#アメリカ
TEXT:佐橋健太郎
キャデラック初のEVである「リリック」に右ハンドルを設定し2025年内には日本導入予定

グローバル展開されるキャデラックのEVは右ハンドルも用意 2023年11月16日、アメリカ・ゼネラルモーターズは、ラグジュアリーブランドであるキャデラックのフルEV「リリック」をオーストラリアで発表した。 キャデラックでは、全車電動化の未来を実現するために、EVモデルを世界的に事業展開することを推進しており、今回発表された右ハンドル仕様のリリックはその一環となる。オーストラリアだけでなく、隣国のニュージーランドへも2025年モデルとして発売される予定とのこと。 リリックは、2022年に発売されたキャデラック初のEVモデルで、ゼネラルモーターズの「アルティウム」バッテリー・プラットフォームをベースとしている。さまざまな車種への水平展開が可能なモジュール式のプラットフォームを採用したことが特徴で、ホンダ・プロローグなど、他社と共同開発された派生車種も、今後は登場する予定だ。 グローバル・キャデラックのバイス・プレジデントであるジョン・ロスは、スイスとスウェーデンでの全車電動化に向けた新規事業の立ち上げに続き、オーストラリアとニュージーランドへのキャデラックのEVビジネス拡大を明らかにした。 「キャデラックは、強力な製品ポートフォリオにより、非常に好調なセールスを記録。そして世界規模で事業を展開しています。この右ハンドル仕様のリリックの導入は、EVの普及が進んでいる重要な市場において、新たなビジネスチャンスとなることでしょう」 「2022年に発売されたリリックは、ゼネラルモーターズのアルティウム・プラットフォームをベースとしたキャデラック初のEVモデルであり、数々の賞を受賞しました。キャデラックの未来に向けたスタンダードを定義するリリックは、芸術的に統合されたテクノロジー、プレミアムなクラフトマンシップ、そして気鋭のパフォーマンスを実現するための献身的な努力によって、キャデラックをアイコニックなブランドとしてさらに進化させています」 また、ジョン・ロスは、ゼネラルモーターズが柔軟性の高いモジュール式の「アルティウム」バッテリー・プラットフォームに投資したことで、右ハンドル車の開発をより効率的に進め、新たな市場を開拓し、さらなる規模拡大を実現することができたと述べた。 一方、導入市場での販売を統括するGMオーストラリア&ニュージーランドのマネージング・ディレクター、ジェス・バーラはこう語る。 「今日は、オーストラリアとニュージーランドに自動車の傑作の到来を告げる日となりました。リリックは、両市場向けキャデラックの、右ハンドルEVのポートフォリオとなることを約束する最初のモデルです」 オーストラリアとニュージーランドの自動車市場はEVへの移行の形成期にあり、このタイミングで導入されるリリックは、キャデラック・ブランドに新たなビジネスチャンスを提供しているという。 そしてリリックは、2025年内の日本市場導入も検討されている。もちろん、その場合は今回発表された右ハンドルモデルが投入される予定だ。

TAG: #CADILAC #アメリカ #アメ車 #輸入車
TEXT:栁 蒼太
フォードのEVがテスラの充電インフラ「スーパーチャージャー」の利用を可能に

5月25日、フォード・モーターは、テスラと提携を結び、米国とカナダのフォードEVユーザーがテスラの急速充電システム「スーパーチャージャー」を2024年から利用できるようにすると発表した。 テスラ独自の充電規格、業界を活性化 既存のフォードのEVには、CCS(Combined Charging System)ポートが装着されているが、テスラが開発した変換アダプターを利用することで、テスラV3スーパーチャージャー(※)にアクセスできるようになる。(対象車種:フォードF-150ライトニング、マスタング・マッハE、Eトランジット) さらに、2025年から発売されるフォードのEVには、NACS充電ポートを搭載し、アダプター不要でテスラのスーパーチャージャーに直接アクセスすることが可能になる。ユーザーは、最寄りの充電器への自動ルーティングやFordPassによるシームレスな課金が利用できるため、既存のフォードが展開する充電ステーションと同様の要領で利用可能で、利便性も確保されている。 (※)ピーク時に1台当たり最大出力250kWを発揮する。充電速度は、最大効率で動作しているModel 3 ロングレンジなら5分で最大75マイル相当の充電が行え、1時間あたり最大1,000マイルの速度で充電することが可能。 最強の充電ネットワークをより強固に フォードは独自の充電ネットワーク「BlueOval Charge Network」を展開している。その規模は膨大で、10,000台以上の公共のDC急速充電器へのアクセスを含む84,000台以上の充電器を備えた、北米最大の公共充電ネットワークだ。これに12,000台以上のテスラ・スーパーチャージャーが利用可能になることで、米国およびカナダ全域で最大の急速充電ネットワークへと進化する。 日本国内では、フォードのEV進出はされていないが、テスラの台数が比較的多いことには共通点がある。今後日本でもテスラの充電器を解放していく潮流が生まれるかもしれない。

TAG: #アメリカ #フォード #充電
TEXT:TET編集部
トヨタが米国でのバッテリーEV生産工場を決定、バッテリー工場に追加投資

トヨタ自動車は、需要が拡大する米国市場でのバッテリーEV(BEV)の供給に向けて、米国におけるBEVの生産工場の決定と、バッテリー工場への追加投資を発表した。 2025年からToyota Motor Manufacturing Kentucky, Inc.(TMMK)において、BEVの3列シート新型SUVを生産開始する。トヨタが米国でBEVを生産するのは初めてであり、同車両には、Toyota Battery Manufacturing, North Carolina(TBMNC:写真)で生産するバッテリーを搭載する予定。 トヨタの北米統括会社であるToyota Motor North America, Inc.(TMNA)と豊田通商は、今後のバッテリーの需要増を見据え、将来の拡張に備えた土台づくりとして、現在建設中のTBMNCに、21億ドルを追加投資し、インフラ整備を進めることを決定した。今回の発表で、TBMNCへの総投資額は59億ドルに達した。TBMNCは、拡大する電動車の需要に必要なリチウムイオン・バッテリーを生産・供給する。 TMNAの小川哲男CEOはこう述べている。「カーボンニュートラルの実現に向け、できる限り早く、できる限り多くのCO2排出量を削減することを目指してまいります。この目標を達成するためには、お客様のニーズを満たす電動車のラインナップを提供する必要があります。米国初のトヨタ単独の車両生産拠点であるTMMKと、最新の工場であるTBMNCが、電動車のラインナップを拡げるため、BEVとバッテリー生産を開始し、未来に向け走り出すことを楽しみにしております」 トヨタは米国において、トヨタとレクサスの両ブランドで22種類の電動車を提供しており、過去2年間で米国での事業に対して80億ドル以上を投資してきた。 グローバルでは、フルラインナップメーカーとして、これまで累計2,300万台以上の電動車を販売してきた。2025年頃までには、グローバルで販売する全車種を、電動専用車もしくは電動グレード設定車とする予定。2026年までに、年間150万台のBEV生産を基準としてペースを定め、10モデルの投入を計画する。さらに2030年までに約5兆円を投資することを公表している。 トヨタは、できる限り早く、できる限り多くのCO2排出量を削減していくために、あらゆる国と地域における様々なニーズにマルチパワートレインで柔軟に対応し、できる限り多くの選択肢を提供していくとしている。

TAG: #アメリカ #バッテリー #工場

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