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手頃な価格でEVをもっと身近に。日産「ピクソ」から考えるスマートな日常の足


TEXT:石井 啓介 PHOTO:The EV タイムス
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買い物や通勤ならこれで十分!日産の新型EV「ピクソ」が欧州でデビュー

日産自動車から、欧州市場向けに新しいコンパクトEV「ピクソ(Pixo)」が9月23日に発表されました。

EVといえば、少しでも遠くへ走れるように大きなバッテリーを積むのがこれまでのトレンドでした。しかし、この小さなピクソは、まったく違うアプローチで私たちのEVライフを豊かにしてくれそうです。

長距離よりも「日常の足」に特化した賢いスペック

ピクソは、ルノーの新型EV「トゥインゴ E-Tech エレクトリック」をベースに開発された兄弟車です。搭載されるバッテリーは27.5kWh、モーターは最高出力60kW(82ps)を発揮し、航続距離はWLTPモードで約263kmと、最近のEVとしては控えめな数値に思えるかもしれません。しかし、毎日の通勤や近所のスーパーへの買い物、子供の送り迎えといった「日常の足」として使うなら、このスペックはまさに“ちょうどいい”サイズ感です。大容量のバッテリーを積まないことで車体は軽く仕上がり、取り回しの良さやキビキビとした走りをもたらしてくれます。長距離ドライブは急速充電網を活用するか、あるいは割り切って街乗り専用のセカンドカーとして使うなど、目的を明確にすることでEVの使い勝手はグッと良くなります。

2万ユーロ以下の手頃な価格で、EVをもっと身近に

バッテリーを小さく抑えることの最大のメリットは、価格が手頃になることです。ベースとなるルノー・トゥインゴの開始価格は19,490ユーロに設定されており、ピクソも欧州で2万ユーロを下回る価格帯で登場することが期待されています。ガソリン車からEVへの乗り換えを検討している方にとって、価格の壁は大きな悩みの一つです。日常用途に割り切って設計されたピクソのようなエントリーモデルが増えることで、身軽で賢いEVライフを手に入れられる人が一気に増えるはずです。

コンパクトなボディに詰まった、日本の道にも合うポテンシャル

今回発表されたピクソは欧州市場向けのモデルであり、生産もスロベニアにあるルノーグループの工場で行われます。そのため、現時点で日本への導入は未定ですが、このAセグメントのコンパクトなサイズ感は、細い路地や狭い駐車場が多い日本の道路事情にこそぴったりとフィットするはずです。

大きなクルマを所有するプレッシャーから解放され、毎日の移動をスマートフォンを扱うように気軽でスマートなものにする。日産ピクソは、そんな新しいコンパクトEVの可能性を私たちに示してくれています。日本の街角でも、こんな身軽なEVが元気に走り回る未来を楽しみに待ちたいですね。

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