ついに日本に上陸した2024年モデルの「ボルボC40/XC40リチャージ」。見た目の印象は変わらないが、その中身は大きく変わっていた。
常識を破る年次改良
ご存じのとおり、スウェーデンの自動車ブランドであるボルボは、2030年までにEV専業メーカーになることを目指している。直近の目標としては2025年までに販売台数の半数(日本は45%)をEVとしたい考えで、その第一歩として市場に投入されたが、コンパクトSUVのXC40をEVに仕立てた「C40リチャージ」と「XC40リチャージ」である。
XC40シリーズの日本での販売は好調で、ボルボ・カー・ジャパンによれば、2023年上半期のプレミアムSUVセグメントにおける販売台数はXC40が2位、C40が13位。一方、プレミアムEVセグメントではXC40リチャージが「テスラY」「テスラ3」に次ぐ3位。C40リチャージも9位と、ともにベスト10入りを果たす勢いである。
そんなC40/XC40リチャージの2024年モデルが日本に上陸。ヨーロッパやアメリカの自動車ブランドでは、いわゆるフルモデルチェンジやマイナーチェンジ以外のタイミングでも、年ごとに改良を加える“モデルイヤー制”を採用することが多く、ボルボも例外ではない。このC40/XC40リチャージの2024年モデルもあくまで年次改良版という位置づけなのだが、その変貌ぶりは耳を疑うレベルだ。なんと、2024年モデルではFWDがRWDに変更! エンジン車では、到底ありえない話だ。
ボルボからの正式なコメントはないというが……
これまで、C40/XC40リチャージには2モーターで4WDの「リチャージ・ツインモーター」と1モーターでFWDの「リチャージ・シングルモーター」の2タイプが用意されていた。このうち、2024年モデルで大変貌を遂げたのが後者のリチャージ・シングルモーターで、モーターがフロントからリアに移され、それにともない駆動方式もFWDからRWDに変わったのだ。
こう書くと大改造のように思えるが、もともとあった2モーターのリチャージ・ツインモーターからフロントモーターを取り去ったと考えれば、今回の変更があまりに無茶なやり方ではないことがわかる。EVのC40/XC40リチャージだからこそ実現できたというのも確かだ。
今回のRWD化について、ボルボ本社からは正式なコメントがないというが、その理由は容易に想像できる。発進から大トルクを発揮する電気モーターを搭載するEVの場合、FWDでは急発進時に前輪がホイールスピンしたり、ステアリングが取られたりすることがある。その点、RWDは加速時のトラクションが高く、大トルクのEVでも挙動が安定するのが有利なところ。それだけに、モーターのさらなる大トルク化にも対応しやすく、RWDへの変更はC40/XC40リチャージの商品力向上には欠かせなかったのだろう。
Volvo C40 Recharge Ultimate Single Motor
全長:4,440mm
全幅:1,875mm
全高:1,595mm
ホイールベース:2,700mm
車両重量:2,010kg
前後重量配分:前980kg、後1,030kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:143Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:590km(WLTCモード)
最高出力:175kW(238ps)/4,000-5,000rpm
最大トルク:418Nm(42.6kgm)/1,000rpm
バッテリー総電力量:73kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定式
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:前235/45R20、後255/405R20
最小回転半径:5.7m
荷室容量:413L
車体本体価格:7,390,000円













































