#BYD
BYDドルフィンのフロントビュー
TEXT:小川フミオ
BYD「ドルフィン」は日本製EVの脅威となるか。中国発の最新コンパクトハッチに国内試乗

コンパクトSUV「ATTO 3」を携えて、いよいよ本年日本での本格展開をスタートしたBYD。彼らが送り込む第2のモデルが、コンパクトハッチバックタイプの「ドルフィン」だ。2023年9月20日より販売を開始する小さな“刺客”は、いかなる実力を備えているのか。自動車ジャーナリスト・小川フミオがいち早くプロトタイプに試乗した。価格に関する記事はこちら。 フォルクスワーゲン ゴルフに近いサイズ感 BYDが「ドルフィン」なるBEVハッチバックを、2023年9月20日から日本で発売する。このリポートはひと足先に「プロトタイプ」(発売前のモデルをそう呼ぶこともある)に試乗してのものだ。 ひとことで乗った感想を書くと、驚いた。驚いただけでは、やっぱり、短すぎる。驚いた理由は、期待以上によく出来ていたからだ。快適で、操縦性が高く、利便性も高そうだ。 ドルフィンは、全長4290mm、全幅1770mm、全高1550mm。近い数値のクルマを探すと、フォルクスワーゲン・ゴルフが全長4295mm、全幅1790mm、全高1475mmだ。 ゴルフと比較すると明確にわかるのは、ドルフィンは全高が高く、ハッチバックというよりSUV的な、いわゆるクロスオーバー車型であることだ。 電気モーターをフロントに搭載した前輪駆動方式で、ドライブトレインがコンパクトにできるBEVゆえパッケージングに秀でており、ホイールベースはゴルフより80mm長く2700mmもある。 BYD車は、駆動モーター、トランスミッション、DC-DCコンバーター、モーターコントロールユニット、車両コントロールユニット、オンボードチャージャー、バッテリーマネージメントシステム、高圧配電モジュールをまとめた「8-in-1電動パワートレインシステム」を採用。そのメリットとして、メーカーでは「重量は15%、体積は20%低減し、空間効率の最大化を実現」したとしている。 「e-プラットフォーム3.0」と呼ばれるシャシーに、BYDが独自開発したブレードバッテリーという薄いセルを集めたバッテリーパックを敷き詰めるようにして搭載。 ブレードバッテリーは、熱安定性の高いリン酸鉄リチウムを使っていて、「熱安定性の問題を解決している」と、BYD。 ちなみに、2023年1月に日本導入された初のBYDモデルである「ATTO 3」は、全長が4455mm、全高が1615mm、ホイールベースが2720mmと、ドルフィンより大きい。 ドルフィンのメリットは、数値からわかるとおり、よりパッケージングの効率がいいことと、立体式駐車場にも入れられるところにある。シャークアンテナの形状を変更して、1550mmに全高を抑えているそうだ。

TAG: #BYD #SUV #コンパクトカー
TEXT:生方 聡
「BYD アット3」のCEV補助金が満額の85万円に増額

アット3のCEV補助金が85万円から65万円に減額されていた BYD Auto Japanは、同社が2023年1月から日本で販売しているコンパクトSUVタイプのEV「BYD ATTO 3(アット3)」が国土交通省の型式指定認証を取得したことを受けて、「クリーンエネルギー自動車購入補助」(以下、CEV補助金)が満額の85万円の対象車両となったと発表した。 現在、一般社団法人 次世代自動車振興センターは、令和4年度補正予算のCEV補助金を受け付けている。電力消費率や一充電走行距離などが一定の基準を満たした普通自動車のEVでは、外部給電機能がない場合は65万円、外部給電機能がある場合は20万円アップの85万円を上限に補助が受けられる。 アット3は電力消費率や一充電走行距離が基準を満たしているうえ、自宅に給電するV2Hと、家電などに給電するV2Lの機能をともに備えており、令和4年度CEV補助金では85万円の補助対象車になっていた。ところが、令和4年度補正予算では65万円に引き下げられていたのだ。 アット3が300万円以下で買えるかも! これまでアット3は、「PHP(Preferential Handling Procedure)」と呼ばれる認証制度を利用していた。これは年間の販売台数が5,000台以内の輸入車に対して特別に設けられた認証制度で、型式指定に比べて簡素な手続きで販売できるというメリットがある。 一方、令和4年度補正予算ではCEV補助金の条件が一部変更になり、外部給電機能がある場合に20万円の上乗せを受けるには、型式指定自動車の取得が必要になった。 そのため、型式指定を取得していないアット3は、外部給電機能があるにもかかわらずCEV補助金が65万円に減額となっていたのだ。これに対して、BYD Auto Japanは、「なるべく早期にBYD アット3の型式指定を取得するべく準備を進めています」(広報部)と話していたが、2023年6月28日に国土交通省から認可を取得し、CEV補助金が85万円に復活したというわけだ。なお、中国の自動車ブランドが型式指定認証を取得するのは今回が初だという。 では、アット3を個人が東京都で購入した場合の補助金はいくらになるだろうか? 前述のとおり、CEV補助金は85万円。これに加えて、東京都の「電気自動車等の普及促進事業の助成金」は、外部給電機能がある場合は45万円になる。さらに区市町村独自の補助金もあり、たとえば葛飾区ではEVの購入に対して25万円の補助が受けられる。これらを合わせると補助金の額は155万円になり、440万円のアット3が実質285万円で手に入ることになるのだ。コンパクトSUVタイプのEVとして不満のない性能を備えることを考えると、この求めやすさは、アット3の購入をさらに後押しすることになるだろう。

TAG: #BYD #アット3 #補助金
TEXT:曽宮 岳大
「お客さまの反響はすごいです」。BYD第一号店・東名横浜店の岡本社長、笑顔でコメント

2023年1月31日に発売された「BYD ATTO 3(アット3)」。BYDオートジャパンは、対面販売にこだわり、順次店舗をオープン予定としている。その第1号店として2月2日に開設されたのが「BYDオート東名横浜」だ。このたびプレス向けに公開したBYD車の納車式(関連記事)を機に、東名横浜店の岡本二久(かずひさ)代表取締役社長が取材に応じてくださり、アット3の販売状況について話してくれた。 自慢は納期の早さとクオリティの高さ BYDの第1号店となる「BYDオート東名横浜」を運営する株式会社アクセルは、これまでにも欧州車をはじめとする輸入ブランドを取り扱い、数多くのショールームを展開してきた。そうした輸入車販売のノウハウを活かしBYDの店舗を開設した場所は、東名高速道路・東名横浜IC近く。数多くの自動車ディーラーがひしめき合う自動車販売のメッカだ。 店舗には、展示車のほか試乗車や急速充電器が配備される。ユーザーにとっては、クルマに見て触れて感じられる安心感は大きいのだろう。実際、岡本社長によるとBYD車の販売は好調で、現状ラインナップはアット3の1車種のみであるのにも関わらず、2ヵ月で48台の受注を得ており、幸先の良いスタートを切った模様。社長は張りのある声で質問に答えてくれた。   お客さまの年齢層は? 「これまでの48台のお客さまの年齢層を見ますと、20代から40代のお客様が全体の約半数、残りの半分は50代以上の方です。年齢層の高いシニア世代のお客さまもいらっしゃいます」 アット3はどんな使い方をされる方が多いと想定されていますか? 「お客さまが多様化しているなか、アット3はお客さまに様々な使い方を楽しんでいただけるクルマだと思います。走りや安全性は当たり前のこととして、例えばキャンプ場に行き、目的地で給電機能を使ってコーヒーを淹れて飲むとか、今までそういう楽しみ方ができるクルマは多くなかったと思います。アット3はそういう楽しみ方もできるクルマだということをお客さまに提案していきたいと思います」   アット3の納期はどのぐらいですか? 「輸入車の納期が長期化しているなか、BYD車は1ヵ月から1ヵ月半ぐらいの短い納期で納車が可能です。納期の早さとクオリティの高さ。これはアット3の強みだと思います」 これまで店舗には、どのぐらいのお客さまが来場しましたか? 「おおよそ200名ぐらいだと思います。その中で48台、約1/4の方に成約いただいておりますので、反響の良さに驚いています。これからBYDからは2車種目、3車種目が登場する予定で、我々も現在2号店を開設する準備を進めています」 >>>次ページ 国産車からの乗り換えは5~6割

TAG: #BYD #オーナーインタビュー
TEXT:曽宮 岳大
「BYD ATTO 3」が待望の納車。初のEVでBYD車を選んだオーナーさんの生の声

BYD車を取り扱うBYDオート東名横浜は、1月31日に発売したミッドサイズe-SUV「ATTO 3」(アット3)の納車が開始されたことを記念し、同モデルを購入されたオオタさんへの納車式の模様を4月4日、プレスに公開した。納車式では、オオタさんがEVを選んだ理由や、購入前の不安が試乗により払拭されたことなど、興味深いお話をしてくれたので生の声をお届けしたい(ご本人の希望により“オオタ”さんと表記)。 初めての中国車、初めての EV 中国・深圳に本社を構えるBYD。バッテリーメーカーから自動車製造業に参入した異色の歩みを遂げた同社は、2019年時点で北米・欧米・南米など60ヵ国に展開するグローバルメーカーへと発展した。2022年に日本の乗用車市場に参入し、アット3は導入第1弾。特徴は、約58kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、航続距離485kmというロングレンジを達成しつつ、車両価格440万円という価格を実現した競合他車を脅かす競争力の高さだ。 そんなアット3を選ばれたオオタさんは、国産小型車から乗り換えられた。家族構成は、奥さまとお子さまがいらっしゃり、ファミリーカーとして今回アット3を選ばれたという。まず最初の質問はアット3に興味を持ったキッカケについて。 「きっかけは去年、横浜の赤レンガ倉庫で行われた試乗会でした。その前から気にはなっていたのですが、中国メーカーのクルマは初めてだったので、“粗はないか?”という気持ちを持っていたのも正直なところです。でも試乗を通じてそうした不安もかき消されて、すごくいいクルマと感じました」 試乗された時の感想はいかがでしたか? 「第一印象として、乗り心地がいいと思いました。あとは運転のしやすさ。少し大きなクルマ(※全長4455mm×全幅1875mm×全高1615mm)ではあるんですけど、今乗ってるコンパクトカーに比べて物理的な大きさは違うとはいえ、感覚的にはそんなに変わらないと感じました」 >>>次ページ 外部給電機能を使ってキャンプをしたい

TAG: #BYD #オーナーインタビュー
TEXT:烏山 大輔
BYDのEVバスの部品が製造段階で六価クロムを使用、人体への影響はないと発表

BYDジャパン株式会社は2月23日、日本で販売しているBYD製EVバスのボルトやナット類の防錆剤として、六価クロムが含まれた溶剤を一部使用していることを明らかにした。 BYDジャパンはバスの運行中などにおける乗員・ 乗客の人体への影響はないとしている。またバス廃車時においては、BYDジャパン指定のリサイクル事業者によって六価クロムの無害化処理を行い処分しているので、環境への影響もないとしている。 2023年末に日本国内で発売を予定している新型EVバスには、六価クロムを使用せずに製造した車両を販売する。 六価クロムは、金属元素であるクロムの化合物のうち、酸化数が +6 の Cr(VI) を含むものの総称である。従来、部品の錆を防ぐ用途などで自動車部品製造に用いられてきたが、毒性が強く人体や自然環境などへ有害な影響があるとされている。2008年から日本自動車工業会が業界の自主規制として使用を禁止しており、同年以降の新型車では原則的に使用されていない。 欧州連合(EU)でも原則、乗用車への使用を禁止している。日本に輸入する欧米や韓国メーカーの車両には六価クロムが使用されていないことを日本自動車輸入組合が確認済みだ。 BYDオートジャパンが1月から販売しているBYD製の乗用車については、六価クロムが使用されているかどうか、BYD本社が現在調査中である。

TAG: #BYD #EVバス
TEXT:TET 編集部
西東京バス、東京で大型EVバスを導入……デイリーEVヘッドライン[2023.02.22]

BEVの大型バスは都内初導入、車両はBYDの「K8」 【THE 視点】京王グループの西東京バス株式会社は、大型EV路線バスを3台導入し3月より運行すると発表した。東京都内における乗合路線バスでは初の大型EVバスになるという。 導入される車両はBYDの「K8」で、電気供給機能を有していることから、バス自体が大型の蓄電池とみることができ災害時への電源車としても期待される。 東京電力ホールディングス株式会社と連携し、バス営業所へEV用の各設備を導入するとともに地域の防災・BCP(災害等危機的状況下での事業継続計画)拠点として活用することも検討するという。EVバスの充電にも再生可能エネルギーを活用するとのこと。 運行されるエリアは、あきる野市/檜原村/日の出町/青梅市/八王子市/福生市/羽村市/昭島市等。羽村市ではこれまで「日野製のポンチョEV」が走っていた。この地域は日野自動車の工場があるエリアでもある。今回この地域にもBYD製の大型EVバスが走ることになる。 これまで東京都内で走るEVバスは「日野ポンチョEV」や「BYD J6」といった小型が主流だった(一部試験的に中型はあった)。燃料電池車(FCEV)の大型バス「SORA(ソラ)」は都内に数十台走っているが、BEVの大型バスが都心部ではなく多摩地区から走ることになるとは思わなかった。 しかも一気に3台の同時導入である。世界的にみても日本は大都市でEVバスの稼働が少なく、ある意味日本のEV遅れを表している。これを機に東京都内にもEVバスの導入が促進されることを期待したい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★フォルクスワーゲン、本国でパルスインバーターと熱管理システムの開発を発表……最高出力500kW(680ps)級のスポーツモデルにも対応可能 ★日産、EV推進施策「ブルー・スイッチ」が第18回エコツーリズム賞(環境大臣賞)を受賞……特別賞として受賞、自動車産業の受賞は今回が初 ★アサヒ衛陶、EVスタンド機器事業を推進……テンフィールズファクトリーと提携し従量課金型充電システムの開発へ ★変圧器事業のダイヘン、配送用EV向け自動充電システム「ぴたっとCharge(チャージ)」を開発……関電エネルギーソリューションと提携、EVへの充電を最適化し電気料金を低減 ★空飛ぶクルマのSkyDrive(スカイドライブ)、「大阪万博」における空飛ぶクルマの運行事業者に選定……「未来社会ショーケース事業出展」内「スマートモビリティ万博」における運航事業者に ★ウーバー、インドでの配送車両にEV2万5,000台を導入……タタと提携 ★英EVトラックのTevva(テッヴァ)、走行実験で航続距離563kmを達成……リチウムイオン・バッテリーと燃料電池両方を搭載したEVトラック ★独WIESMANN(ヴィースマン)、EVスポーツカー「プロジェクト・サンダーボール」の初年度(2024年)予約分が完売……2025年以降予約は可能 ★エネチェンジ、「相模湖カントリークラブ」(神奈川県相模原市)と「富士カントリークラブ」(静岡県御殿場市)にEV用充電器を設置……最高出力6kWの普通充電器を計7基 ★テラモーターズ、ラグジュアリーホテル「富岳群青」(静岡県伊豆市)含む7施設にEV用充電インフラ導入を決定 ★ワイヤレス給電技術のパワーウェーブ、アイシンのパーソナルモビリティ「ILY-Ai(アイリーエーアイ)」に無線給電の実証実験を開始……中部国際空港にて2月28日まで

TAG: #BYD #EVバス #K8 #THE視点 #デイリーEVヘッドライン #福田雅敏
TEXT:烏山 大輔
西武バス、国内初EV路線バスとオンサイトPPAを導入

西武バス株式会社は関西電力株式会社の支援を得て、2月27日(月)から西武バス新座営業所(埼玉県新座市)にて「100%電気で走る大型路線バス」の運行を開始する。 再生可能エネルギーで走るバス この運行に合わせて新座営業所施設の屋根に太陽光パネルを設置し、発電される電気をこの営業所施設に供給して自家消費する「オンサイトPPA」を導入する。路線バスなどの事業を行う、一般乗合旅客自動車運送事業者が EVバスとオンサイト PPA をあわせて導入する取り組みは、 国内で初めての事例となる。 西武バスが運行するEVバスは、BYDジャパンが販売する「K8(ケーエイト)」である。営業所敷地内に急速充電器を設置し、動力となる電気をここから充電する。 またオンサイトPPAの導入により、日中はバスの運行管理システムの運用から空調・ 照明まで、営業所内で使用する電気の一部を再生可能エネルギーでまかなうことが可能となる。 また非化石証付電力供給の実現を目指し、実質再生可能エネルギー由来の電力のみを使用することで、100%カーボンニュートラルな営業所運営を実現する。 さらに災害時に停電した場合でも、設置した太陽光パネルから発電される電気により、営業所の運行管理機能が維持されることでバス運行が継続でき流。そして充電されたEVバスを一時避難施設などに派遣して電力供給を行い、地域住民のライフライン確保だけでなく、地域レジリエンス(地域が災害等の危機的状況を乗り越える能力)強化にも大きく貢献することも可能である。 以前から西武バスは、より安全・安心を第一として、環境や社会情勢が抱える課題解決に向けた取り組みを推進している。エクドライブの実施や、ハイブリッドバスや燃料電池バス、バイオディーゼル燃料、 リニューアルディーゼル燃料の導入などが評価され、「令和4年度 彩の国埼玉環境大賞 1 優秀賞」を受賞している。このEVバスとオンサイトPPAの導入により、これからも脱炭素社会の実現に貢献するために、環境にやさしく、地域と調和する公共交通機関を目指していくとしている。 ■運行概要 運行営業所:西武バス新座営業所
運行台数:一般乗合バス(大型路線バス)2台 運行時期(予定):2023 年2月 27 日(月)から 主な運行系統(予定): [清63] 清瀬駅北口~けやき通り~旭が丘団地 ■EVバスについて 大型EVバス:BYD K8 乗車定員:最大81人 車長:10,500mm、車幅:2,500mm、車高:3,360mm、ホイールベース:5,500mm バッテリー容量:287kWh(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー) 航続距離:220km(乗車率 65%、エアコンなしの場合) 充電時間:約6時間 充電方式;CHAdeMO ■EV バスからの給電、災害時の対応について EVバスから電気を取り出す外部給電器を導入する。EVバスから外部給電器を介して電気を取り出し、様々な用途で電気を使用することが可能である。EVバス1台から取り出せる電気量の目安は287kWhとなる。これはスマートフォン約26,747台の充電分に相当する。 ■太陽光発電オンサイトPPA について オンサイトPPAとは、PPA事業者が所有する太陽光発電設備を、電気を使用する企業の敷地や施設に設置。その企業が PPA事業者から発電した電気を購入して自家消費する契約形態である。今回西武バスが導入する関西電力の「太陽光発電オンサイトサービス」では、関西電力が PPA事業者となり、太陽光発電設備の設置から運用・メンテナンスまでワンストップで提供している。

TAG: #BYD #EVバス
TEXT:田中 誠司
「大阪オートメッセ2023」に見るEV最新事情

20万人以上の来場者を集める盛況のうちに幕を閉じた「大阪オートメッセ2023」(インテックス大阪)。2月10日(金)〜2月12日(月)の週末、EV(電気自動車)関連の盛り上がりはどうだったのだろうか。会場を隅々まで観察してみた。 EVゾーンは「多士済々」 コロナ禍で縮小を強いられた前回オートメッセから大幅に規模を拡大した今回、目玉のひとつが「EVゾーン」の設置だったことはイベント開催に先立つ記事でも記したとおり。日系メーカー、海外メーカー、チューニングパーツメーカー、超小型EVメーカーと、バラエティに富んだ出品となった。 市販モデルでは日本メーカーから三菱「ekクロス EV」、マツダ「MX-30 EV」、日産「サクラ」「アリア」、海外メーカーからはフォルクスワーゲン「ID.4」、BMW「i7」「i4」、BYD「アット3」、ヒョンデ「アイオニック5」の実車が集い、それぞれのサイズ感やデザイン、クオリティの違いを間近で比較することができた。 チューニングパーツメーカーからは「ブリッツ アリア」、クスコ「テスラ モデル3」、「A PIT東雲オリジナルテスラモデル3」が出品され、それぞれエアロパーツやホイール、サスペンションシステムなどドレスアップの可能性を示した。EVは加速性能などのチューニングを行なうことは難しくないが、バッテリーの耐久性などに影響があるかどうかの検証が難しいためそう簡単にはパワーユニットに手を出せないのが目下の課題であるという。 超小型EVも、むしろそのコンパクトさから会場で存在感を示していた。KGモータース「ミニマムモビリティコンセプト」は税込み100万円を切る価格を目標とし、EVランドの3輪EV「ジンマ」「ジンマプロ」は77万円スタートでハイエンドモデルでも104万5000円、昔のジープのような姿が懐かしいブレイズ「ネクストクルーザーEV」は64万6800円と、全般に安価であることがコスト感覚の鋭い関西人の注目を集めていたようだ。

TAG: #BYD #KGモータース #テスラ #ブリッツ #大阪オートメッセ2023 #超小型EV
TEXT:TET編集部
大阪オートメッセ2023では「EVゾーン」に注目!

2023年2月10(金)〜12(日)にかけてインテックス大阪(大阪府)で実施される「大阪オートメッセ2023」には、昨今のトレンドであるEVの展示を集めた「EVゾーン」が設置される。開幕直後の風景をさっそくお届けしよう。 日系メーカー、海外メーカー、チューニングパーツメーカー、超小型EVメーカーと幅広いバラエティ 日系自動車メーカーでは三菱、マツダ、ニッサン。海外自動車メーカーではVW、BMW、BYD、ヒョンデがそれぞれ市販モデルを展示。BYDはEVゾーンに隣接して東京オートサロンに続き独自ブースを出展、新しいブランドの価値観を来場者に伝えるよう努めている。 総合チューニングパーツメーカーであるブリッツは「アリア」、車高調整式サスペンションを主に手がける自動車パーツブランドであるクスコおよび、テスラ車のメンテナンスに注力しオリジナル・パーツも提供するA PIT東雲は「テスラ・モデル3」を持ち込んだ。 独自の超小型EVを持ち込んだのは「KGモータース」と「EVランド」の2社。KGモータースの「ミニマムモビリティコンセプト」は東京オートサロンとは異なるイエローで、丸目仕様のヘッドライトが採用されていた。EVランドの「ジンマ」「ジンマプロ」は、中国生産ながらオリジナルの製品を開発。250cc以下の軽二輪という規格ながら3輪ということで、前者では3人、輸送用のトランクを備える後者では1人乗車となる。 開催概要はhttps://ev-times.com/2023/02/09/2752に詳しいが、日曜18時まで絶賛開催中なので関西地区のカーファン、とくにEVに注目する方々はぜひチェックしてほしい。 最新情報は公式ウェブサイト、SNS公式アカウントから 公式ウェブサイト https://www.automesse.jp/ [Facebook] https://www.facebook.com/OsakaAutomesse/ [Twitter] https://twitter.com/osakaautomesse [YouTube] https://www.youtube.com/user/AutomesseAssociation [Instagram]  https://www.instagram.com/osaka_automesse/

TAG: #BYD #ブリッツ #大阪オートメッセ2023
TEXT:TET編集部
大阪オートメッセ2023に「EVゾーン」開設 「BYD ATTO3(アット3)試乗体験」ほか各国の主要EVが勢揃い

「クルマのワクワク」をEVにも 2023年2月10日(金)から12日(日)までの3日間、大阪市住之江区のインテックス大阪において「第26回 大阪オートメッセ2023」が開催される。クルマとカスタマイズの楽しさを題材にした「エンターテインメント・モーターショー」だ。1997年から毎年、開催されているこのショーは、500台以上の車両が展示され約25万人が集まる巨大イベントに成長した。 今年の注目は「EVゾーン」の設置と、つい先日発売されたばかりの「BYD ATTO3(アット3)」の試乗体験イベントだ。「EVゾーン」には国内外の主要EVメーカーの市販モデルに加えて、ブリッツやクスコといった著名ブランドによりカスタマイズされたEVや、新しいモビリティとして注目されるコンパクトEVが展示される。 関西地域で初めてBYDアット3の日本仕様に試乗できる 「BYD アット3」の試乗イベントは会場内の特設コースで実施される。関西地域では初めて試乗が可能になるイベントで、用意される車両も日本仕様であるところが注目点だ。 試乗イベントの参加には大阪オートメッセ2023の入場券が必要。下記URLから事前予約できるが、当日の受付も可能なので会場にて状況をチェックしたい。 https://byd.co.jp/e-life/event/ EVゾーン展示車両 ・三菱自動車  ekクロス EV ・マツダ    MX-30 EV ・日産自動車  サクラ、アリア ・フォルクスワーゲン ID.4 ・BMW     i7、i4 ・BYD      アット3 ・ヒョンデ    アイオニック5 ・ブリッツ    ブリッツ アリア ・クスコ     テスラ ・KGモータース ミニマムモビリティコンセプト ・A PIT     A PIT東雲オリジナルテスラモデル3 ・EVランド   ジンマ、ジンマプロ   CARトップ&EV TIMESブース ・ブレイズ   ネクストクルーザーEV、スマートEV、EVスクーター ・マセラティ  ギブリ ・マクラーレン アルトゥーラ ・マツダ    CX60 XD-HYBRID Premium Modern、CX60 BIO FUEL ・三菱自動車  エクリプスクロスPHEV ・ヒョンデ   i20 N WRC  Rally 1 大阪オートメッセは関西地域の自動車文化のパワーを集め、「クルマのワクワク」を満喫できるイベントとなっている。「水曜日のカンパネラ」「ナオト・インティライミ」ほか著名アーティストが集うライブイベントや、SUPER GTドライバーによるトークイベントなど催しも充実し、フードパークには全国の味覚が一同に会するなど、家族で楽しめる構成が組まれている。中学生以下入場無料、U-22特別優待チケットも若いカーファンにとって嬉しい設定だ。 前売チケットの販売は本日2月9日までだが、会期中も当日券を入手できる。詳細は下記を参照されたい。 開催概要 展示会名称 […]

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