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EV販売比率1.4%の日本でも「EVなんて乗りたくない」なんて言ってられない日がくる! ますます厳しくなる燃費基準で始まるEVの本格普及


TEXT:渡辺陽一郎 PHOTO:本田技研工業/TET編集部
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EVが売れないのには理由がある

日本ではEV(エンジンを搭載しない電気自動車)がサッパリ売れない。2025年に日本国内で販売されたEVは約6万台だから、全車を合計しても、トヨタプリウスやホンダステップワゴンの登録台数と同等だ。2025年における乗用EVの販売比率は、乗用車全体のわずか1.4%だった。

売れない理由は複数あり、まず日本では、燃料消費量の少ないハイブリッドが普及していることだ。乗用EVが乗用車全体に占める販売比率は前述の1.4%だったが、ハイブリッドは47%に達する。そうなると多くのユーザーがハイブリッドで満足するから、EVに対して強いニーズを感じていない。

EVが売れないふたつ目の理由は、充電設備をもちにくいことだ。日本では総世帯数の約40%がマンションなどの集合住宅に住むため、現実的には充電設備を設置しにくい。充電設備をもてるのは60%の一戸建てに限られるから、なかなか普及しない。

自宅充電のイメージ

そして3つ目の理由は、EVの車種数が少ないことだ。2025年に小型/普通車市場のシェアが50%に達したトヨタ(レクサスを含む)でも、EVはbZ4XとレクサスRZに限られる。ホンダはEVのN-ONE e: を加えた代わりに、ホンダeを廃止した。国内でEV乗用車を販売していないメーカーもある。つまりEVの普及が進まないから車種が増えず、その結果、ますます売れない悪循環に陥っている。

しかし、今後は流れが変わる。地球温暖化の原因になる二酸化炭素の排出量を大幅に減らす必要があるからだ。

2030年度燃費基準は、従来と同じ企業別平均燃費方式で実施するが、2016年度の基準に比べて燃費性能を32.4%向上させねばならない。2030年度燃費基準推定値は25.4km/Lとされ、ダイハツミライースの25km/Lを上まわる。企業別平均燃費方式だから、燃費性能の悪い車種があっても構わないが、それを補える燃費性能の優れた車種が必要になる。

そこで、2026年以降は、ジャパンモビリティショー2025を見てもわかるとおり、新型EVが登場してくる。トヨタはbZ4Xツーリング、そのスバル版となるトレイルシーカー、ホンダはN-ONE e:のスポーティな小型車版 Super-ONEを発売する。

ホンダSuper-ONEプロトタイプ

ダイハツは商用車のeハイゼットカーゴやeアトレーに続いてミライースのEVも開発している。スズキも軽自動車サイズのEVを投入する。そして輸入車では、BYDが軽自動車サイズのラッコを発売する。

サクラのヒットからもわかるとおり、セカンドカーのニーズに対応できる軽自動車やコンパクトカーのEVは、国内市場との親和性が高い。2026年以降は、このカテゴリーのEVが投入されることで、EVは徐々に本格的な普及を開始する。

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