中国メーカーの勢いが止まらない
次に、人気車種の動向です。2025年12月単体の販売ランキングでは、テスラ「モデルY」「モデル3」、BYD「Qin Plus」「Songシリーズ」、シャオミ「YU7」が上位を占めました。特筆すべきはBYDの強さで、トップ20のうちじつに9車種を席巻。中国国内の勢いについてさまざまな指摘はあるものの、世界全体における存在感は圧倒的です。

また、テスラとBYDを追う5位のシャオミ「YU7」も見逃せません。セダンの「SU7」とともに、現在は中国専売モデルでありながら販売台数を急拡大させています。シャオミは2027年中の海外参入を表明しており、海外専用モデルの開発や日本上陸の可能性など、今後の動向から目が離せません。
なお、このランキングにおいて、テスラ以外の「非中国メーカー」がトップ20から姿を消してしまった点も、現在の勢力図を象徴しています。

2025年通年の累計販売ランキングを2024年と比較すると、最大のハイライトはテスラ「モデルY」と「モデル3」がともに前年比マイナス成長に陥った点です。とくにモデルYは春にモデルチェンジを行ったものの、販売増には繋がりませんでした。2026年、テスラは装備を簡素化した安価な「スタンダードグレード」の追加設定や、「モデルY L」の投入によって巻き返しを図る構えです。
一方のシャオミは「SU7」と「YU7」の2車種がトップ20にランクインしました。中国勢が圧倒するなか、日本勢がどこまで食い込めるのか。とくにトヨタの「bZ4X」シリーズが、この牙城を崩せるかどうかに注目が集まります。
ブランド別の年間販売ランキング(BEV+PHEV合計)では、BYD、テスラ、ジーリー(吉利)、Wuling(五菱)、フォルクスワーゲンがトップ5となりました。首位のBYDは「方程豹(Fang Cheng Bao)」や「騰勢(Denza)」などの傘下ブランドを含め、年間460万台以上を販売。3位のジーリーも前年比で大幅増を記録してテスラを猛追しており、2026年にはジーリーブランド単体でテスラの販売台数を追い抜く可能性が極めて高い状況です。

13位のトヨタは、年間35万台以上のEVを販売しました。2025年末から順次投入されている新型「bZ4X」「bZ4Xツーリング」「C-HR」「アーバンクルーザー」「bZ7」「ハイランダーEV」、さらに新型「RAV4」をはじめとするPHEVラインアップによって、どこまで数字を伸ばせるかが期待されます。
最後に自動車グループ別のシェアを確認します。BEVのみのシェア率を見ると、BYDが16.6%に達し、ついにテスラを抜いて世界首位となりました。また、テスラとジーリーグループの差は1.6%まで接近しています。ジーリーは「Lynk & Co」「Zeekr」「ボルボ」「ポールスター」「ロータス」などを擁しており、2026年にテスラを逆転して2位に浮上するのかという「世界2位争い」が最大の注目ポイントになるでしょう。

これまでBEVシェア率が1%台に留まっていた日本市場も、新型「bZ4X」や新型「リーフ」の投入でどこまで変化するのか。今後も世界のEV普及動向を定期的にアップデートしていきます。




















































