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まるでPCのマウスのように機能割り当てが可能! テスラに後付けする通称「セクシーボタン」が便利すぎた


TEXT:琴條孝詩 PHOTO:琴條孝詩
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自分仕様のUIが実現可能

<具体的になにができるのか?>

「なんでもできます」といわれても、ピンとこないと思うので、一例を具体的に挙げてみよう。車種によって異なるが、S3XYボタンで割り当てられる代表的な機能だけでも、ざっと以下のようなものがある。

– グローブボックスオープン
– フロントトランク/リヤトランクオープン
– 充電ポートの開閉
– ドアロック/アンロック、特定ドアのみ解錠
– サイドミラー格納/展開
– ロービーム・ハイビームON/OFF、ヘッドライトフラッシュ
– 左右ウインカー、ハザードランプ
– ワイパー速度調整、自動ワイパーON/OFF
– エアコンON/OFF、温度・風量調整、デフロスト
– シートヒーター、ステアリングヒーターON/OFF
– オートパイロットON/OFF、速度の微調整
– 回生ブレーキモード切り替え

さらに、前述のようにこれらを組み合わせたマクロも可能だ。たとえば「夜の高速降り口用ボタン」として、ワンプッシュで「オートパイロットOFF → ロービームからハイビーム → ワイパーAUTO → リヤデフロストON」という一連をまとめて実行する、なんて使い方もできる。

<私はこう割り当てている>

では、私のジュニパーではどう使っているのか。現在は、4つのボタンにそれぞれ以下のような役割を与えている。

-「S」センターコンソール蓋先の裏に設置
 長押し:グローブボックスオープン
 1タップ:助手席ドアオープン
 2タップ:助手席側リヤドアオープン

-「3」ステアリングセンターに設置
 長押し:リアファンON
 1タップ:オートパイロット
 2タップ:サンキューハザード(3回点滅)

-「X」ステアリング右側裏に設置
 長押し:ロービームON/OFF
 1タップ:右ウインカー
 2タップ:サイドミラー収納

-「Y」ステアリング左側裏に設置
 長押し:室内灯ON/OFF
 1タップ:左ウインカー
 2タップ:自動ワイパーON

ヨーク・ステアリングの裏側に「X」と「Y」を仕込んだので、ステアリングを握ったまま、指先をほんの数ミリ動かすだけで方向指示が出せる。慣れてしまうと、もはやレバーに手を伸ばすほうが面倒くさいと感じるほどだ。

S3XYボタンを装着したハンドル

<物理ボタンかフルタッチか、“正解”は人それぞれ>

テスラはもともと、徹底して物理ボタンを削ぎ落としてきたメーカーだ。コスト削減という側面もあるが、「機能をソフトウェアアップデートで育てていく」という思想からすると、ハードスイッチは邪魔な存在になりがちだ。

一方で、ユーザー側の感覚からすると「ここだけは、ワンタッチで呼び出したい」「ここは指先の“手応え”がほしい」というポイントが出てくる。その最適解はひとつではないし、万人共通の“これが正しいUIだ”という答えもない。だからこそ、テスラ側は最低限のラインに合わせて、必要十分な機能をディスプレイ操作に集約し、あとの“微調整”はオーナーに任せている。私はそんなふうに解釈している。

S3XYボタンは、その“微調整”のための物理レイヤーだ。必要だと思う人は足せばいいし、「車検が心配」「配線をいじるのが怖い」という人は、きれいさっぱりスルーすればいい。クルマにどこまで手を入れるか、そのリスクとリターンをどう捉えるかは、安全性を考慮しさえすれば最終的にはオーナー各人の価値観の問題であって、だれかが一律に決める話ではない。

<私にとっての“ちょうどいい”カスタマイズ>

私の場合は、ヨーク・ステアリング+S3XYボタンの組み合わせで、ジュニパーの操作系がだいぶ“自分の手の長さ”にフィットしてきた感覚がある。前方視界はヨークでスッキリ。ウインカーやオートパイロット、サンキューハザード、サイドミラーの展開/格納など、日常でよく使う動作は、すべて4つのボタンに集約されている。

筆者のテスラ・モデルYのインテリア

そのぶん、センターディスプレイ側は「情報を見るための画面」と割り切れるので、運転中に“画面のどこを押すか”で迷う場面がグッと減った。もともとテスラはUIがシンプルなほうだが、それでも「さらに一段、自分仕様に寄せられたな」という満足感がある。

もちろん、これはあくまで私の“ちょうどいい”であって、だれにでも当てはまるわけではない。テスラオーナーのみなさんも、それぞれの感覚と自己判断で、必要だと思うアクセサリーを足したり引いたりしていけばいいのだろう。S3XYコマンダーでは、ここで紹介しきれない機能が数多くある。また機会があれば、この連載で紹介したい。

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