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1万100Nmの暴力的パワーと260万針の贅沢! ロールス・ロイス最高峰EVの「スペクター」が「シリーズII」に進化した


TEXT:TET 編集部 PHOTO:Rolls-Royce Motor Cars Limited
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惜しみない手間が生み出す比類なきインテリアの世界

ハイブランドを知り尽くしたオーナーが真に価値を見出すのは、表面的なギミックではなく、インテリアの表現と素材の革新、そしてそこに費やされる狂気的なまでの手間にほかならない。

スペクター・シリーズ IIでは、竹を原料とする新素材「デュアリティ・ツイル」が導入された。この内装を仕上げるためには、最大260万針、総延長10マイルにも達する糸が用いられ、最大25時間という途方もない作業を要する。

ロールス・ロイス「ブラック・バッジ・スペクター・シリーズⅡ」のインテリア

また、月明かりに照らされた雲から着想を得たという「プレイスド・パーフォレーション」レザーは、0.8mmから1.2mmまでの異なる7万8138個もの極小の穴により、精緻なアートワークをインテリアに描き出す。

さらに、微細なガラスフレークを配合したラッカーで深い奥行きを与えた「ブリンドルド・ウォルナット」ベニアや、航空計器に着想を得た新デザインのタイムピースなど、常軌を逸したレベルの職人技と新素材が結集し、乗る者を圧倒する極上の空間を創り上げている。

オーナーのわがままを叶えるビスポークへのこだわり

こうした素材と技術の進化はすべて、ロールス・ロイスが掲げる「ビスポーク(特注)」の世界観を体現するためのものである。

スペクターは単なる工業製品ではなく、オーナーが自らの物語を描くためのキャンバスだとロールス・ロイスは定義している。実際にとある夫妻は出会った日の星空を天井に再現した「ビスポーク・スターライト・ヘッドライナー」をオーダーした。また、別の顧客は愛犬の姿を木象嵌(マルケトリー)で刻み込んだもの、あるいは自宅の色調や愛用するジュエリーの世界観をそのまま車内に反映させた一台など、極めて個人的で意欲的なコミッションが次々と生み出されている。

ロールス・ロイス「ブラック・バッジ・スペクター・シリーズⅡ」の運転席周り

進化したスペクター・シリーズ IIは、圧倒的な静粛性とパフォーマンスという電気自動車の利点を土台にしながら、無限のビスポークによって自分だけの唯一無二の傑作を創り上げるという、ロールス・ロイスにしか成し得ない究極のラグジュアリー体験を提示している。そして、後部座席に身を委ねるのではなく、自らステアリングを握りたくなる。それが「スペクター・シリーズ II」の真髄だ。

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