投資機会についても検討
ヒョンデとアブダビを拠点とする世界的な政府系投資会社であるMubadala Investment Company(以下、Mubadala)は、将来のモビリティとテクノロジーに関する潜在的なビジネスチャンスとシナジーの可能性を協力して追求していくための覚書を締結した。
Mubadalaはアブダビ政府に持続可能な財務収益を生み出すことを目的とした、グローバルなポートフォリオを運用する政府系投資会社。ポートフォリオは現在2760億ドル(1兆150億AED)で、6大陸にまたがる規模で複数のセクターや資産クラスに関わっている。各分野の深い専門知識と長年にわたるパートナーシップを活用して、アラブ首長国連邦経済の継続的な多様化とグローバルな統合を支援しながら、持続可能な成長と利益を促進している。
アブダビで行われた調印式には、Hyundai Motor President & CEOの張 在勲(チャン・ジェフン)と、MubadalaのWaleed Al Mokarrab Al Muhairi (ワリード・アル・モッカラブ・アル・ムハリ)副グループ最高経営責任者(CEO)が出席。今回の調印は将来のモビリティとクリーン・テクノロジーの進歩を推進するための戦略的協力関係の始まりとなるものだ。
今回の合意により、グリーン・スチール生産、グリーン・アルミニウム生産、リサイクル、次世代エアモビリティの実現(AAM)、電気自動車用インフラなど、さまざまな分野でMubadalaの投資とヒョンデの専門知識を活用することができる。
ヒョンデとMubadalaは、潜在的な投資機会も追及している。
「今回の提携は、水素、グリーン・スチール、グリーン・アルミニウム、未来のモビリティ技術など、ヒョンデが持つ環境に優しく未来志向の事業戦略と、Mubadalaの投資ポートフォリオとの有機的な相乗効果を目指したものです。ヒョンデは、持続可能な未来を実現し、世界のエネルギー転換に貢献できるよう、多様なパートナーシップを追求し続けます」と、Hyundai Motor President & CEOの張 在勲(チャン・ジェフン)は語る。
MubadalaのWaleed Al Mokarrab Al Muhairi(ワリード・アル・モカラブ・アル・ムハイリ)副グループ最高経営責任者(CEO)は、「ヒョンデとの戦略的パートナーシップは、モビリティ、グリーン・テクノロジー、エネルギーなど、世界経済の未来を形成するさまざまな分野にわたるポートフォリオをさらに多様化したいと願う私たちの旅において、重要なマイルストーンとなるでしょう。両社の強みと専門知識を組み合わせることで、私たちは戦略的な成長意欲と持続可能性の課題に沿った新たな投資機会を発掘できます。ヒョンデと協力することで、韓国でのプレゼンスを拡大できることを楽しみにしています」と述べている。