テスラの販売台数がbZ4X・リーフを上まわった
2026年6月における日本国内のEV販売動向が判明しました。バッテリーEV(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の合計販売台数は、速報値で約1.9万台に達し、EVシェア率も過去最高となる5%目前まで上昇。なかでもテスラは約4000台という異例の販売台数を記録し、トヨタbZ4Xや日産リーフを上まわる勢いを見せています。
まず、2026年6月のBEVとPHEVの合計販売台数は約1.9万台を突破し、前年同月と比較して2倍近い成長を実現しました。2026年は6ヶ月連続で前年実績を上まわっており、2025年に続いていたEV販売減少の流れから、完全に脱しつつあります。しかも6月の速報値には一部の軽EVが含まれていないため、最終的な販売台数と成長率はさらに上振れする見通しです。

EVの販売シェア率も過去最高を更新しています。確定値となる5月のBEVとPHEVの合計シェア率は4.5%を超え、6月の速報値では4.8%以上に到達しました。新車販売のおよそ20台に1台がBEVまたはPHEVだった計算です。
BEV単体のシェア率も、5月の3.3%から6月速報値では3.7%まで上昇。日本のEV普及率は依然として欧州や中国より低いものの、数年間の停滞を経て、ようやく本格的な成長局面に入り始めています。
メーカー別では、まず日産が4カ月連続で前年を上まわるEV販売を達成しました。中心となっているのが新型リーフで、6月単体では1504台を販売。国内の乗用車販売ランキングでも40位に入り、好調なスタートを切っています。

一方、マイナーチェンジを実施したアリアは99台と低迷が続きました。サクラは改良モデルの試乗車が全国の販売店に配備され始め、販売台数が回復しています。2026年下半期は、日産サクラ、ホンダN-ONE e:、BYDラッコによる軽EV市場の競争が本格化するでしょう。
そして今回、もっとも大きなインパクトを残したのがテスラです。6月の販売台数は約4000台弱に達し、前年同月比では3倍近い増加を記録しました。2026年以降に登録されるテスラ車には、最大127万円の補助金が適用され、さらにスーパーチャージャーを3年間無料で利用できるキャンペーンも販売を後押ししました。その結果、テスラジャパンの従来の納車能力を大きく超える注文が集中し、一部では納車当日に車両を引き渡せないなどの混乱も発生しています。

東京都ではEV補助金がさらに増額されており、首都圏を中心に需要が一段と拡大する可能性があります。2026年第3四半期以降、テスラがどこまで販売台数を伸ばせるのかだけでなく、納車体制をどこまで強化できるのかも重要です。
スーパーチャージャー無料特典の対象ユーザーが急増したことで、夏以降は一部拠点で充電待ちが発生する可能性もあります。販売拡大に合わせ、充電ネットワークの増強も急務となりそうです。

トヨタも6月に3100台以上のEVを販売し、前年同月比で約70倍という急増を記録しました。とくにbZ4Xシリーズは、bZ4Xツーリングを含めて2776台を販売し、国内乗用車ランキングでも26位に入りました。全国に数千店舗の販売網を持つトヨタのbZ4Xシリーズを、直販中心のテスラが販売台数で上まわった点は注目に値します。日本でもモデルYを中心に、テスラが一部のEV購入層だけではなく、一般的な新車購入候補として認識され始めたことを示しています。


























