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中国IT企業の技術で競争力マシマシ! トヨタのEVセダン「bZ7」の気になる中身


TEXT:高橋 優 PHOTO:TOYOTA/Xiaomi/EV Native
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激戦のセダン市場で問われる競争力

その一方で、この中国市場のプレミアムセダンセグメントというのはレッドオーシャンです。とくに圧倒的な支配力を有しているのがシャオミのスポーツセダン、SU7。SU7を筆頭に、テスラモデル3、Xpeng P7/P7+、Zeekr 007/007 GT、ファーウェイLuxeed S7、BYD Han/Han L、Avatr 06、Voyah Passion L、IM L6などがひしめき合っており、bZ7の完成度といえども一筋縄にはいかないと推測されます。

シャオミSU7のフロントスタイリング

実際にEV性能を比較してみたとき、bZ7で注目するべきはその電費性能です。bZ7はもっとも電費のいいエントリーグレードでも12.7kWh/100kmであるのに対して、シャオミSU7は12.3kWh、Xpeng P7+は11.4kWh、モデル3は11.2kWhと、最新モデルながら電費性能で遅れをとっています。さらにBYD Han Lは、1000Vプラットフォームを採用しており、充電速度が桁違いでもあります。

確かにトヨタは現在有する最新EVテクノロジーに加えて、ファーウェイ製のパワートレインやコクピットOSなどを組み合わせてプレミアムEVセダンに仕上げてきているものの、スペックでは競争力で劣るのが現状であり、bZ7が成功するかどうかは値段設定が重要な要素といえるでしょう。

トヨタbZ7の基本スペック

はたして、bZ7がどれほどの値段設定で発売されるのか。競合と比較してどれほどのコスト競争力を実現できるのか。年末に予定されている正式発売の際の値段設定には注目です。

そして、このプレミアムセダンセグメントで苦しい立ち位置に追いやられるのではないかと感じるのがレクサス新型ESのEVバージョンの存在です。新型ESには中国で重要視されているハイエンドADAS、スマートコクピットの分野では、bZ7のように中国現地サプライヤーとの提携は行われない見通しです。その上でESは30万元以上という値段設定となり、シャオミSU7を筆頭とする競合よりもさらに高額です。

新型レクサスESのフロントスタイリング

これまでのレクサスファンは今後もESを購入するかもしれませんが、その多くのユーザーは内燃機関モデルをチョイスするはずです。したがって、間もなく投入される新型ESのEVバージョンは、中国国内で厳しい戦いを強いられることになるのではないかと推測できます。

いずれにしても、今回のbZ7が激戦のプレミアムセダンセグメントで成功できるのか。その上で、レクサスが中国市場で2027年までの現地生産工場稼働まで、どのようにシェアを守り抜こうとするのか。トヨタのEVシフト最新動向には今後も注目です。

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