予選は9月1日まで 決勝は青山で12月1日に開催
では、予選から決勝までの流れを説明しよう。まず、2024年8月2日(金)~9月1日(日)に『グランツーリスモ7』上で、グローバル最速ラップを競うオンライン予選「GT Fastest Attack 2024」が開催される。ここで使用するマシンは、ホンダのF1マシン「RA272」だ。
このマシンは1965年のF1メキシコグランプリで、ホンダのみならず日本車としても初めて栄冠を勝ち取った歴史的な1台。現代的な電子デバイスなど一切備わらないこのオールドマシンで、時代の先端を行くeモータースポーツの世界でタイムを競うのだから、面白くないわけがない。
さらに言えば、予選開催期間は日本の子どもたちにとってはちょうど夏休みにあたる。昨年大会のU17クラスは7万5000人以上の参加者を集めたというから、そう簡単に勝てるような世界ではないが、夏休み中にみっちり練習と分析を繰り返して頂点を目指すというのも、立派な自由研究になるかもしれない。
そして、U17クラスは日本国内に在住する予選上位10名、Challengeクラスは昨年大会の優勝者1名と、日本国内在住の予選上位4名、さらに海外在住の予選上位5名の、少なくとも10名が、2024年12月1日(日)にHondaウエルカムプラザ青山で開催される決勝大会「GT Grand Final 2024」に招待され、雌雄を決することとなる。
ちなみに、昨年のChallengeクラス優勝者はイゴール・大村・フラガ選手だ。eモータースポーツの世界では知らぬ者がいないほどの有名選手で、グランツーリスモ公式の世界選手権「グランツーリスモ ワールドシリーズ」の初代王者にして、現実社会ではスーパーGTに参戦中の四輪レーサーでもある。
気になるのは、「GT Grand Final 2024」のChallengeクラス開催方式。先述した通り昨年の勝者1名と日本から4名、海外から5名の計10名の参加は確定しているのだが、ホンダが発表した文面には「20名を決勝大会へご招待」と記載されているのだ。そうなると残りの10名のプレイヤーがどのように選出されるのか気になるところだが、それは今後の発表を待つことにしよう。
さて今年の開催にあたっては、211万人の登録者数をもつ人気VTuber「戌神ころね(いぬがみころね)」をHonda Racing eMS 2024アンバサダーに起用することが発表されている。
モータースポーツと直接的な関わりのないVTuberとも連携することで、今まで接点がなかった人たちにもHondaのモータースポーツ活動に触れてもらおうという狙いだ。
少子化社会のなかで、早くから自動車との関わりがもてるeモータースポーツと、デジタルネイティブ世代に浸透しているVTuberの組み合わせで、若いうちからモータースポーツに関心を持ってもらい、すそ野を広げていこうとするホンダならびにHRCの活動に、今後も注目していきたい。
※「PlayStation」、「プレイステーション」、「PS5」、「PS4」、「グランツーリスモ」および「GT」は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です
Gran Turismo 7: © 2024 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc.
Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game in some cases include trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved. Any depiction or recreation of real world locations, entities, businesses, or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties. “Gran Turismo” logos are registered trademarks or trademarks of Sony Interactive Entertainment Inc.