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TEXT:TET 編集部
名古屋エリアに初登場したBMWのハイヤーはEVセダン! 名鉄タクシーグループが「BMW i5」を1台導入

スポーティかつエレガントな内外装のBMWハイヤー 愛知県の名古屋を拠点に、タクシー・ハイヤーを運行している名鉄タクシーグループの名鉄交通第三が、同グループの環境負荷軽減活動の一環として、2024年7月19日からBMWのEVセダン「i5 eDrive40 Excellence」1台をハイヤー車両として導入すると発表した。 名鉄タクシーグループは、環境負荷軽減活動の一環としてこれまでにも地域最大規模となる57台のEVをタクシーとして導入している。そして今回は環境負荷軽減に加え、訪日外国人を含む富裕層への営業強化ならびに環境問題に関心のある顧客への対応として、BMW i5 eDrive40 Excellenceが導入されることになった。 なお、名古屋の交通圏でタクシー・ハイヤーにBMWが選定されるのは今回が初めてになるという。 導入されるBMW i5 eDrive40 Excellenceは、2023年に販売が開始された高級EVセダンだ。BMWの象徴でもあるキドニーグリルをはじめ、スポーティかつエレガントな内外装のスタイリングを持つ。インテリアではラウンジ感を演出するドアパネルと一体化した形状の後部座席が、ワンランク上の快適性を実現している。ダッシュボードやシートなどには、本革に匹敵する高級感を持ち合わせた100%植物由来のヴィーガンレザーを使用しており、走行時のCO2排出ゼロだけでなく、内装でも環境への配慮を見せる。それでいながら広い車内空間や静寂性を備え、より快適な移動時間の提供が可能になるとは名鉄交通第三の弁だ。 名古屋を中心に、完全予約制のハイヤーとして運行を開始するBMW i5 eDrive40 Excellence。ビジネスシーンはもちろんのこと、中部国際空港と名古屋市中心部の往復や周遊観光利用など、ちょっと贅沢かつ快適な移動を望むなら予約を検討してみてはいかがだろうか。

TAG: #BMW #i5 eDrive40 #タクシー #ハイヤー
TEXT:TET 編集部
日本高圧電気とENEOSがEVトラックの未来を切り開く! 日本初のEV商用車向け充電ステーション実現のために「柱上設置型高圧受電設備」を開発

スペースが無い! 急速充電設備の要「キュービクル」を電信柱の上に設置して課題解決 愛知県の日本高圧電気は、ENEOSとの共同プロジェクトとして、日本初の「EVトラック対応の商用車向け共用充電ステーション」を設置し、東京都江東区のトラックステーションにて2024年7月から実証実験を開始したことを発表した。 ENEOSの抱える「スペース制約のため高圧受電設備の設置が困難」という課題に対し、配電機器メーカーの日本高圧電気は柱上高圧受電装置を提案。これにより、コンパクトかつ安全に高圧受電装置を設置することが可能になったという。 通常、急速充電設備を設置するには高圧受電設備(キュービクル)を用いるのが一般的だが、サービスステーションやトラックステーションのような場所では、安全性担保の観点から地面に高圧受電設備を置くことに多くの制約がある。また、トラックの出入りをスムーズにするため広いスペースを確保しなければならず、従来のキュービクルでは場所の確保が困難であるという課題があったそうだ。 その課題解決に向けて提案されたのが「柱上設置型高圧受電設備」で、いわゆる電信柱の上に高圧受電設備の機能を集約して取り付ける方式だ。これを採用することにより地上設備の設置面積を大幅に削減し、狭小な場所での運用を可能にしたという。 日本高圧電気は、「柱上受電という新しい受電の形を通じて、従来の設置スペースの制約を超え、より多くの場所で高圧受電設備を導入できるようになります。これにより、EVの普及が進み、クリーンエネルギーの利用拡大に寄与することが期待されます。日本高圧電気は、今後もクリーンエネルギーのさらなる利用促進に貢献したいと考えています。」と今回の取り組みについてコメントしている。

TAG: #ENEOS #EVトラック #充電ステーション #日本高圧電気
TEXT:TET 編集部
定額サブスクは法人ユーザーにもメリット大! KINTOがトヨタのPHEV4車種の取り扱いを開始

クラウンスポーツ、プリウス、ハリアー、NXの4車種を設定 自動車のサブスクリプションサービスを展開するKINTOは、多様化する顧客ニーズへさらにきめ細かく対応するため、2024年8月上旬からトヨタが販売しているプラグインハイブリッド車(PHEV)の取り扱いを開始する。 KINTOのサブスクリプションサービスは、自動車保険(任意保険)や自動車税、メンテナンスなど、カーライフにかかる諸費用を含めた月額利用料を支払い、車両を利用する仕組みだ。自動車販売店に加えて、オンラインでも見積もりから契約までの一連の手続きを行うことができ、契約満了の際に車両の状態が基準を満たせば、原状回復費用を支払うことなく車両の返却のみで済む「手軽さ」が特徴のサービスになっている。 契約にあたってはふたつのプランが設けられており、「初期費用フリープラン」の場合、まとまった資金の用意が不要で、3・5・7年のなかから契約期間を選ぶことができる。一方、「解約金フリープラン」の場合は所定の申込金を支払うことで、3年の契約期間中の中途解約にかかる費用の支払いが不要となるプランだ。借主が個人なのか法人なのか、直近の3年でクルマの使用環境が変化する可能性が多いのか少ないのかによって、プランを検討すればいい。 これまでKINTOではガソリン車のほか、ハイブリッド車(HEV)およびバッテリーEV(BEV)を取扱ってきた。しかし多様化する顧客ニーズに対し、さらにきめ細かく対応するためにはラインアップを一段と強化する必要があると考え、この一環としてプラグインハイブリッド車(PHEV)を新しく加えることを決めたという。 対象はトヨタブランドのクラウンスポーツ、プリウス、ハリアーの3車種と、レクサスブランドのNXの計4車種となるが、今後トヨタが新たに発売するPHEVも順次追加していく予定だとしている。4車種の取り扱いは2024年8月上旬より開始し、月額などの情報は取り扱い開始日からKINTOのWEBサイトで公開される予定だ。 CEV補助金を申請するならプラン選びは要注意 なお、PHEVの4車種をKINTOで契約し、クリーンエネルギー自動車を購入した際に交付される「CEV補助金」を使う場合には、当該車両を4年保有することが国で義務付けているため、トヨタブランドについては、「初期費用フリープラン」の5年または7年のいずれかを選択のうえで、顧客自身で補助金の申請をする必要がある。一方で、レクサスブランドについては、KINTO側で契約期間が3年と定められていることから、CEV補助金の交付条件から外れ、補助金を申請することができないので注意が必要だ。 余談ではあるが、KINTOで扱われるトヨタのEV専用モデル「bZ4X」は、2024年8月以降はそれまで契約期間が10年しか選べなかったものが、PHEVと同様に3・5・7年から選択できるように改善がなされる。むろんCEV補助金を申請する場合は、5・7年の契約が必須となるのも、PHEVと同様だ。 法人顧客がKINTOで得られるメリットとは? KINTOのサービスは、個人ユーザーだけでなく、PHEVのカーリースを検討中の法人や個人事業主の顧客のニーズにも対応しているという。主に経理面でメリットがあり、諸費用を一括した月額を支払う仕組みだから支出管理がシンプルになると同時に、カーリースと同様、月額を経費計上して損金扱いすることで、スムーズな会計処理につながるのだ。ただし、顧客の財務状況や車両の使用方法によって、メリット・デメリットが異なるため、契約にあたっては会計士や税理士に事前確認するようKINTOは呼びかけている。 さらに、法人ユーザーについては、社用車として利用する際の保険の補償対象を、役員や直接雇用関係にある職員とその家族まで広範囲に設定しているほか、人員に増減が発生しても契約内容をそのまま継続できるなど、メリットが豊富だという。顧客ごとに専任の担当者が付き、申込みの相談から利用中のサポートまでを担う「KINTOカスタマーセンター 法人サポートデスク」も設けられているなど、きめ細かなサービスが展開されている。 KINTOというと、サービス開始当初の宣伝イメージから、まとまったお金を用意しにくい若者が定額サブスクによって新車を無理なく乗れる新サービス、というイメージを抱きがちだが、実際には、今回触れている通り法人・個人事業主が経理上のメリットを享受できるサービスでもある。 PHEVの追加で既存のトヨタ、レクサス、スバル各ブランドのラインアップにも厚みが増す。この機会にKINTOを再考してみてはいかがだろうか。

TAG: #KINTO #PHEV #サブスク
TEXT:TET 編集部
EV用充電器を潮風から守れ! 耐塩害ボックス付き充電器をアウディジャパンがまさかの自社開発

本気でEVの充電環境を考え自社開発 アウディは、EVの利便性を向上させるために独特なアプローチを行っているブランドだ。 インポーターのアウディ ジャパンは、現在独自に8kW普通充電器の設置を全国で進めており、6月末時点で103か所202基の設置が完了している。また、急速充電器としては、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェのBEVオーナーを対象に提供する、最大150kWの急速充電ネットワーク「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」を国内ディーラー網で展開し、さらに都市部のユーザー向け蓄電池型超急速EV充電施設「Audi charging hub(アウディチャージングハブ)」の運営も行うなど、各地のニーズと環境に準じた充電ネットワークの拡充を行っている。 そんなアウディ ジャパンがEVの利便性向上の次なる一手として発表したのが、海辺に設置する電気自動車(EV)用充電器を塩害から守るボックス付き充電器だ。しかもなんと自社開発だというから恐れ入る。 この耐塩害ボックス付き充電器が設置されたのは鹿児島県屋久島の「THE HOTEL YAKUSHIMA Ocean & Forest」というホテルの一角だ。アウディは2023年7月に、屋久島町とアウディ正規ディーラーを運営するファーレン九州の3者間で包括連携協定を結んでおり、その一環で島内の4か所に7基の8kW普通充電器を寄贈している。 そのうちの1か所である「THE HOTEL YAKUSHIMA」には普通充電器が2基設置されているものの、雄大な東シナ海を望む海岸沿いに建つホテルだけに、EV充電器の設置には塩害を防ぐ対策が必要だった。何せ潮風に含まれる塩分は、電気機器を腐食し劣化させてしまう恐れがあり、機器の不具合の原因となりかねないからだ。 そこでアウディ ジャパンは充電器の設置を拡大するだけでなく、各地域の自然と共存できるような設備を整えることが、EVを普及させる上でも大事なことであるとしており、専門家のアドバイスやガイドラインを参照して、自社で「EV充電器用耐塩害ボックス」を開発してしまったのだ。 ボックスには、SUS(304)というニッケルを多く含んだ耐食性に優れたステンレス鋼板が採用されている。また、塩害を防ぐ強力な特殊塗料を塗布し、潮風の塩分から充電器を守る工夫を施している。海岸沿いの屋外駐車場という立地条件から、吹き付ける強風にも耐えられるよう、充電器をアンカーボルトで強固に固定する対策も行っている。 一方で、充電の利便性を損なわないよう、ボックス中央部に開口部を設けて充電ケーブルを通し、ボックスの扉を閉めたままでの充電を可能にしている。開口部にはブラシを付けることで、充電時のケーブルの動きにも対応できるよう工夫がされている。 同ホテルでは、先の包括連携協定の一環として、アウディの電気自動車「e-tron」のレンタカーサービスを運営しており、今回耐塩害ボックス付き充電器を設置したことで、屋久島での電気自動車の利便性のさらなる向上が期待できるとしている。 アウディ ジャパンはEVを販売するだけでなく、購入後の利便性や常日頃目にする細部のディテールにまで気を配り、地域性や環境を考慮したブランディングがなされている。それはまさに「ブランドは1日にして成らず」を地で行く地道な活動だ。

TAG: #アウディ #充電器 #普通充電
TEXT:TET 編集部
ミニキャブEVを日本郵便から3000台の大量受注! 郵便配達を支え続けた11年の三菱の実績が実る

先代「ミニキャブミーブ」の納入実績は驚異の5000台以上 2024年7月8日、三菱自動車が日本郵便から集配用の車両として、同社のワンボックスタイプ軽商用電気自動車「ミニキャブEV」を3000台受注し、2024年秋から順次納入を開始すると発表した。 日本郵便には「ミニキャブEV」の先代モデルである「ミニキャブミーブ」を、2013年から5000台以上納入してきた実績がある。そのミニキャブミーブは、2023年12月に新型の「ミニキャブEV」に進化を遂げ、駆動用バッテリーは電池容量を旧型比で25%向上させたほか、モーターとインバーターを一体化構造にするなど、効率向上を図って航続距離を35%向上させている。 今回の新型ミニキャブEVの大量受注に至った背景には、これまで約11年にわたって従来型のミニキャブミーブを使用してきた実績と、それに基づいた性能向上が盛り込まれたモデルチェンジが為されていること、この2点が大きく影響しているはずだ。 何せ先代ミニキャブミーブは12年間で約1万3000台が製造され、そのうち5000台以上が日本郵便に納入されているのだから、三菱自動車が大口顧客にとって使いやすいクルマに仕上げ、再度受注を狙ってくるのは当然のことであろう。 「ミニキャブEV」は、ルート配送に十分な航続距離180km(WLTCモード)を実現している。大容量の荷室空間をもち、重い荷物を積載した場合でも、滑らかで力強いモータードライブでキビキビと走行することができる。 さらに、CO2を含めたガスをまったく排出しない環境性能だけでなく、閑静な住宅街での集配でも音を気にする必要のない静粛性の高さや業務時間内の給油の手間を省ける利便性などが、日本郵便では好評を博しているという。ラストワンマイルの課題解決に貢献するとともに、温室効果ガス排出量の削減を目指す日本郵便の環境マネジメントの推進にも寄与するという。 三菱自動車の加藤隆雄社長は、日本郵便へのミニキャブEV大量納入にあたって、次のようにコメントしている。 「現在、世界中で急速に進んでいる脱炭素社会にむけた取り組みへの対応を求められています。この度、日本郵便さまより新たに3000台のご契約をいただいたことは、長年ご使用されるなかで高い評価をいただけた結果と認識しており、大変ありがたく思います。今後も当社は、電動車の開発・生産・販売を行うだけでなく、電動車への共感を広げる活動を通じて普及活動に取り組み、持続可能な社会の構築に貢献していきたいと考えております」 日本郵便では集配用車両の電動化だけでなく、日頃、各家庭に郵便配達を行うバイクの電動化も急速に進めている。住宅街でひっきりなしにストップアンドゴーを繰り返すバイクの音は、少々耳障りに感じる面もあったが、電動化により劇的に騒音が改善されたと感じている。ルート配送の集配車両であっても、全国津々浦々に郵便局を構える日本郵便だけに、EVによる騒音低減は我々の住環境にとって非常に効果的でありがたい。 業界に先駆けEVの軽商用車を設定した三菱自動車と、それを今日も変わらず採用を続ける日本郵便の姿勢を評価したい。

TAG: #ミニキャブ・ミーブ #ミニキャブEV #三菱 #日本郵便 #軽商用EV
TEXT:TET 編集部
アウディの電動SUV「Audi Q8 e-tron」を京都で2泊3日モニター試乗! そのほかの賞品も充実したキャンペーンが実施中

2泊3日でアウディe-tronを堪能できるキャンペーン アウディ ジャパンが、2024年7月28日まで「Audi Q8 e-tron Sustainable Drive in Kyoto」と題したキャンペーンを実施している。このキャンペーンは、アウディの電動SUV「Q8 e-tron」の力強さや機能性を2泊3日にわたって体感できる宿泊付きモニター試乗が1組2名ずつ、合計2組4名にプレゼントされるもの。モニター試乗当日は、アウディの専属インストラクターが、当選者の自宅や最寄りの駅、空港などにQ8 e-tronで迎えに来てくれ、操作方法や機能、特徴を説明してくれるという。 宿泊先は、京都・西本願寺の門前町に構える高級ホテル「デュシタニ京都」がアサインされる。日本の繊細な伝統文化と、デュシタニの祖国タイの優雅なホスピタリティが織り交ざった最高級のおもてなしを提供するデュシタニ京都の、スイートルーム「One Bedroom Suite」で優雅なひとときを過ごすことができる。 同ホテルには、アウディの電気自動車用8kW普通充電器が2基設置されているため、Q8 e-tronでの旅の間の充電に利用することができる。また、このキャンペーンでは宿泊付きモニター試乗のほかにも、ビジネスや週末の旅行に最適なサムソナイト製のAudi トロリーケースが賞品として10名分用意されている。 さらに、同期間にソーシャルメディアキャンペーンも開催されている。アウディジャパン公式FacebookとInstagramのフォロワーで、公式ページとキャンペーン投稿に「いいね」をした人のなかから、抽選でデュシタニ京都の1泊2日宿泊券が3組6名、Audiオリジナルロゴ入りポーチが10名にプレゼントされる。 なお、アウディは2023年10月からデュシタニ京都と、サステナブルなホテル体験を提供するためのコラボレーションを始めている。その一環としてアウディからデュシタニ京都に対し、アウディ純正の8kW普通充電器が2基贈られ「デスティネーションチャージング」として活用されている。 また、ホテルVIP宿泊客の送迎やホテルプランの送迎用に「アウディQ8 e-tron スポーツバック 55 クアトロ」を常駐させており、宿泊客の旅をアウディが誇るEVでサポートしている。 詳しいキャンペーン内容は以下のとおりだ。 ■ Audi Q8 e-tron Sustainable Drive in Kyoto キャンペーン <応募期間> 2024年6月24日(月)– 2024年7月28日(日) <賞品> アウディ Q8 e-tron 3日間宿泊券付きモニター試乗 (合計2組4名) ・モニター試乗実施期間: 2024年9月14日 (土) から2024年9月16日 (月) 、もしくは 9月21日 (土) から9月23日 (月) ※申込時に日程の選択が可能だが、当選者都合による日程の変更はできない。 ・宿泊施設:デュシタニ京都 […]

TAG: #Q8 e-tron #アウディ #キャンペーン #試乗モニター
TEXT:TET 編集部
ヒョンデ・アイオニック5Nを借りて貸してお得に乗ろう! DeNA SOMPOの定額リースならリース中の貸出シェアだってできる

日本初「アイオニック 5 N」のカーリースが登場 DeNA SOMPO Carlifeが提供するカーリース「SOMPOで乗ーる」は、ヒョンデが6月5日から販売を開始したハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N(アイオニック 5 エヌ)」の取り扱いを2024年7月3日から開始したことを発表。カーリースでアイオニック 5 Nを取り扱うのは、「SOMPOで乗ーる」が日本初だという。 2023年の7月に、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて発表されたヒョンデのハイパフォーマンスブランド「N」にとって初のEV モデル「アイオニック 5 N」は、電動化時代においてもNブランドの楽しさを追い求める姿勢を示すクルマだ。 ヒョンデがモータースポーツへの参戦経験や「動く研究所」と呼ばれるローリングラボから蓄積した最新技術が詰まっており、2024年3月27日に開催された「ワールド・カー・アワード」では、「2024年ワールド・パフォーマンス・カー・アワード」を受賞し、世界中から高い評価を得ている。 一方の定額払いカーリース「SOMPOで乗ーる」は、クルマの購入・維持費など必要な費用から、契約期間満了時における設定残存価格(リース期間満了時の予想車両価格(残価))を差し引き、月々定額で費用を支払うシステムだ。 この定額費用には、クルマ代、税金、車検代、メンテナンス代などが全て含まれている。そのため、EVでも定額払いで安心して利用することができる。リース契約期間は、3年・5年・7年・9年から選ぶことができ、「フルメンテプラン」を選択すれば、自動車保険料も定額費用に含めることができる。よって誰でも気軽にサステナブルなクルマの利用が可能になり、社会全体のカーボンニュートラルへの貢献が可能になるというわけだ。 さらに「SOMPOで乗―る」はSOMPOホールディングスとDeNAがタッグをカーリースだから、リース車両であってもDeNAが運営する個人間カーシェアサービス「Anyca(エニカ)」に登録することができてしまう。これにより、エニカで車両を貸出することで収益が得られ、実質的にリース費用を軽減できるのがポイントだ。 ディーラー試乗車ではわずかばかりの時間しか試乗が許されず、十分にクルマを評価できるとは言い難い。趣味性の高いクルマこそしっかりと購入前に吟味したいし、特にアイオニック 5 NのようなハイパフォーマンスEVなら、乗り味だけでなく電力消費を含めた使い勝手をじっくり検証したい潜在ユーザーは多いはずだ。定額カーリースとエニカの組み合わせで、お得にアイオニック 5 Nを保有してみるのはいかがだろうか。

TAG: #DeNA #SOMPO #アイオニック5 N #カーシェア #カーリース #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
ビル内の配送と駐車はヒョンデのロボットにおまかせ! ヒョンデグループから2種類の「超便利ロボット」が登場

ビル内の配送と駐車で自律型ロボットが活躍 ヒョンデモーターグループは、韓国・ソウルの東部に位置する流行発信地、聖水洞(ソンスドン/Seongsu don)にあるスマートオフィスビル「Factorial Seongsu」において、同グループ内の自動車メーカーヒョンデとキアが「DAL-e Delivery」ロボットを、同グループ内の自動車部品メーカーヒョンデWIAが「駐車ロボット」を開発したことを発表した。これらのロボットは、ソウルの同ロボットフレンドリー型オフィスビルにおいて画期的なサービスを提供するという。具体的にどのようなものなのか、順を追ってみていこう。 まず前提として、ヒョンデモーターグループはスマートオフィスビル「Factorial Seongsu」を、同グループのロボット総合ソリューションを利用した最初のビル施設にすることを目指している。そのロボット総合ソリューションとは、各種ロボット顔認識システムをスマートビル施設内で利用するというもので、マルチ連携型管理システムを開発し連携することで、ビル内で稼働する複数の配送ロボットを管理することも開発目標に掲げれられている。 ヒョンデは現在ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、スマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速させている。その一環でロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求していこうとしている。 そこでスマートオフィスビル内の利便性を向上させるイノベーティブとして、ロボット総合ソリューションが開発された。では、具体的にどのような役割をもつロボットが開発されたのか、詳細をみていこう。 配送ロボット「DAL-e Delivery」 Factorial Seongsuで稼働するロボットは大きく分けてふたつある。 ひとつ目は配送ロボットの「DAL-e Delivery」だ。このロボットの特徴として、ビル施設内を移動する自律走行機能が挙げられる。DAL-e Deliveryはエレベーターやドアの管理システムとシームレスに接続し、最適経路をリアルタイムで判断することで配送サービスを素早く行えるようにしている。また、11.6インチの高解像度ディスプレイを備え、サービス状況を分かりやすく表示してくれる。 例えば、ロボットの利用者が携帯アプリから飲み物を注文したとする。注文を受けたDAL-e Deliveryは所定のドッグピットを離れ、地下フロアのカフェで飲み物を受け取る。その経路上にはセキュリティーゲートや、エレベーター、障害物などが存在するものの、このロボットはそれらを独自の通信機能とカメラ認識により、安全に通過する。 ビル内の曲がり角はHolonomic turn technologyと呼ばれる技術で、軽やかに曲がり、積載物への影響を最小限にする配慮がなされている。配送先に到着したら、カメラと人工知能(AI)による顔識別技術を駆使して受け取るべき人物を識別。この顔識別技術はRobotics LABが開発したもので、識別精度は99.9パーセントだという。 受取人の識別後は、収納トレイが自動で前進して飲み物を届ける。そうして利用者が選択したオフィススペースまたは会議室まで無事に飲み物を届けるのが、この配送ロボットの役割だ。雑な言い方をしてしまえば、ファミレスで導入が進む配膳ロボットをより高度化したものだと思っていただければ、理解しやすいかと思う。 積載能力は、コーヒー16杯分、重さにして最大10㎏の荷物を一度に運ぶ能力があるという。これによりビル利用者の利便性を大幅に向上するとヒョンデは見込んでおり、将来的には導入台数を増加させ、書類や郵便物の配送サービスにも取り組んでいくことが検討されている。

TAG: #スマートモビリティ #ヒョンデ #ロボット #自律運転
TEXT:TET 編集部
KGモーターズの超小型モビリティ「mibot」の先行注文受付を開始! 広島・東京では実車展示イベントも開催される

2025年9月から量産開始予定 先行注文者に優先納車 広島県のベンチャー企業「KGモーターズ」が開発を進めてきたEVのひとり乗り超小型モビリティ。2024年1月の試作1台目完成披露では、どちらが頭かわからぬ奇想天外な前後対称デザインで強烈なインパクトを残した。続く5月には2025年の量産販売開始に向けて車両の正式名称を「mibot(ミボット)」とすることが発表され、着実に販売に向けて前進していることをアピールしてきた。 そのmibotについて、KGモーターズから具体的な販売スケジュールが発表された。それによると、量産開始は2025年9月を予定し、2024年8月からは先行注文受付を公式サイト上で開始するとのことだ。納車はこの先行注文者から順次開始していくとしているから、Youtubeで開発工程を見守っていたファンは、この先行注文に殺到することが予想される。 それでは具体的なスケジュールが判明したところで、mibotの寸法と特徴をおさらいしておこう。 ■KGモーターズ「mibot(ミボット)」※開発中スペック 全長:2490mm 全幅:1130mm 全高:1465mm 最大積載量:45kg 航続距離:100km 登坂性能:23%勾配(13度) 最高速度:60km/h 充電AC100V:5時間 乗車定員:1名 ■mibotの主な特徴 • デザイン: レトロでどこか懐かしいデザインと、前後対称の近未来的なスタイル • 安全性: 小型で軽量ボディながら、独自の技術で高い安全基準を確保 • 快適性: ドア・エアコン付きで快適に利用できる • 経済性: 維持コストが低く、日常の移動が経済的に負担なく楽しめる • 環境性能: 小型で軽量のため、エネルギー効率が高く環境に優しいモビリティ 広島と東京で実車展示イベント そしてこのmibotの先行注文受付に先立って、広島T-SITEと東京の二子玉川にある蔦谷家電+で実車の展示イベントが行われることが決まった。イベントでは実車展示に加えて、広島を代表するクリエイター、IC4DESIGNのカミガキヒロフミ氏によるイラスト「mibotが走る未来の街」も展示される。mibotをはじめとする超小型モビリティから大型車両まで、多様なモビリティが共存する豊かな都市風景が表現されたこのイラスト、実車とともにぜひ注目いただきたい。 ひとり乗りのEV超小型モビリティというジャンル自体はまだまだ希少カテゴリーではあるものの、EVの特性を活かしたジャンルであることは間違いない。デザイン性の高さが売りのひとつでもあるmibotのようなクルマが街に溢れたら、街が華やぎ活気にあふれるだろう。そんな未来を思い浮かべながらも、現実的にmibotを先行注文前に品定めしたいという向きには、この絶好の機会を逃す手はない。ぜひ会場に足を向けてもらいたい。 <広島展示イベント概要> 期間:2024年7月5日(金) – 7月7日(日) 時間:10:00 – 18:00 場所:広島T-SITE 1号館1F プロムナード 住所:広島県広島市西区扇2丁目1-45 <東京展示イベント概要> 期間:2024年7月10日(水) – 8月31日(土) 時間:10:00 – 20:00 場所:蔦屋家電+ 住所:東京都世田谷区玉川1丁目14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット二子玉川 蔦屋家電1F

TAG: #KGモータース #mibot #超小型EV #超小型モビリティ
TEXT:TET 編集部
アウディがe-tron GTをマイナーチェンジ! 独自の外観を備えた3つのバリエーションを展開

BEVでは初のRSパフォーマンスモデルも登場 2024年6月18日、アウディは本国でe-tron GTの改良モデルを発表した。新型はAudi S e-tron GT、Audi RS e-tron GT、Audi RS e-tron GT performanceの3つのバリエーションを展開。それぞれが独自の外観を備えている。 Audi S e-tron GTはエレガントでスポーティな雰囲気が特徴だ。フロントエンドは控えめでありながらも印象的。ブラックのマスクで縁取られた反転デザインを採用したシングルフレームは完全に閉じられ、e-tronモデル特有のデザイン言語を反映している。グリルにエンボス加工を施すことにより、立体的な造形を生み出している。 また、シングルフレーム上部にボディカラーと同色のペイントストリップを設置することにより、さらにスポーティで印象的な外観を演出。エアカーテンはより力強い形状に見直された。リヤエンドのハイライトは、垂直フィンを備えたエレガントなデザインの空力ディフューザー。リヤディフューザー上部にボディカラーと同色のインレイを装着することにより、視覚的な質感をさらに高めた。 Audi RS e-tron GTはさらにスポーティ。反転デザインを採用したシングルフレームは、RS専用の3Dハニカム構造を採用。ブラックのマスクを囲むように設置されたエプロンは、RS e-tronの低い車高を強調している。機能的なL字型のブレードと組み合わせることにより、地を這うようなスタイルを実現。リヤエンドにはモータースポーツからフィードバックされた要素が取り入れられている。流線型のディフューザーには、リヤのL字型ブレードなど、フロントの立体的なデザインテーマを反映。スポーティなブレードは、標準でボディカラー同色となっている。エアロチャネル間に設置された垂直の赤いリフレクターも、モータースポーツから採用された要素だ。 Audi RS e-tron GT performanceは、電気自動車としてはアウディ初となるRS performanceモデル。ユニークなデザインエレメントを特徴とするこのモデルは、マット仕上げのダークカーボンルーフ(オプション)とカーボンカモフラージュエレメント(オプション)を組み合わせることにより、Audi RS e-tron GTと明確な差別化を図っている。これらのエレメントはRS performance専用で、アウディとして初めて採用される。カーボンカモフラージュはエンボス加工されたバンパー構造、ドアトリム、ディフューザーの一部、サイドミラーに採用されている。 ホイールラインアップも刷新。Audi S e-tron GTおよびRSモデルには、新しい20インチ マルチスポークホイールを用意する。さらに、RSモデル用にふたつの新しい6ツインスポークホイールを追加。研磨加工された21インチ鍛造ホイールは、1991年発表のAudi Avus quattro studyに装着されていた「AVUSホイール」を彷彿とさせる。クリアで一切の妥協を排したラインを特徴とするこの印象的なホイールは、アウディブランドのDNAを体現。RS e-tron GT performanceはホイールの表面全体がマットダーク仕上げとなっており、スポーティな雰囲気をさらに高めている。 進化した走りも見逃せない。Audi S e-tron GTおよびRS e-tron GTのフロントアクスルには永久磁石同期モーター(PSM)が搭載されており、出力はどちらも176kW(239馬力)。追加機能として、Audi RS e-tron GT performanceでは、フロントアクスルのパワーエレクトロニクスが見直され、さらに高い放電電流を実現するために改良されたパルスインバーターを採用している。 リヤアクスルに搭載されている新開発の電気モーターも永久磁石同期モーター(PSM)。このモーターはAudi […]

TAG: #e-tron GT #マイナーチェンジ
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VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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