装備も中国車の後塵を拝しているレクサスES
また、少なくない中国人が指摘しているのが、標準装備内容が貧弱であるという点です。中国市場では、助手席の装備内容を充実させるセットオプションとして、
・14インチ助手席スクリーン
・助手席レッグレスト
・運転席と助手席の4方向ランバーサポート
・助手席シートメモリー機能
があるものの、1.2万元(日本円で約28万円)かかります。さらに、助手席快適パッケージの内容に加えて、
・マークレビンソン製17スピーカーシステム
・竹製半透明ドアパネル
・後席サイドサンシェード
のセットオプションが3万元(約70万円)であり、このような装備内容を標準設定してこないという点に不満が出ているのです。

先ほど比較したZ9GTでは新型ESでオプションとなっている助手席向けスクリーンやレッグレスト、高級スピーカーシステムなどは当然標準搭載であり、さらに、
・カーボンセラミックブレーキディスク
・助手席ゼログラビティシート
・自動開閉ドア
・冷温庫
・ハイエンドADAS(市街地自動運転支援)
・車載ACコンセント
・デュアルチャンバーエアサスペンション
など、豪華装備内容が網羅されており、新型ESの装備内容ですら大きく見劣りしているのが実態です。
なぜトヨタがレクサス専用工場を中国上海に建設し、2027年に操業をスタートさせようとしているのか。まさにレクサスのEVの商品定義を一から見直し、中国の洗練されたサプライチェーンを使ってEVを開発したほうが、中国市場における真の意味で高級なEVをより安価に製造できるからなのです。

いずれにしても、レクサスが日本をはじめとするグローバルに投入する新型ESでは、EVもラインアップすることでEVシフトをさらに進めようとしてきています。その一方で、レクサスがもっとも電動化で注力するべき中国市場では、車両性能や装備内容、デザインという面でやや期待はずれに終わってしまっているという評価が出ています。
このような状況下で新型ESがどれほどの販売台数を達成できるのか。EVモデルだけでなく、これまでブランド力で販売台数を死守してきた内燃機関モデルも苦戦するのではないかと推測しています。

そのうえで日本国内における値段設定がどれほどになるのか。国内では最大130万円のCEV補助金を適用できるため割安に購入可能です。補助金を差し引いて600万円台などを実現することができると、ハイブリッドモデルと同等の値段設定となり、ESを購入検討するユーザーも増えると思います。国内の新型ESの最新動向にも俄然目が離せません。














































