中古テスラの魅力とは
2025年12月、政府からEV補助金の増額が発表された。2026年1月からテスラに対する補助金は従来より最大40万円の増額となった。これに大きく反応したのは、テスラ購入を検討していた人たちである。この波に乗り遅れないようにすぐさま購入予約をした人も多かったようだ。また、すでに購入していた人も、12月の納車を1月まで延ばして補助金増額の適用を受けようとした。

そこで打撃を受けたのが、テスラの中古車を販売している業者だ。これまでテスラの中古車は、新車価格と大きく変わらない価格帯のものが多く見受けられた。一般的な自動車であれば中古車は新車よりも大幅に安いはずだが、テスラに関してはこの常識が当てはまらないケースが多かったのだ。テスラは四半期ごとのキャンペーンが手厚く、昨年も5年間スーパーチャージャー充電無料サービスや0%特別金利キャンペーンなど大小さまざまなキャンペーンを行っている。

一般的に新車に補助金や優遇がつくと、買う人が支払う実質負担が下がり、その基準で中古が比較される。そうなると中古車の表示価格だけ見れば“ビミョーに高い”と感じても仕方がない。販売車を仕入れた時期を考慮すると、業者はそう簡単に売価を下げるわけにはいかないだろうが、売りにくくなることは確かだ。
では、このような状況で果たして中古のテスラを買う意味はあるのだろうか。日々変化する中古車の最新価格情報を踏まえながら、新車と中古車のどちらがお得なのかを検証していこう。
<新車購入なら127万円の補助金が適用されるが……>
今回のEV補助金の大幅な増額により、テスラを新車で購入し2026年3月31日までに新車登録した場合、モデル3およびモデルYには国のCEV補助金として127万円が適用される。一方、モデルSおよびモデルXは53万6000円の補助金となる。この補助金は基本的に中古車と業務用車両は対象外となっている。

たとえばモデル3 RWDの新車価格は531万3000円だが、国の補助金適用後の実質購入価格は414.3万円まで下がる。東京都在住であればさらに都の補助金も加わり、合計で200万円以上の優遇となり、実質価格は300万円台で購入できる可能性もあるのだ。つまり、新車のテスラは補助金をフル活用すれば驚くほど安価に購入できる。
一方、中古車市場を見ると、モデル3の中古車価格帯はグレードや年式によって差はあるが、200万円から600万円程度、モデルYは300万円から650万円程度となっている。走行距離3万km程度の比較的状態のいい中古車でも総額250万円前後から探すことができ、新車に補助金を適用した実質価格よりも安くなるケースもある。




















































