ガソリンスタンドと決別したYouTuberのEVライフとは
こんにちは。
自分は現在、YouTubeでテスラやEV(電気自動車)に関する情報を日々発信しているKenと申します。
今回から「The EV タイムス」でスタートさせていただくこの連載では、実際にテスラに乗っているオーナーの視点から「EVに乗ると生活はどう変わるのか?」というテーマを中心に書いていきたいと思います。
EVに対する考え方や見方など、少しでも理解していただけるよう表現していきたいと思っています。
EVに乗り始めて、日常の風景と生活がどう変わったのかをリアルに共有したい
自分のYouTubeチャンネルには、毎日たくさんの視聴者さんからコメントが寄せられます。その中には、すでにEVを楽しんでいる方もいれば、「EVに興味はあるけれど、実際のところ不便じゃないの?」「充電ってやっぱり面倒なんじゃないの?」と、購入を一歩踏み出せずにいる方も少なくありません。
カタログのスペックや最新テクノロジーのニュースだけでは見えてこない、「ガソリン車からEVに変えたことで、日常の風景がどう変化したのか」。そんなリアルな体験と本音を、これから少しずつ皆さんへ共有していきます。
さて、記念すべき連載第1回目のテーマは、「EVに乗り始めて、生活がどう変わったのか」です。
加速が素晴らしい、静粛性が高い、デザインが良い。テスラの魅力は語り尽くせないほどありますが、その中でも、僕がEVに乗って「一番大きなメリット」だと感じているポイントについてお話しします。
日常から「給油」という「いつものタスク」が消え去る衝撃の大きさ
それはズバリ、「自宅で充電できること」です。自動車に乗っていると必ずしなければいけない行為である「給油というタスク」が消え去る衝撃の事実です。ガソリン車に乗っていた頃は、当たり前のようにガソリンスタンドに行き給油をしていました。しかし、4年程前にEVに変えてからは、その習慣が完全に消え去りました。
家に帰って駐車場に車を停め、充電ケーブルをつなぐ。ただそれだけで、翌朝にはまた十分な電力が貯まった状態で車に乗ることができます。わざわざガソリンスタンドに寄る必要がない。この行動パターンの変化は、想像以上に僕の日常を快適にしてくれました。プリウスとランクルなどガソリン車に乗っていた頃、僕は月に1から2回ほどスタンドに寄り、満タンにして帰るという生活をしていました。燃料計の針が半分を切り、エンプティランプが近づいてくると、「そろそろ行かないとな…」と頭の片隅で考えるようになります。
でも正直なところ、帰り道にわざわざルートを外れてスタンドに寄り道するのは、少し面倒ではありませんか? 特に、雨が降っている日や、凍えるように寒い冬の日、あるいは仕事でヘトヘトに疲れている時などはなおさらです。「いつ行こうかな」「今日じゃなくて明日でいいか」と迷い、結局ギリギリのタイミングになってから、焦ってスタンドに駆け込んで満タンにする。ガソリン価格の看板を見て「また上がってるな…」とため息をつく。そんな日々を送っていました。
しかし、EVに乗り始めてから、この「給油のストレス」が嘘のように日常から消え去ることができました。最大の理由は、毎日でも自宅で充電できるという点にあります。
スマホ感覚の「ちょこちょこ充電」がもたらす心の余裕
現在の充電スタイルはとてもシンプルで、バッテリー残量が50%くらいになったらケーブルを繋ぐようにしています。
自分が乗っているのは「Tesla Model Y RWD(後輪駆動モデル)」です。このモデルにはLFP(リン酸鉄リチウムイオン)という種類のバッテリーが搭載されており、その特性上、テスラ公式からも「週に1回ほど100%まで満充電すること」が推奨されています。そのため、普段は50%程度になったら充電し、だいたい週に1回は満充電にするというルーティンで運用しています。
自宅の駐車場に車を停めて、サッとケーブルを挿す。時間にしてわずか数秒の動作です。充電に関しては非常に簡単なので、例えば子供達が乗っていたら、降りるついでに子供にケーブルを挿してもらっています。子供でも簡単に挿せるのは非常に良いです。もう今となっては、車から降りる時に子供の方から「パパ、ケーブル挿しておく?」と言われるほどです。
この感覚は、皆さんが毎日スマートフォンを充電するのと全く同じです。家に帰ったらスマホを充電しますよね。「スマホのバッテリーが減ってきたから、わざわざ街の充電スポットに出かけよう」という人はいないはずです。車もそれと同じになったのです。
もしその日のドライブでバッテリーが半分に減っていても、一晩繋いでおけば翌朝にはたっぷり電気が補充されています。この「寝ている間に家でエネルギーが回復している」という仕組みは想像以上に快適です。
毎朝、家を出発する時に「今日はガソリン残っていたっけ?」と気にする必要がない。常に余裕を持った状態で1日をスタートできる心地よさは、EVに乗って本当に良かったと心から実感する瞬間です。
テスラナビの賢すぎる電池残量予測と充電基地の経由地追加が、EVでの遠出の常識を変えた!
基本的には、自分の充電ライフの90%以上は自宅で完結しています。とはいえ、遠出をした際にテスラの「スーパーチャージャー」などの急速充電ステーションを使うこともあります。ただ、その頻度は年に数回程度です。
ここで少し、長距離ドライブをした際の充電事情と、スーパーチャージャーの本当の魅力について触れておきたいと思います。EV未経験の方とお話ししていると「EVでの長距離移動は、途中の充電ステーションで何十分も待たされるんでしょ?」という声を聞くことがあります。確かに、ガソリンスタンドでの給油時間に比べれば、EVの充電時間は長くなります。
しかし、テスラのナビゲーションシステムと独自の充電網「スーパーチャージャー」の組み合わせは、その常識を見事に覆してくれます。テスラのナビは非常に優秀で、目的地を設定すると現在のバッテリー残量、気温、標高差、走行スピードなどを総合的に計算し、「目的地に到着した時にバッテリーが何%残っているか」を正確に予測してくれます。さらに、もし目的地や自宅に帰り着くまでにバッテリーが足りないと判断した場合は、ルート上にあるスーパーチャージャーを自動的に経由地として追加し、「どのステーションで、何分間充電すればいいか」まで完璧にスケジューリングしてくれるのです。
つまり、出先でわざわざ「100%の満充電」にする必要はありません。「家に帰るのに必要な分だけサッと充電する」、これがスマートなEVの乗り方です。
熊本スーパーチャージャーでの「5分間」の充電マジックは「待ち時間ゼロ」
実際にあったエピソードをご紹介します。
自分は福岡に住んでいるのですが、先日、宮崎まで長距離のドライブに出かけた時のことです。帰り道、自宅を目的地に設定すると、ナビが「このままだと家まで電池が足りない可能性があります」と判断し、ルート上にある熊本のスーパーチャージャーを経由するよう自動で提案してくれました。
その時、モニターに表示された熊本での充電時間の目安は、なんと「5分」。
「えっ、本当にたったの5分でいいの?」と半信半疑になりながらも、テスラのナビを信じて熊本のスーパーチャージャーに立ち寄りました。駐車場にテスラを停めて、専用のケーブルをカチッと挿す。すぐに、ものすごいスピードで急速充電が開始されます。
自分はその間に、施設内のトイレへ行き、少し小腹も空いていたので、併設されているスーパーで飲み物やちょっとしたお菓子を買うことにしました。そして、買い物の途中でふと僕のスマートフォンにポンッと通知が届いたのです。
『充電が完了しました(出発を続けるのに十分な電力があります)』
もちろん、この時点でバッテリーが100%の満充電になったわけではありません。しかし、これは「あなたの自宅まで帰り着くのに十分な電力が確保できましたよ」というクルマからの連絡です。車に戻ってモニターを確認すると、このわずかな休憩時間の間に、バッテリーはおよそ30%も回復していました。これだけの電力があれば、福岡の自宅までは余裕で帰り着くことができます。
結局、自分が熊本のスーパーチャージャーで行ったことは、以下の3つだけです。
1:車を停めてケーブルを挿す
2:トイレに行く
3:飲み物を買う
そして車に戻った時には、すでに必要な充電は終わっていました。充電が完了するのを車内でじっと「待機した時間」は、実質ゼロだったのです。
EVは「待つ乗り物」ではなく「生活に溶け込む乗り物」
EVの充電というと、「長い時間、車内でジッと待たなければならないもの」というイメージが先行しがちです。しかし実際には、「人間のトイレ休憩やちょっとした買い物のついでに、クルマも必要な分のエネルギー補給を終わらせている」。これが、リアルなEVライフの感覚です。テスラのスーパーチャージャーの圧倒的な充電スピードと、賢いナビゲーションシステムが組み合わさっているからこそ実現できる、全くストレスのない体験だと言えます。
「満タン神話」に縛られていたガソリン車時代から、「必要な分だけちょこちょこ足す」というEVの便利な充電スタイルへいつの間にか慣れていたのです。自分自身、EV(テスラ)に乗り始めて、生活の質が大きく向上したと感じています。ガソリンスタンドに行く必要がなくなり、家に帰ってケーブルを挿すだけで充電ができる。長距離の移動でも、クルマがすべてを計算してくれて、休憩のついでに充電が終わる。
このシンプルで無駄のない仕組みが、日々の生活から小さなストレスを取り除き、時間を生み出し、移動をとても快適にしてくれました。EVというと、まだまだ未知の部分が多いと感じている方もいるかもしれません。ですが、実際に乗ってみると、これまでのクルマとは違う「新しい体験」や「心地よさ」がたくさん詰まっています。
これからも、自分が実際にEVに乗っている中で感じたこと、最新のアップデートへの驚き、そして生活のポジティブな変化について、この連載を通じて少しずつお伝えしていきたいと思います。EVのある暮らしが、皆さんのカーライフをさらに楽しく充実させるヒントになれば幸いです。次回の記事も、ぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Ken(YouTuber)
プリウスとランクルの2台にそれぞれ10年程乗った後に、2022年に日本でテスラモデルYが発売されたのを機に人生初めてのEV購入。以後、テスラの魅力に取り付かれ虜となり、毎日YouTubeでTesla情報を発信。現在はモデル3を購入し、テスラ2台持ちオーナー。
〈Kenのテスラ戦略ラボ〉
https://www.youtube.com/@KenTeslaLab



















