双日株式会社は、BYDの日本法人であるBYDオートジャパン株式会社と、乗用車ディーラーに関する契約を締結したと発表した。
双日自動車では、日本、アジア、中南米などで卸売・小売事業を展開しており、韓国ブランド車や中国ブランド車の取り扱いを強化している。BYD事業では、輸入ブランド車の販売などで実績のあるグループ会社がBYDオート横浜中央(2023年4月中に開業予定)、ならびにBYDオート名古屋北(2023年度中に開業予定)の2店舗を運営することを発表した。
また、これらの店舗オープン前には開発準備室を設け、1月31日に発売された「BYD ATTO 3(アット3)」の受注・販売を行う。開発準備室は、神奈川県横浜市中区(2023年4月オープン予定)と、愛知県清須市春日に設置する予定だ。
BYD ATTO 3は、BYDブランドの日本向け第1弾となる電動クロスオーバーSUV。ボディサイズは、全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mmと、コンパクト-ミッドサイズ(Cセグメント)に位置するSUVモデルで、58.56kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、航続距離485kmを誇る。車両価格(440万円)に対する航続距離の長さでは日産リーフを凌駕し、国内での売れ行きに注目が集まる。
なおBYDオートジャパンでは、2025年末までに100を超えるショールームの設置を目標に掲げており、それまでの期間は商談や試乗の案内ができる開発準備室を設置し、BYD車の販売とブランドの認知向上を図っていく。
並行してラインナップの拡充を図り、2023年中にEVコンパクトカーの「DOLPHIN(ドルフィン)」を投入。2023 年後半にはセダンの「SEAL(シール)」の国内展開も予定している。