コラム
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みんなに勧められる車だが、多くの人が欲する車ではないかも[トヨタ・bZ3試乗記]


TEXT:加藤 ヒロト
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優等生だがそれだけでは大ヒットは厳しいかも

中国での販売価格は3グレードそれぞれ16万9800元(邦貨換算:約339万1000円)、18万9800元(約379万1000円)、そして19万9800元(約399万1000円)となる。スペックを考えればライバル車よりも安い価格だし、ここからディーラー独自の値引きなどを考慮すると、乗り出し価格はもっと安くなる。だが、売れ行き自体は爆発的というわけではなく、じんわりと増えている印象だ。2023年3月に販売開始して以来、月間販売台数は月3000台程度を記録し続けている。

この背景には、筆者が商品力ではるか上を行くと考えている中国メーカーの各車種があり、日本メーカーのみならず、欧米メーカーもそれらを前にして敵わない状況となっている。中国で売れるBEVを作るためには中国の消費者が求めるものをしっかりと見極める必要があり、そのために中国メーカーとより密に提携することを選ぶ外国メーカーが増えてきている。

トヨタがBEVを作るためにBYDとの連携を選んだのは、いま思えばかなりの先見の明があったと言えるだろう。今後もこの連携は続き、続々と新車種が投入される計画だ。一方で、bZ3が持つ「素の良さ」は中国市場では受け入れられ難いのではないのかとも、実際に乗って感じた。市場への適応能力に関してトヨタは元々素晴らしいので、bZ3に続く中国市場向けBEVにはこれからも期待したいと思う。

トヨタbZ3

全長:4,725mm
全幅:1,835mm
全高:1,480mm
ホイールベース:2,880mm
車両重量:1,710または1,835kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:110Wh/km(CLTCモード)
一充電走行距離:517または616km(CLTCモード)
最高出力:135または180kW(184/245ps)
最大トルク:303Nm(30.89kgm)
バッテリー総電力量:49.92または65.28kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット
リアサスペンション:マルチリンク
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:前後225/50R18
荷室容量:439L
車両本体価格(現地):約3,498,000円~3,991,000円

<了>

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