コラム
share:

ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]


TEXT:生方 聡 PHOTO:生方 聡,Volkswagen
TAG:

ドライブモードセレクターにも変更の手が

たとえば、以前はモニターの下に配置されていたエアコンやドライビングプロファイルなどの物理スイッチが、ソフトスイッチとしてコントロールパネル上段に移され、より簡単にアクセスできるようになりました。コントロールパネル下段にもシートヒーターやエアコンの機能設定ボタンが用意されています。エアコンの温度設定と音量調節用のタッチスライダーがモニター下部にあるのはこれまでと同じですが、今回からイルミネーションが搭載されたことで夜間の使い勝手が大幅に向上したのは見逃せません。あと、細かいところでは、ハザードランプのスイッチがタッチスイッチからストロークのある物理スイッチに変更されたおかげで操作しやすくなったのもうれしいところです。

それ以上に驚いたのが、シフトやワイパーなどの操作法が変わったこと。ID.4では、ステアリングコラムの上に、“ドライバーインフォメーションディスプレイ”と呼ばれるメーターパネルが設置され、その右側にシフトスイッチがついていました。“ドライブモードセレクター”と呼ばれていますが、これを前後にひねることで簡単にシフト操作ができるのが、個人的にはとても気に入っています。

一方、2024年モデルでは、ドライブモードセレクターがメーターパネルから切り離され、ステアリングコラムの右側に移されています。使い勝手の良さは変わらずホッとしていますが、今回の変更にともない、ワイパーのスイッチがステアリングコラム左のウインカーレバーに統合され、使い始めてしばらくは戸惑うのではないかと心配しています。このあたりは、前述のタッチパネルとともに、ID.ファミリーの最新版である「ID.7」や新型「パサート」と共通化が図られたことになります。

ステアリングホイールにあるマルチファンクションスイッチもレイアウトが変わりました。これまでは、右側のスポークに音量調節と早送り/巻き戻しスイッチがあり、前者が上下、後者が左右に操作するため、ときどき誤って押してしまうことがありました。それが2024年モデルでは、左側のスポークに音量調節、右側に早送り/巻き戻しスイッチと分けて配置されたおかげで、押し間違いが解消されそうです。

コックピットのアップデートはこんなところですが、実はモーターや足まわりなどにも大きく手が加えられていました。そのあたりは次回お話したいと思います。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
more
コラム
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択