#エルフ
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ファミリーマート、配送用FCEVトラックを30台導入へ……デイリーEVヘッドライン[2023.05.12]

FCEVトラックによるコンビニ配送が拡大 6年の継続運用を実施する大規模実証 【THE 視点】ファミリーマートは、小型FCEV(燃料電池車)トラックを使用した配送の実証実験を、5月15日から福島県郡山市にて、同16日から東京都府中市・調布市を中心とした店舗で実施する。 6月以降は、東京都八王子市/日野市/江戸川区葛西を中心とした店舗配送でも開始する。さらに、2025年度までに東京都と福島県にて、FCEVトラックを約30台に拡大する予定だ。 実証に使われるトラックは、ローソンも導入した「いすゞ・エルフ」をベースにしたFCEV小型トラック(最大積載量3トン)で、航続可能距離は約260km(JE05モード相当)。 今回の走行実証は、お弁当やおむすび、サンドイッチなどの中食を中心とした1日3便の店舗配送コースで実施するという。 先日の5月09日付けのEVヘッドライン内、ローソンのFCEVトラックの記事[詳細はこちら]でも触れたが、コンビニ配送は1日3便が平均的な回数だという。 決められた配送に間に合わせるためには、バッテリー式のEVトラックでは、十分な充電時間が取れないケースもある。それを見越してのFCEVの導入実験であると推測されるが、30台という数は、実験の範疇を超える規模だ。 走行実証は、各車両とも実運用開始から6年間継続して実施する予定。プロの現場で長期間使用することで、耐久性などの課題が洗い出せ、国産FCの技術力の底上げにつながるのではないだろうか。 またファミリーマートは、すでにEVトラックの実証を昨年から行っていたり、敷地内への充電器の設置も最大700店舗まで拡大するなど、電動化に非常に積極的である。 今回のFCEVトラックの取り組みは、コンビニ業界のみならず、小売業全体の配送に好影響を与えることができると非常に期待している。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ホンダとGSユアサ、合弁契約の締結で新会社「株式会社Honda・GS Yuasa EV Battery R&D」を設立……リチウムイオン・バッテリーの開発と生産を推進 ★ボルボ、EVの高級SUV「EX90」にバウアー&ウィルキンスの高品質オーディオを採用……オーディオ専門のエンジニアが車両に最適化、25個のスピーカーによる3Dサラウンド ★HIOKIとマクニカ、自動運転EVバスの実証実験……HIOKI本社工場(長野県上田市)にて運行準備を開始、上田市ほか上田バスなどの交通機関も協力 ★モーション、EV導入計画を支援する自治体・法人向け「EVシフトシミュレーションサービス」を開始……車種とバッテリーのサイズについても指南 ★テスラ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(TOCJ)、全国ミーティングを開催……5月28日(日)、「かずさアカデミアホール」 <千葉県木更津市>にて ★日産、北海道登別市や東京都武蔵村山市とEVの活用で連携……災害時発生時に避難所にてEVを無料貸与するなど ★秋田県内にて水素などのサプライチェーンを構築へ……「あきた次世代エネルギーコンソーシアム」設立、秋田大学理工学部/秋田いすゞ/大日本コンサルタントなど計7社が参画 ★小型近距離電動モビリティのウィール、全国の「WHILL」取り扱いディーラー100社とアライアンスを締結……統一の手引を設けて免許返納の高齢者をサポート、元プロレスラーの武藤敬司さんと長州力さんも愛用をアピール

TAG: #THE視点 #エルフ #燃料電池車(FCEV)
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ローソン、配送トラックに「いすゞ・エルフ」のFCEVを導入……デイリーEVヘッドライン[2023.05.09]

10分でBEVの充電1時間相当以上のエネルギーを充填 配送間隔の調整の必要がないFCEVはトラックにこそ有用か 【THE 視点】ローソンは5月2日、トヨタといすゞが共同開発した燃料電池車(FCEV)の小型トラックを、福島県本宮市と東京都大田区の配送センターに導入すると発表した。今回は各地区1台ずつの導入となる。 福島県の配送センターに、FCEVの小型トラックを導入するのは今回が初。ローソンは今後、FCEVによる配送エリアを順次拡大していくという。 車両は、いすゞの「エルフ」がベース。全長6.92mのボディに、最大積載量2,850kgを確保。航続距離は約260kmになるという。ローソンから直接の言及はなかったが、トヨタといすゞなどが参画する商用FCEVの開発団体「CJPT(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ)」のロゴが車体側面に描かれている。 水素搭載量は約10kgということで、筆者が乗る「ホンダ・クラリティFUEL CELL」のちょうど2倍。充填時間は10分ぐらいと推定できる。この航続距離分をBEVの充電で考えると、おそらく急速充電を用いても1時間では終わらないはずだ。 FCEVの最大の特徴は充填時間の短さ。コンビニは1日3回配送を基本としているので、バッテリー式EV(BEV)ではまとまった充電時間を確保するのが難しい。トラックとともに配送の現場からFCEVの良さが見直され、普及につながることを期待したい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★日産、3車種のEVが東京都のZEV車両購入補助金「自動車メーカー別の上乗せ補助対象」に……「アリア」「リーフ」「サクラ」が10万円の上乗せ補助に[詳細はこちら<click>] ★★HWエレクトロ、お台場にショールームを開設……the SOHO(東京都江東区)の1階にて「エレモ-K」「エレモ-L」を展示[詳細はこちら<click>] ★ダイムラー・トラック、メルセデス・ベンツのEVトラクターヘッドをドイツの公道でテスト……ドイツの配送企業DHLとともに350km/日の輸送テスト、2023年秋に販売開始 ★ボルボ・トラック、FCEVトラックの公道テストを実施……極寒の北極圏でもテスト、ダイムラーと共同開発のFCを搭載 ★伊丹市交通局、EVバス導入イベントを開催……5月13日(土)にイオンモール伊丹昆陽・駐車場(同市内)にて、車両電源を使用したステップライトの展示など ★小型EVメーカーのイコマ、折りたたみEVバイク「タタメルバイク」の先行オーダーメイド販売を開始……「ホンダ・モトコンポ」似のモデル、ボディのサイドパネルのデザインをオーダー可能

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