#シカゴオートショー2023
TEXT:曽宮岳大
シカゴオートショー開幕、シボレーやクライスラー、ダッジなどがSUVやマッスルカーの電気自動車を出展

120年以上の歴史を持つアメリカの伝統的な自動車見本市「シカゴ・オートショー2023」が現地時間2月11日、幕を開ける。同モーターショーでは人気の高いSUV市場を狙い、各ブランドから様々なSUVが出展される。発売予定の新型EVや、コンセプトカーを中心に代表的なモデルをいくつかご紹介しよう。 今年登場する人気SUVのEV版「シボレー・ブレイザーEV」 2023年夏から順次販売が開始されるシボレー・ブレイザーEVは、現地ではミッドサイズに位置付けられる4ドア・5人乗りのSUV。歴史あるブレイザーのブランド力やスタイリッシュなデザインを強みに、「フォード マスタング マッハE」や「テスラ モデルY」などのライバル車を追撃する。 航続距離や装備の異なる4つのグレードが設定され、メーカー公称の航続距離は247~320マイル(約395〜512km)。価格は約45,000〜66,000ドル(約590〜867万円)に設定される。高出力版の「SS」グレードは、最高出力415kW(557hp)を生み出し、0-96km/h加速が約4秒という加速性能を誇り、従来の大排気量V8に匹敵する性能を誇る。 充電は11.5kWの家庭用電源と190kWの急速充電に対応し、後者では10分の充電時間で78マイル(約125km)走行可能とされる。最新モデルらしく運転支援装置も充実しており、高速道路で有効なハンズフリー機能や、ステアリングやブレーキ、ギアチェンジを自動化したパーキングアシスト機能などを備える。 スタート価格400万円を切る電動SUV「シボレー・エクイノックスEV」 同じくシボレー・ブランドが出展する「エクイノックスEV」は、ブレイザーEVよりも小さく、コンパクトSUVに位置付けられる4ドア・5人乗りのEVだ。2023年後半に発売が予定され、価格は30,000ドル(約394万円)から設定される。「フォルクスワーゲンID.4」や「日産アリア」あたりと競合することになりそうだ。 パワートレインならびに駆動方式は、FFとeAWDが設定され、FFモデルでは最大300マイル(約480km)の航続距離を実現。この点ではクラス上のモデルに引けを取らない。また、最高出力はFFモデルで156kW(210hp)、eAWDモデルでは216kW(290hp)を発生し、0-60マイル(約96km)を6秒台でこなすという。充電は家庭用120V/240V電源のほか150kWの急速充電に対応し、後者では10分の充電で約70マイル(約110km)走行できるという。

TAG: #クライスラー #シカゴオートショー2023 #シボレー #ダッジ

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択