<やはり高いテスラの料率>
テスラ各モデルの「料率クラス」(車両)を調べてみると、モデル3-RWD(型式3L13T)で、対人賠償責任保険:6、対物賠償責任保険:9、人身傷害保険:9、車両保険:17。モデルY-RWD(型式YL1YT)、対人賠償責任保険:6、対物賠償責任保険:11、人身傷害保険:9、車両保険:17、となっている。料率クラス17は普通車における最高等級だ。
となると、SBI損保をはじめとしたネット型自動車保険のほとんどで継続車両保険の引き受けを断られるケースが多発しているという現実に頷くほかない。テスラオーナーが直面している保険問題は深刻なのである。
料率クラスは事故の多寡によって毎年見直されるため、たとえ個人が事故を起こさなくても、同型車の事故件数や修理代の実績により保険料が高くなる仕組みとなっている。テスラの場合、この仕組みがとくに顕著に現れており、年々保険料が上昇している背景となっている。
<ICE車との比較とこれから>
ICE車と比べてEVの保険料が高い背景には、こうした修理費や部品供給、重量や先進技術といった要件が複合的に作用している。しかし一方で、EVは機械的に動く部品が少なく、エンジン関連のトラブルがないため、長期的なメンテナンスコストは低いともいえる。また、回生ブレーキによりブレーキパッドの摩耗が少なく、日常的な点検整備の負担は抑えられるという利点もある。保険料だけを見れば割高に感じられても、総維持費の観点では一概にICE車より不利とはいえないのである。
また、今後に販売台数が増え、修理拠点も増加し、リサイクルパーツやリビルドバッテリーの市場が形成されれば、保険料の水準が安定化していく可能性は高い。テスラを含めたEVメーカー側も、運転支援技術の高度化によって事故そのものを減らす取り組みを強化しており、その効果が統計的に裏付けられれば、保険会社もリスクを再評価し保険料が見直される未来も考えられる。
結論として、EVの保険料が高いという問題は、動力システムから派生する構造自体が原因ではあるが、いまはまだ修理体制の未整備に起因しているところもある。テスラの保険料率上昇は確実に起きているが、これはEV全体の問題ではなく、テスラ固有の課題として理解すべきだ。一般的なEVについては、専用の修理体制整備や部品供給の改善により、今後この問題は緩和されていくことだろう。テスラオーナーは、事故を起こさずじっと我慢するしかないのが現状だ。
琴條孝詩
















































