EVヘッドライン
share:

EV先進国ノルウェーで勃発するEVバトル! 勝つのは中国か? それとも日欧韓の伝統メーカーか?


TEXT:高橋 優

すでにEVシフトを終えたノルウェーのEV動向

EVの普及率が高いノルウェーでは、世界各国のEVが投入されている。なかでも人気なのがテスラやフォルクスワーゲンといったところ。だが、そこにBYDも食い込んできていることから、今後どこが覇権を握るのか、目が離せない。

まず、寒さの厳しいノルウェー市場は、発電構成の9割以上を再生可能エネルギーで賄うことができていることで、早くから積極的なEVシフトを促すために、EVに対する税制優遇措置を数々実行しました。これにより世界でもっともEV普及率が高い国にまで上り詰めました。

2025年6月単体のBEVとPHEVの販売台数の合計は1.8万台弱と、6月としては史上最高の販売台数を更新。とくに新車販売全体に占めるBEVとPHEVの販売割合が97.7%に到達。つまり、6月に売れた自動車100台のうち、98台がBEVかPHEVだったわけです。また、BEVに限ったシェア率も6月単体で96.9%に到達。前年同月の2024年6月のBEVシェア率が80.0%であったことからも、すでにごく一部のニッチなセグメントを除いて、BEVシフトは完了を迎えたといえます。

ノルウェーは2026年シーズン以降に発売されるガソリン車とディーゼル車の新車販売を完全終了する方針であることから、あと半年で、2-3%の内燃機関車販売がEVに切り替わるのかが焦点となりそうです。

それでは、このノルウェーにおいてどのようなEVが人気なのかを分析しましょう。まず6月単体の販売台数を2025年と2024年でそれぞれ比較したランキングを見てみると、トップからテスラ・モデルY、トヨタbZ4X、フォルクスワーゲンID.Buzz、フォルクスワーゲンID.4、テスラ・モデル3、フォルクスワーゲンID.3、BYDシーライオン7がランクインしています。

ここで注目するべきはトヨタbZ4Xの販売台数です。2024年と比較してもわずかに販売台数を増加させることに成功しており、モデルチェンジ前という点を加味すると、販売ネットワークの充実による信頼性などの高さから、トヨタがノルウェー人に信頼されている様子が見て取れます。トヨタは2025年後半にアーバンクルーザーとCH-R+を追加で投入予定です。とくにコンパクトで安価なアーバンクルーザーは、いまだにトヨタのハイブリッド車を選んでいるような人たちをEVに移行するために重要なモデルとなり得るはずです。

また、モデルYは6月単体で5000台を発売しており、これは自動車販売全体の27.2%に相当します。これは日本国内で言えば、トヨタ・ヤリス、ルーミー、ホンダN-BOX、日産ノートあたりが全部モデルYとして売れたような凄まじい勢いです。

そして、第7位にランクインしたBYDシーライオン7はもっともダークホース的な存在といえます。シーライオン7の最上級AWDグレードは、日本円で約681万円という驚異的なコスト競争力を実現しており、このコスト競争力の高さによって販売台数が増加している模様です。直接の競合となるフォルクスワーゲンID.4やアウディQ4 e-tronなどの販売台数減少に影響している可能性があります。

さらに、新型EVとして、シーライオン7、ボルボEX90、ポールスター3、ポールスター4、アウディQ6 e-tron、シュコダ・エルロックなど、新型モデルによる人気車種の新陳代謝が活発化している点もEV普及率の上昇に貢献していると言えそうです。

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
エンジンサウンドが聞こえてシフトショックも感じられるEVが超進化! ヒョンデ「IONIQ 5 N」がマイナーチェンジ
60年もの不動車がバッテリー交換だけで走り出した! EVの長期保管はエンジン車よりも簡単!!
more
ニュース
電動化の未来は内燃機関時代よりもさらに熱いかもしれない! BMW Mノイエ・クラッセが描く新世界とは
一充電800km超で不安解消! 航続距離・充電・プレミアム性と「三方良し」のボルボEX60が本国デビュー
82馬力の出力向上とバッテリー大容量化でさらに快適なEVライフを実現! フォルクスワーゲンID.4が一部改良
more
コラム
EVシフトの減速とかドコ見ていってる? トヨタbZ4Xは売れてるしジャパンモビリティショーを見れば「売れる」EVがわんさか控えている!!
航続距離も加速性能もライバルを置き去り! シャオミSU7が驚異の性能を引っ提げてモデルチェンジ!!
相変わらずそっけないテスラの納車! 念願の新型モデルYは運用前にやることが沢山!!【テスラ沼にはまった大学教授のEV生活・その4】
more
インタビュー
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
「i5」の造形を、BMWエクステリア・デザイン責任者がディテールから語る
BMW「i5」はビジネスアスリート!プロダクトマネージャーが語る5シリーズ初BEVの背景
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
東京湾岸に140台超のEVが集結で大盛り上がり! 「NEW YEAR EV MEET 2026」の勢いがスゴすぎた
日本生まれの英国EVスポーツクーペや全幅1m切りの小型モビリティなどEVも元気! 会場で見つけた気になるEV一気見せ【東京オートサロン2026】
新型レクサスESがモデリスタ仕様で登場! ヒョンデはMIYAVIコラボで対照的なEV披露【東京オートサロン2026】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択