#メルセデスマイバッハ
TEXT:曽宮 岳大
世界最上級クラスのEV!? メルセデス、普通では飽き足らないセレブに向けた「メルセデス-マイバッハEQS SUV」を披露

メルセデス・ベンツの米国法人は、メルセデス-マイバッハ初のEVである「メルセデス-マイバッハEQS SUV」に、専用の内外装を施したデザインパッケージ「ナイトシリーズ」を設定し、2023年後半に発売すると発表した。典型的なラグジュアリーデザインとは一線を画す、ナイトパッケージの世界観に迫る。 高級でありながら随所に滲み出るダークな雰囲気 メルセデスの高級ブランドとして君臨するメルセデス-マイバッハ。現在はメルセデスの上級モデルをベースに、内外装をより豪華に設えたモデルを展開。現在のところ国内では、「Sクラス セダン ロング」と「GLS」の2モデルが展開されている。 ベースモデルを厳選しつつラインナップを拡大してきているメルセデス-マイバッハが、ブランド初の電気自動車として2023年4月に発表したのが「メルセデス-マイバッハEQS SUV」だ。メルセデス・ベンツ・ブランドで展開されるEQSのラインナップが「EQS 450+ SUV」、「EQS 450 4MATIC SUV」、「EQS 580 4MATIC SUV」の3グレード構成なのに対し、マイバッハ版は「EQS 680 SUV」を名乗り、最上級モデルのEQS 580 4MATIC SUVより114ps(84kW)/90Nm増となる最高出力658ps(484kW)、最大トルク950Nmという堂々たるスペックアップを果たし、インパクトを与えた。 もちろんメルセデス-マイバッハEQS 680 SUVは、パワートレインに加えて、内外装も豪華にグレードアップされている。カスタマイズの方向性は典型的なラグジュアリー路線だ。それに対し、このたび北米で発表された「ナイトシリーズ」は、豪華ではあるものの、ややダークな雰囲気を漂わせ、遊び(夜遊び?)を忘れないオトナに向けたプレミアムラインといった趣が特徴となる。 「Sクラスセダン」「GLS」そして「EQS SUV」の3モデルに設定されるナイトシリーズには、共通したいくつかの特徴がある。例えばホイールには光沢を抑えたダーククロームが使用され、ブランドロゴを模様としてデザインしたマイバッハ・パターンがあしらわれる。 またインテリアは上質ながら色味を抑えたトーンとされ、随所にヘリンボーン柄のアクセントが散りばめられていたり、室内の雰囲気に見合ったアンビエント照明が取り入れられていたりする。またMBUXのスタートアップ画面もナイトシリーズ専用のアニメーションとなる。 >>>次ページ 贅を極めたインテリア

TAG: #BEV #メルセデスマイバッハ #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
新車販売の10台に1台がEVに。メルセデスEQシリーズ、前年比89%増へ

メルセデス・ベンツは2023年第1四半期の電気自動車(バッテリーEV)の販売実績が、前年同期比89%増の51,639台に達したと発表した。EQシリーズのラインナップ拡充に呼応して販売台数が上向いているメルセデス製バッテリーEV。グローバル販売は想像を超える勢いだ。 高価格帯EVのフルラインアップ化が着々進行 SUV「EQC」やセダン「EQE」など、日本国内においてもバッテリーEV専用のサブブランド「EQ」から矢継ぎ早に完全電動モデルを発表しているメルセデス・ベンツだが、グローバル販売におけるバッテリーEVの存在感は我々の想像以上に高まっているようだ。 今回、同社が公表した資料によると、本年1月から3月における乗用車部門の全世界での販売台数は前年同期比3%増となる50万3,483台。これに対してバッテリーEV販売台数は冒頭のとおり5万台強だから、メルセデス・ベンツの新車のうち10台に1台はバッテリーEVが占めていることとなる。しかも、ご存じのとおり足下では半導体など生産に必要な部品の不足が完全には解消されていないため、今後サプライチェーンの正常化が進めば、バッテリーEV販売台数はさらに増えることが期待される。 もちろん、こうした躍進の背景には魅力的なニューモデルの投入があり、例えば先月には上海モーターショーで最高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」初のバッテリーEVとして「マイバッハEQS SUV」が公開された。国内にも導入予定のメルセデス「EQS SUV」をベースに贅をこらした内外装を与えられた同モデルは、EVらしい先進的なルックスと最高級車のクラシカルなディテールを融合させたデザインが特徴で、メインマーケットと位置付ける中国や米国でヒット作となる可能性は高そうだ。 こうしたハイエンドモデルが売れまくっていることが現在のメルセデス・ベンツの強みで、バッテリーEVだけに特化した数字は公表されていないが、高価格帯のトップエンドセグメントは第1四半期に前年同期比18%増の9万1,772台を販売した。全体の販売が微増となる中で、相対的に利幅の大きいトップエンドが強く伸びていることは会社全体としての利益率の上昇にも寄与しており、開発投資の余力が増すことでさらに商品力が高まるという好循環が実現しているように映る。 >>>次ページ 商用部門のEV化も加速

TAG: #グローバル販売 #メルセデスベンツ #メルセデスマイバッハ
TEXT:TET 編集部
680馬力のファーストクラスEV。メルセデス・マイバッハが「EQS SUV」を発表

独メルセデス・ベンツは4月17日(現地時間)、最高級ブランド「メルセデス・マイバッハ」初の完全電動モデル「メルセデス・マイバッハEQS SUV」を発表した。マイバッハ・ブランドに相応しく超豪華に仕上げられたe-SUVの内容を紹介したい。 最大トルク950Nm 、最高速は210km/h達成 メルセデスのEVサブブランド「EQ」が、フラッグシップSUV「EQS SUV」を発表したのが昨年4月。それからちょうど1年で、専用の内外装を奢り、パワートレインをさらに強化したマイバッハ・バージョンが登場した。 メルセデスのEQS SUVが「EQS 450+ SUV」、「EQS 450 4MATIC SUV」、「EQS 580 4MATIC SUV」という3グレード構成なのに対し、マイバッハ版は「EQS 680 SUV」のモノグレード。数字が示すように、ツインモーターパワートレインはEQS 580 4MATIC SUVよりおよそ114ps/90Nm増となる658ps(484kW)/950Nmにまで強化され、0ー100km/h加速は4.4秒、最高速度は210km/hに達する。 バッテリーに関しては最大200kWの急速充電に対応し、15分で220km(WLTPモード)分の充電が可能。ただし、航続距離は最大600kmと発表されており、豪華装備の代償としてメルセデス版より若干短くなっているようだ。 足回りは、連続減衰力調整機能付きAIRMATICエアサスペンションが標準装備され、最低地上高を最大35mm引き上げることができる。EQS 680 SUVで悪路に踏み込むオーナーがいるのかわからないが、走破性は相当高い水準が期待できそうだ。そして、最大10度のステアリング角を持つリアアクスルステアリングも標準装備され、全長5125mm×全幅2034mm×全高1721mmという巨体にも関わらず、最大回転直径はコンパクトカー並みの11mを達成している。 エクステリアでは、EQSシリーズの特徴であるブラックグリルに、クロームメッキを施した縦長のストリップを追加。クロームはエアインテーク、ロワーバンパー、さらにはサイドピラーなどにも加えられ、ボディ全体からリッチな雰囲気を放つマイバッハらしいデザインに変更されている。 また、足元にも21インチまたは22インチの専用鍛造アロイホイールが奢られ、ホイールキャップには「MAYBACH」のレタリングが施される。リアコンビネーションライトは2つの部分からなる螺旋状の連続した形状とされ、ラグジュアリーなキャラクターを強調。さらに、このライトは全幅に渡ってアニメーション化されている。ボディカラーにマイバッハだけの2トーンカラーが5つ設定されているのも大きな魅力だ。 >>> 次ページ セレブリティをもてなす超豪華な後席

TAG: #EQS #SUV #メルセデスマイバッハ
TEXT:TET編集部
「メルセデス・マイバッハ EQS SUV」を今年上半期に発売へ……デイリーEVヘッドライン[2023.01.23]

  メルセデス・マイバッハ、ブランド初のEV「EQS SUV」を2023年上半期に発売 【THE 視点】 メルセデス・ベンツグループは1月10日、ハイラグジュアリーブランド「マイバッハ」において、EVモデル「メルセデス・マイバッハ EQS SUV」を2023年上半期に発売すると発表した。まずは中国から納入を開始するという。  メルセデス・ベンツは2021年9月に「メルセデス・マイバッハ EQS」のコンセプトモデルを発表している。コンセプトモデルは「EQS」をベースに、インテリアを大幅にアップグレード。白を基調とした室内に、同じくホワイトの専用シートを奢り、インフォテイメントシステムを充実させるなど、富裕層が乗るにふさわしいショーファードリブン性を極限まで高めている。  もちろんエクステリアにおいても「メルセデス・マイバッハ」のアイデンティティである縦ラインのグリルをあしらうなど、ベースの「EQS」よりも豪華さを際立たせている。  2021年9月の発表からここまで時間がかかったのは、半導体不足の影響のようだ。2022年は「メルセデス・マイバッハ」としても前年比37%増の売り上げを記録しており、「メルセデス・マイバッハ EQS」が発売されれば瞬く間に受注が増えるのではないだろうか。  また「メルセデス・マイバッハ EQS SUV」の性能も楽しみである。 現行の最高グレード「EQS 580 4MATIC」は最高出力400kW(544ps)、最大トルク858Nm(87.5kgm)のパワーユニットを搭載し、航続距離は最大613km(WLTPモード)となっている。この値が「マイバッハ」でどこまで強化されるか注目である。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★アウディ、EVモデル販売店「e-tron店」の充電ネットワークを拡大……150kW充電器を全国合計102基に拡充、50〜90kW基を置き換え→[詳細はこちら<click>] ★日産、EVのある暮らしをメタバースで再現……自然エネルギーで「アリア」を充電するゲーム型コンテンツを公開[詳細はこちら<click>] ・パワーエックス、アウディジャパンと事業提携……「e-トロン店」への240kWの急速充電器「ハイパーチャージャー」の導入など→[詳細はこちら<click>] ・日産、「ブルー・スイッチ」の取り組み数が200件を達成……災害時に給電するなど、EVを活用した地域課題解決の取り組み ・日産、社債「サステナビリティボンド」2,000億円の発行に向け条件決定……資金はEVや自動運転開発などに充当 ・日立、英国での商用EVの実証実験「オプティマス・プライム」を終了……コストやエネルギー需要などの障壁をデジタル化と新製品の提供で克服可能と結論、商用EVの大量導入に期待 ・大同特殊鋼、磁気ノイズを抑制する素材「パーマロイ箔」を販売開始……EVや自動運転に使用される機器の軽量化・薄型化に寄与 ・東北大と名古屋工大、脱レアメタルかつ高エネルギー密度のリチウムイオン・バッテリー正極材を開発……資源リスクを回避でき低コスト化に貢献 ・アウディ、故ケン・ブロック氏がドライブしたEVレーサー「S1 e-tronクワトロ・フーニトロン」を展示……1月21日「六本木ヒルズ」を皮切りに東京3ヵ所を順次[詳細はこちら<click>] ・エネチェンジ、ミライト・モバイル・イースト/ウエストと協業し「EV充電エネチェンジ」の設置拡大……充電設備の設置費用と月額費用が0円のサービス

TAG: #THE視点 #デイリーEVヘッドライン #メルセデスベンツ #メルセデスマイバッハ #福田雅敏

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