ボルボが「電動プレミアムMPV(Multi Purpose Vehicle)」と呼ぶ電気自動車の「EM90」を発表した。まず中国に導入される。一体どんなクルマなのだろうか。 走るリビングルーム 今回、ボルボから発表された「EM90」のプレスリリースと動画をみる限り、ボルボが本気で最高級の快適性を備えた「走るリビングルーム」を作ろうとしているのかが分かる。 ジム・ローワンCEOの「古くからの決まり文句ですが、自宅ほどくつろげる場所はありません。大切な人とつながり、自分らしくいられる場所。新型EM90にインスピレーションを与えたのは、この自宅という感覚です」という言葉からもそれが伝わってくる。 YouTubeで閲覧可能な6分18秒の動画の中では、同車のエクステリアが映るのは、最後のたった10秒だけに限られる。それだけインテリアに重点を置いたと伝えたいということだろう。 このクルマは「プレミアムな6人乗り」と謳われているように、2列目も3列目も2人乗り仕様だ。 特に2列目には、シートヒーター、ビルトイン・テーブルやカップホルダーなどに加えて、マッサージやベンチレーション機能も備わっている。 標準装備の空気清浄テクノロジーにより、どこへ行こうとも車内の空気は外気よりもきれいで、PM2.5微粒子も最大95%除去できるとのこと。 運転席の目の前のディスプレイに加え、ダッシュボード中央には15.4インチのインフォテインメント・スクリーンが装備される。フラッグシップSUVの「EX90」や「EX30」では縦型だったが、EM90では横型を採用している。 さらに、ルーフに設置された高解像度の15.6インチの折り畳み式スクリーンは、動画視聴やビデオ会議、モバイル画面の投影なども可能だ。 外装色は4色(ゴールド、シルバー、ホワイト、ブラック)が用意されている。中国での価格(818,000元)を日本円にすると約1650万円だ。