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買おうと思ってもほしいクルマがない! 国産EVが売れない理由は「車種の少なさ」が大きな原因


TEXT:渡辺陽一郎

日本のEV市場はサクラが支えている

日本においてEV市場で圧倒的なシェアを誇るのが日産サクラだ。

ハイブリッド(マイルドタイプを含む)の販売比率は50%を超えるが、エンジンを搭載しない電気自動車は、ほとんど売られていないことになる。

その少数の電気自動車のなかで、どのような車種がどの程度売れているのか。国産電気自動車の販売ランキングを見てみたい。

■2025年上半期/国産電気自動車(乗用車)販売ランキング

1位:日産 サクラ:1460台
2位:日産 リーフ:約330台
3/4位:日産 アリア:約150台
3/4位:三菱 eKクロスEV:約150台
5/6位:トヨタ bZ4X:約30台
5/6位:レクサ スRZ:約30台
7/8位:マツダ MX-30EV+ロータリーEV:20台
7/8位:スバル・ソルテラ:約20台

上記が乗用電気自動車/8車種の販売ランキングだ。Honda e:はすでに販売を終了しており、上記のランキングに入らない。

1位は日産サクラで、2位の日産リーフに圧倒的な差を付けた。上に挙げた電気自動車8車の販売総数の内、サクラが60%以上を占める。N-VAN e:のような軽商用車や輸入車を含めても、サクラの日本の電気自動車市場に占める販売比率は32%と高い。日本の電気自動車は、サクラが支えているといっても大げさではない。

そして、上記の販売ランキングからわかるとおり、国産電気自動車は車種が少なすぎる。小型/普通車市場で50%以上のシェアを維持するトヨタでさえ、乗用電気自動車はbZ4XとレクサスRZだけだ。これでは電気自動車の販売比率が乗用車全体の1.4%でも仕方がない。

国産の電気自動車が少ない一方で、メルセデスベンツやBMWなどの輸入車には豊富に設定されている。そのために国内で売られる電気自動車の約40%を輸入車が占める。1車種当たりの売れ行きは少ないが、車種数が多いから、総数では販売比率が増えた。そこにサクラの32%を加えると70%を上まわる。

日本で電気自動車を普及させるには、サクラのような軽自動車がもっとも効果的だ。その意味で、今後登場する軽自動車のホンダN-ONE e:が注目される。2025年8月1日に予約受注を開始して、9月12日に発売をスタートさせている。

そのあとに輸入車のBYDも、軽自動車規格の電気自動車を発売するから、ようやく電気自動車の本格普及が始まりそうだ。

渡辺陽一郎

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