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中国の出方次第で世界のクルマが危機に陥る! 中国が掌握するレアアース事情と依存したくない日本の現状


TEXT:琴條孝詩

中国が牛耳るレアアース市場に異変

EVのバッテリーやモーターの磁石を作るのに欠かせないレアメタル。現状は、そのほとんどを中国に依存している。

<レアアースとその用途>

輸出申請の手続きも極めて複雑で、数百ページにおよぶ書類が求められ、許可の可否も不透明な状況だ。この輸出規制の影響は米国のみならず欧州でも主要自動車メーカーがサプライヤーとの協議を進めており、一部の部品メーカーでは工場の操業がすでに停止している。

なぜこれほど深刻な影響が生じるのか。問題の核心は「レアアース磁石」にある。これは現代の自動車の主要部品に使用されていることが多く、とくに今回規制対象となったテルビウムやジスプロシウムは、電気自動車用モーターに使用されるネオジム磁石の補助材料として、高温下でも磁性を保つ重要な役割を果たす。

また、サマリウムは、各種モーターやガソリンエンジンの点火装置などに使用される磁石の主要成分だ。これらが入手できないと、最新の自動車製造に深刻な支障をきたす可能性が生じてくる。

日本への影響も大きいがすでに対策は始まっている

じつはこの問題、日本は初めて経験するわけではない。2010年の尖閣諸島問題を発端とした中国によるレアアース輸出制限を世界に先駆けて経験し、その教訓を活かした対策を進めてきていたのだ。

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