環境エネルギー・リユース事業を展開する永輝商事は、EV(電気自動車)市場の拡大を背景にEV用充電器の需要が増加することに着目し、EV用充電器の販売事業への参入を発表した。展開するのは、仏IES Synergy社製の充電器だ。 取扱充電器とその特徴 IES Synergy社は、フランスで1992年に設立されたEV用充電器メーカー。先進的かつ多用途、ユニバーサルなモビリティソリューションを標榜し、製品展開を行なっている。 永輝商事によると、耐久性と持続可能性を兼ね備えたIES Synergy社EV用充電器は、日本市場に適した製品であるとしている。 取り扱う充電器は3つあり、いずれもOCPP1.6対応でSmart charge(従量課金対応可)とのこと。 Wallbox G3_CHAdeMO 24kWの急速充電器。壁掛けも可能なコンパクト構造で、独自開発のフィルターなしの設計でメンテナンスフリーな充電器。 インテリジェントACチャージ 左:スタンダード(NEO-07-C,4inch LCDパネルタイプ) 右:プレミアム(NEO-07-P,7inch タッチパネルタイプ) 6kWの普通充電器。デザイン・操作ともシンプルで、屋外使用に適した堅牢な設計が特徴。APPで充電予約や深夜充電、充電停止などの遠隔制御が可能。 180kW Station Dual_CHAdeMO 180kWの急速充電器。デュアル口で同時に2台の車の充電ができる。また、超急速で充電時間の短縮が可能。 バーチャルパワープラント市場へ 永輝商事は、急速充電器からEV用充電器市場に参入し、その範囲を普通充電器市場にも拡大していく計画だ。長期的な目標として、バーチャルパワープラント※(VPP)市場への足がかりを確立することを目指す。 (※再生可能エネルギーや蓄電池、電気自動車など小規模なエネルギーリソースを、IT技術を用いて制御し、ひとつの大きな発電所のように機能させる技術のこと) EV充電器の市場拡大を図るうえで、各地の自治体や企業との連携も積極的に進めていくという。