現するテクノロジー

アクセルペダルを強めに踏み込むと、独特のサウンドが専用のスピーカーシステムから聞こえる。中音主体で、すこしの低音成分が混ぜてあるかんじだ。エンジン音ではないが、なんだかやる気を鼓舞される。

聞けば、BMW社内(デザイン部門)に、音作りのエクスパートがいるのだそうだ。自身マルチプレイヤーで、「手前でピアノを弾きながら、背中のほうに設置したキーボードを操ることだって朝飯前なんですよ」(BMWのデザイナー)とのこと。

デジタライゼーションとは、これまでに体験できなかったことを実現する手段であると同時に、それをいかに人間の感覚に近づけるかが腕の見せどころ、と私も改めて認識。

より太いグリップの小径のステアリングホイールを握りながら、楽しくて笑いがこみあげてくる。そんな希有なセダンである。

 

サポートが大きめのシートは、座り心地がよく、さらに試乗車では2トーンの色使いがしゃれていた。グレーとレンガ色という組合せはなかなか趣味がよく、お金をかけるべきところにはしっかりかける。それが高級車だとBMWはよく知っている。

i5 eDrive 40には「エクセレンス」と、今回乗った「Mスポーツ」という2つの仕様があり、日本での価格はともに998万円。i5 xDrive M60はモノグレードで、1,548万円。

価格を含めて、BMWの自信のほどが感じられるのが、新世代の5シリーズともいえるi5なのだ。

<了>

BMW i5 M60 xDrive

全長:5,060mm
全幅:1,900mm
全高:1,515mm
ホイールベース:2,995mm
乗車定員:5名
一充電走行距離:455-516km(欧州仕様車暫定値)
フロントモーター最高出力:192kW(261ps)
フロントモーター最大トルク:365Nm(37.2kgm)
リヤモーター最高出力:250kW(340ps)
リヤモーター最大トルク:430Nm(43.8kgm)
システムトータル最高出力:442kW(601ps)
システムトータル最大トルク:820Nm(83.6kgm)
バッテリー総電力量:81.2kWh(欧州仕様車暫定値)
モーター数:前1基、後1基
駆動方式:AWD(全輪駆動)
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
リアサスペンション:マルチリンク式エアスプリング
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:前245/40R20、後275/35R20
荷室容量:490L
車両本体価格:1,548万円

BMW i5 eDrive 40

全長:5,060mm
全幅:1,900mm
全高:1,515mm
ホイールベース:2,995mm
乗車定員:5名
一充電走行距離:477-582km(欧州仕様車暫定値)
最高出力:250kW(340ps)
最大トルク:400Nm(40.8kgm)
バッテリー総電力量:81.2kWh(欧州仕様車暫定値)
モーター数:後1基
駆動方式:RWD(後輪駆動)
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
リアサスペンション:マルチリンク式エアスプリング
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:前後245/45R19
荷室容量:490L
車両本体価格:998万円
TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
BEV大国の中国で販売が失速! ここ数年でPHEVのシェアが伸びていた
中国市場でファーウェイのEVが爆発的人気! ライバルを凌ぐ激安っぷりと超豪華内装のAITO M9とは
more
ニュース
大阪・関西万博の建設現場に「電源いらずのコンビニ」出現! どうやって運営しているの?
スーパーオートバックスに新たなブランド施設「ヒョンデコーナー」誕生! カー用品店の一角でありながら他ショールームと同じサービスを受けることが可能
Audi charging hubが東京都・紀尾井町にオープン! いまなら無料で急速充電を体験できる
more
コラム
中国市場はまだまだEV化の流れが止まらなかった! 内燃機関からPHEVを介してEVシフトするシナリオの中身
やっぱり日本でEVは需要薄か!? 国産で好調なのは軽EVだけという現実
数字だけ高スペックでも実際の充電は遅い! EVの進化についていけない急速充電器の現状
more
インタビュー
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
災害に強いクルマは「PHEV+SUV+4WD」! 特務機関NERVがアウトランダーPHEVを選ぶ当然の理由
more
試乗
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
誰もが感じる「ポルシェに乗っている」という感覚! ポルシェはBEVでもやっぱりスポーツカーだった
佐川急便とASFが共同開発した軽商用EV「ASF2.0」に乗った! 走りは要改善も将来性を感じる中身
more
イベント
中国市場のニーズに合わせて開発! 日産が北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカーを出展
レース前に特別に潜入! フォーミュラEに参戦する日産チームのテント内は驚きと発見が詰まっていた
日産がフォーミュラE「Tokyo E-Prix」開催前スペシャルイベントを開催! 六本木ヒルズアリーナに1夜限りのサーキットが出現
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択