・第28回日本EVフェスティバル開催、最新EV展示・試乗ほかシンポジウムも
【THE 視点】26日「(一社)日本EVクラブ主催 第28回 日本EVフェスティバル2022」が、東京都お台場の東京国際交流館で開催された。
筆者は第一回からスタッフとして参加しており、当初は日本自動車研究所(JARI)の高速周回路で開催されていた。つくばエキスプレスの開通に伴い、高速周回路が廃止された後は筑波サーキット等に移して開催されてきた。JARIや筑波サーキットを訪れるという非日常感も参加者のモチベーションを高めていたように思う。
当初は、手作り改造EV(コンバートEV)やERK(電気カート)の競技も行われ、多くの来場者でにぎわっていた。コンバートEVの多くは公道も走れるよう登録も行うものも多かった。その後は電池などの安全性の強化で、公道を走るための認証要件が高くなるにつれ、参加台数(製作台数)も減少してきたことから、ここ数年は都内に場所を移し、お台場の東京国際交流館での開催となっている。
お台場では競技は実施できずコンバートEVは展示のみになったが、自動車メーカーのEVやPHEVの試乗や展示が開催された。他にも環境に関するシンポジウムや充電インフラの展示、EVの普及に熱心な自治体の展示など様々なイベントを体験見学できる。
試乗車は、日産「サクラ」「アリア」、ホンダ「Honda-e」、三菱「ekクロスEV」、VW「ID.4」、BMW「iX」の6台。事前予約なしで試乗でき、受付時間前から希望者が大勢並んだ。
発表されたての「ID.4」は瞬く間に枠が埋まり、次にBMW「iX」。その後は日本車の順で人気が高かった。試乗体験者の話では、輸入車には興味津々だがディーラーで試乗するにはハードルが高いという。だからこそ試乗は大盛況だったのだろう。
私も「ID.4」と「iX xDRIVE50」に試乗した。どちらもEV専用のプラットフォームを持つ車両だけに完成度は高かった。このようにEVフェスティバルは、最新EVにいち早く試乗できることや、最新のEV動向を知ることができる。来年も開催される見込みで、事前情報をこの場でお知らせする。
そういえば最新EVを見ていて感じたことがある。私はサンルーフ付きが好きなので、購入希望車に装備があれば選択している。しかし最近、日本車ではサンルーフが激減しているように感じる。
ところが海外のEVを見ると装着されている車を多く見かける。最近の国産EVも「アリア」や「bZ4X」などに装着されているが、輸出を考慮しての採用かもしれない。重量面や価格面で不利なはずだが、ステータス性を高めるためなのだろうか。そう感じている今日この頃である。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)
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