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新興メーカーも強い
第5位は、アウトモビリ・ピニンファリーナのBEV、「バッティスタ」だ。ちなみにバッティスタとはピニンファリーナの創業者の名である。4モーター方式でトータルの最高出力は1927馬力。0-100km/hをじつに1.89秒で加速し、最高速は358.03km/hを記録する。
ランキングも4位に入ると、ついに最高速は400km/hという壁に到達する。第4位はその400km/hプラスを実現した、3モーター方式を採用したテスラの新型「ロードスター」。先代ロードスターとは異なり4シーター化されるほか、1000km近い航続距離を達成するなど、その実用性がさらに高まっていることも大きな話題だ。
それではベスト3にはどのようなモデルが名を連ねているのだろうか。第3位にランクされたのは、クロアチアのリマックアウトモビリが「ネヴェーラ」をベースに40台の限定車として生産する、高性能モデルの「ネヴェーラR」。4モーターで2138馬力の最高出力を発揮するこのモデルは430km/hの最高速と1.66秒の0-100km/h加速を主張している。
残念ながらあと一歩のところでトップの座に届かなかったのは、日本のアスパークによる4モーター方式の「アウルSP600」。0-100km/hの1.72秒、最高速の438.7km/hはまさに圧巻ともいうべきスペック。先日フランスで開催されたリヨンモーターショーでは、新たに「アウル・ロードスター」が誕生するなど、今後の展開も楽しみだ。
そして堂々の第1位に輝いたのは、先日496.22km/hの最高速を記録した、中国のヤンワン(BYDのフラッグシッププレミアムニューエナジーブランド)の手による、「U9エクストリーム」だ。4モーター方式で、最高出力は3000馬力を誇るこのスーパースポーツが記録した最高速は、驚異的ともいえる数字。すでに500km/hというラインさえも射程圏内に捉えてきたという印象だ。
はたしてBEVのパフォーマンスインフレはどこまで続くのだろうか。自動車の高性能化はBEVの進化によって確実に新しいステージを迎えている。




























































