コラム
share:

「ホンダ・クラリティFC」で水素の燃費を実測……エンジン車より良いのか悪いのか!?


TEXT:TET 編集部
TAG:

総合燃費と燃料代はいかに⁉︎

今年の「ジャパンEVラリー白馬」の「クラリティ FUEL CELL」の“リザルト”をまとめると、20日の練馬のステーションでのチャージから帰宅後の同ステーションまでの総走行距離は634km。水素は5.49kg使用した。金額にして6,641円。平均燃費は115.5km/kgとなった(※途中、水素を充填しない場合の燃費はドライブコンピューターの数値を使用)。普段の都内での走行や通勤の平均が90km/kg程度なので良い燃費となった。

これをガソリン車に置き換えると、レギュラーガソリン180円/Lとして17.2km/Lの燃費で走った計算になる。ガソリン価格がこのまま上がれば、FCEVの燃費値はもっと良くなっていく。バッテリー式EVでは30円/kWhとすると、2.86km/kWhの電費で走った計算だ。参考値としてみてほしい。

 

エンジンオイルの交換もないFCEVは勝負が可能

往復600kmを超える旅は「クラリティ FUEL CELL」に乗り初めての経験となったが、色々なシュチュエーションでの燃費を確認することができ有意義な旅となった。ガソリン車と比べて特段燃費が良いというわけではないが、悪い数字ではないはずだ。

ガソリン価格が現在よりさらに上がっても、水素価格をこのまま1,200円ほどに維持できれば、FCEVの存在価値も大きくなる。エンジンオイルなどの交換がないことを考えれば、十分に魅力があるだろう。

ただ、やはり水素インフラの不足は否応なしに実感した。
FCEVを長旅に気軽に持ち出せるようになるには、もう少し時間が必要だ。輸入に頼らなくても良い水素は、日本のエネルギーの切り札である。化石燃料の高騰化が止められない昨今、国産化できるエネルギーの開発を急いでほしい。

今回は延べ4日間にわたるラリーとなってしまったが、総合的には楽しい旅となった。

このような機会でしか会えない全国のEV乗りと時間を共有できるのは貴重である。また来年も参加したいと思う。

FCEV乗りが増えていることと、インフラの整備が進んでいることを願いたい。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
エンジンサウンドが聞こえてシフトショックも感じられるEVが超進化! ヒョンデ「IONIQ 5 N」がマイナーチェンジ
60年もの不動車がバッテリー交換だけで走り出した! EVの長期保管はエンジン車よりも簡単!!
more
ニュース
日本でテスラに乗るなら充電インフラの心配は不要!? 「スーパーチャージャー」の国内設置が700基を超えていた
荷台に荷物満載でも約700kmの走行ができる! 「Kia PV5」 カーゴモデルが航続性能でギネス世界記録を樹立
老舗のヤナセがついに軽EVを売る! 「ヤナセEVスクエア」がBYDとディーラー契約し2026年夏横浜に店舗をオープン
more
コラム
一部改良で37倍も売れ行きを伸ばしたトヨタbZ4X! その裏にあるしたたかな販売戦略にアッパレ!!
ただ駐車すれば充電開始! 新型ポルシェ・カイエンが採用する非接触充電はなぜこれまで実用化されなかった?
EVを効率的に使うなら裏技をマスター! オーナーが語る「得する」運用方法3つ
more
インタビュー
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
「i5」の造形を、BMWエクステリア・デザイン責任者がディテールから語る
BMW「i5」はビジネスアスリート!プロダクトマネージャーが語る5シリーズ初BEVの背景
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
軽自動車市場参入を表明したBYDの軽EVはスライドドアのスーパーハイトワゴン!? 注目モデルが目白押しなジャパンモビリティショー2025のBYDブースは要注目
三菱自動車、東京オートサロンに2台のカスタムEVを展示
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択