ステアリングをホワイトのヨークハンドルに変更!
新型モデルYの納車から数日、久しぶりに丸いステアリングを握りながら、ふと思う。「やはり前が狭いな」と。窮屈な感じ、この感覚が旧モデルYでヨークステアリングに乗り慣れてしまった反動だと、自分でもわかってはいる。だが、わかっていても体が正直に反応してしまうのだから仕方がない。ステアリングが視界を妨げない、あの感覚を一度知ってしまうと、もうあと戻りはできないのだ。
<「ヨーク」ってそもそもなんだ?>
そもそも「ヨーク(Yoke)」という言葉、ご存じだろうか。英語で「くびき」のことだ。くびきとは、農耕で牛車や鋤を引く際に2頭の牛の首をつなぐ、横棒状の道具のこと。その形状から、やがて航空機の操縦桿を指す言葉として転用されるようになった。コクピットで操縦士がつかむあのU字型の操縦桿を思い浮かべてもらえれば、なるほど確かに”くびき”なのかもしれない。そしてその呼び名が自動車にも転用され「上の弧を切り取った、丸ではないステアリング」のことをヨークステアリングと呼ぶようになった。
テスラでいえばモデルS Plaidに純正装備されたことで話題となり、そこから始まった流行がサードパーティを経由してモデル3/Yのオーナーにまで届いている、というのが現在の状況だ。
<ステア・バイ・ワイヤとの相性のよさ>
ヨークステアリングがもっとも真価を発揮するのは、「ステア・バイ・ワイヤ」方式のクルマと組み合わせたときだ。ステア・バイ・ワイヤとは、ステアリングとタイヤの間を機械的なシャフトではなく、電気信号でつなぐシステムのこと。操舵角とタイヤの向きを電気的に変換できるため、少しハンドルを切るだけで大きく曲がることができる。つまりヨーク形状でも、ほとんどステアリングから手を離さず操舵できるというわけだ。
現在、販売されている国産車でこの方式を採用しているのはレクサスRZ”F SPORT”シリーズのみ。一方、モデルYは、いまなおタイヤとステアリングが機械的に結合する方式を採用している。だからといってヨークステアリングに換装しても、実用上の問題はほとんどない。指1本で動かせるほどハンドルは軽く、日常のドライブでそれほど大きく切り返す場面が多くない私にとって「切り返しがやりにくい」という不満は個人的には「慣れ」の範囲内に収まった。
<旧モデルYでの”前歴”と車検の結果>
第1回でお伝えしているが、私は旧モデルYにも国内サードパーティが販売するヨークステアリングを取り付けていた。すでに慣れているのだ。日常の運転に支障はまったくなく、むしろ「前が広く見える」という視覚的な解放感のほうが、あらゆる不便さをはるかに上まわっている。
ここで、よく心配される話を先に片付けておこう。ヨークステアリングに換装すると「テスラのサービスセンターで点検を断られる」「車検に通らない」という声を耳にする。あくまで私の場合だが、事実としてヨーク付きのままサービスセンターで定期点検を受けられたし、車検も合格した。ただし、これがすべてのケースに当てはまるかどうかはわからない。換装を検討する方は、そのリスクと判断はご自身でお願いしたい。



















































