試乗
share:

「GLB」とは別モノ!? 「EQB」の電気自動車らしいデザインとは? [メルセデス・ベンツEQB試乗記:その2]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP, 生方 聡
TAG:

いざというときに心強い7人乗り

EQBの売りのひとつに、このクラスのEVとして3列シートを唯一採用していることが挙げられる。サードシートには2人分のシートが用意され、身長165cm以下の乗員が収まることが可能だ。試しに167cmの私が座ってみると、乗り降りは楽とはいえないし、足元の広さも最小限で、子供向けの補助シートと割り切ったほうがいい。ただ、私も経験があるが、3世代のファミリーや、実家に子供連れで帰省したときに、どうしても1台のクルマで移動しなければならないことが年に一度でもあると、狭いサードシートでもその存在は実にありがたいのだ。

一方、ふだんはサードシートを収納していることが多いと思うが、そういった状況では広く使えるセカンドシートやラゲッジスペースは魅力的だ。

セカンドシートはスライド、リクライニングがともに可能で、シートを一番後ろで固定すれば楽に足が組めるほど余裕がある。フロアの中央部にはセンタートンネルが残るが、低めに抑えられているので、さほど邪魔には感じなかった。

ラゲッジスペースは、サードシートを使うときには奥行きが30cmにも満たないが、サードシートを収納すれば奥行きは90cmまで広がり、この状態では2列目のバックレストの高さまででも465Lと余裕たっぷり。さらにセカンドシートを収納すれば170cm、最大1,620Lの広大なスペースとなり、ファミリーやたくさんの荷物を積んで出かける人にとって、このEQBは頼もしい選択肢といえるだろう。

Mercedes-Benz EQB 350 4MATIC

全長:4,685mm
全幅:1,835mm
全高:1,705mm
ホイールベース:2,830mm
車両重量:2,180kg
前後重量配分:前1,070g、後1,110kg
乗車定員:7名
交流電力量消費率:163Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:468km
システム最高出力:215kW(292ps)
システム最大トルク:520Nm
フロントモーター最高出力:143kW/5,800-7,600rpm
フロントモーター最大トルク:370Nm/0-3,600rpm
リアモーター最高出力:72kW/4,500-14,100rpm
リアモーター最大トルク:150Nm/0-4,500rpm
バッテリー電力量(NET):66.5kWh
モーター数:前1基 後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:4WD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:235/45R20
最小回転半径:5.5m
荷室容量:110L
車体本体価格:9,060,000円



TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
more
コラム
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択