さて、そんなトヨタ車体のカスタマイズ技術を活かして生まれたのが、「Fun・COM(ファンコム)エクスプローラー」だ。ファンコム・エクスプローラーは、セブン-イレブンなどにも配備されている1人乗りBEV(バッテリー型ピュアEV)「コムス」をベースにアレンジされたモデル。今後普及するであろう、個人向け小型電動コミューターのひとつの可能性を示唆している。
ちなみに「コムス」は、昨今のEV化の波に乗って生まれた車両ではない。前身は、「エブリデーコムス」の名で2000年に誕生(当時はアラコ株式会社が製造)しており、20年以上の歴史があるEVコミューターだ。一般的なクルマなら3世代分にあたる年月を経てきたコムス。メーカー発表によると、2012年に登場した2代目コムスの登場から現在までに累計1万台を販売しているという。
ファンコム・エクスプローラーは、そのコムスのボディをデイリーユースで楽しめるスタイリングにカスタマイズされたもの。ルーフを取り払ったフルオープンスタイルは、アウトドアやレジャーユースで楽しめそう。コムスの新たな可能性を示唆する1台となっている。
なお、トヨタ車体はこのほかランドクルーザー300のダカールラリー仕様「ランドクルーザー TLC カスタム」を出展。今年度、同ラリーはサウジアラビアを舞台に12月31日から1月15日にかけて開催されており、TLC(チームランドクルーザー・トヨタオートボディ)は、新型車両となる「ランドクルーザー300」で参戦、10連覇を目指す。こちらのリザルトも楽しみだ。
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