EVヘッドライン
share:

充電したあと休憩できない!トイレが遠すぎる!!SA・PAの急速充電場所が不便すぎる問題はナゼ起こる?


TEXT:琴條 孝詩

<利用者本位の設置場所改善が必要だ>

 まず考えられる改善策として、充電エリアからSA・PA施設へのアクセス向上がある。現在でも一部のSA・PAでは実施されているが、充電エリアと建物を結ぶ専用の歩道や屋根付き通路の整備により、天候に関係なく快適に移動できる環境を作ることが重要である。また、充電エリア近くに簡易的なトイレや自動販売機を設置することで、建物まで歩かなくても最低限のニーズに対応できるようになる。

ぜひとも新設や大規模改修時の配置見直しを求めたいところだ。2024年度は、全国110カ所のSA・PAにて、合計317口の急速充電器の新増設を完了している。これらの新設時には利用者の動線を最優先に考慮した配置を検討すべきであるが、高速道路各社の発表には設置場所の改善には触れられていない。

また、充電エリアからの退出方法の改善も重要である。一方通行で本線合流しかできない構造は、SA・PA内の一般駐車場にも移動できるような柔軟な動線設計に改めるべきだ。技術的には困難な部分もあるが、利用者の選択肢を広げることで、充電時間をより有効活用できるようになる。

さらに、情報提供の充実も欠かせない。充電器の場所や施設までの距離、利用可能なサービスについて、SA・PAに入る前から十分な情報を提供することで、利用者が事前に計画を立てられるようになる。e-Mobility Powerでは、スマートフォンアプリ『高速充電なび』で、リアルタイムでの混雑状況や充電器の稼働状況の情報を提供しているが、アプリだけではなくウェブサイトでも提供することにより事前にゆっくりと自宅で計画が立てられる。PCで検索できるので利用者の利便性向上に大きく貢献するだろう。

EV普及が急速に進むなか、充電インフラの量的拡充だけでなく、質的向上も同時に求められている。SA・PAの充電器設置場所の問題は、単なる配置の話ではなく、EVで快適に長距離移動ができる社会の実現に直結する重要な課題である。設備設置者の視点だけではなく、利用者も含めた双方の視点に立った、よりよい解決策の模索が続けられることを期待したい。

琴條孝詩

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 設置とサポートを行う「パルコミュニケーションズ」に魅力を聞いた【後編】
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 狙いと魅力を直撃取材した【前編】
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
more
ニュース
日本専用チューニングを施したヒョンデの新型FCEV「ネッソ」が発売開始! 価格は実質603万円から
5C超急速充電で300km6分の衝撃スペック! 日産が新型SUV「NX8」を中国市場に投入
4年連続EV販売トップの新色は「水面乃桜」! 日産サクラがマイナーチェンジで外観先行公開
more
コラム
ドイツメーカーのライバル車の20〜30%の値段で買えるってマジ!? 中国「Zeekr」の高級SUVのコスパがヤバすぎる
中国で「速すぎるEVの加速を規制」の噂! だからといって「やっぱりEVはトルクがありすぎて危険」の見解は浅はかすぎる
「EVってぶっちゃけ楽しい?」 エンジンをぶんまわして走り続けてきたレーシングドライバーに直撃!
more
インタビュー
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 設置とサポートを行う「パルコミュニケーションズ」に魅力を聞いた【後編】
ゲーミングPCでお馴染みの「MSI」がEV用充電器に参入ってナゼ? 狙いと魅力を直撃取材した【前編】
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
東京湾岸に140台超のEVが集結で大盛り上がり! 「NEW YEAR EV MEET 2026」の勢いがスゴすぎた
日本生まれの英国EVスポーツクーペや全幅1m切りの小型モビリティなどEVも元気! 会場で見つけた気になるEV一気見せ【東京オートサロン2026】
新型レクサスESがモデリスタ仕様で登場! ヒョンデはMIYAVIコラボで対照的なEV披露【東京オートサロン2026】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択