充電スポットがなかった初代リーフから二代目リーフ、IONIQ 5、そしてモビリティショーの舞台へ「EVがある豊かな暮らし」
2012年1月。自分の手元に届いたのは、エンジン音のない、不思議なほど静かな「初代日産リーフ(ZE0型 24kWh)。それから14年に渡るEVライフの中で、EVは単なる「環境に優しいだけのクルマ」ではなく、ヒトとヒトを繋ぐなくてはならない相棒へとなっていきました。EVは、人生をより彩り豊かに、そして新しい出会いへと導いてくれる「不思議なクルマ」だと私は感じています。これからは、EVに乗り続けて14年となる私だからこそ見える「EVのある楽しい日常」を、「経験という名のリアルな等身大の言葉」でお届けしてまいります。
14年前、静かなる衝撃と冒険旅行が始まった「青い未来」を手にした日
今から14年も前のこと、2012年1月に自分の手元に届いたのは、エンジン音のない、不思議なほど静かな「青い未来」でした。初代日産リーフ(ZE0型 24kWh)。当時はまだ「電気自動車って使い物になるのか」「何km走れるのか」「途中で電池が無くなったらどうするんだ」「新しい物好きだよね」と周りの人から心配されていた時代です。
納車から3カ月後のゴールデンウィーク、妻と一緒に三重県鳥羽市へのドライブを決めました。急速充電器は今ほど設置されておらず、ディーラーでも夜間や定休日は使えない場所もありました。目的地にたどり着けるかという不安と、最新の「未来のおもちゃ」を操るようなワクワク感、そして次はどこで急速充電しようかを考えるゲーム感覚。まるでバスコダガマが喜望峰を回ってインドへの海路を開いた時のような気持で、電欠のドキドキを味わいながらの旅となりました。あの時、鳥羽の宿をバックに撮影した夫婦とリーフの一枚の写真は、今でも自分の「EV人生」の原点として大切に飾ってあります。
「移動の手段」から「熱狂的な仲間との繋がり」へ
EVを走らせる時間は、次第に「移動のための手段」から「仲間との交流」へと変わっていきました。2015年、私は「日産リーフ全国一斉同時オフ会」の全国5拠点の会場のうち関東の会場から他の拠点とSkypeで繋ぎ、開会宣言を行いました。そこに集まったのは、232台、374人の同じEVに乗る仲間たち。
専門家ではないけれど、EVが好きでたまらない。そんな思いでX(旧Twitter)などでの発信を続けているうちに、日産自動車の公式ブログや、全国のディーラーに置かれるオーナー紹介リーフレット、さらには地上波のテレビCMにまで家族と一緒に出演させていただくことになりました。30秒の映像のために朝から晩まで撮影に臨んだあの日、私たちは「EVのある暮らし」の楽しさを、心の底から体感していました。
IONIQ 5との出会い、そして国境を越えるEVオーナーの輪
2018年に40kWhの2代目リーフへ、そして2022年、私のEVライフは大きな転換期を迎えます。選んだのは、Hyundai IONIQ 5。この一台との出会いが、さらに私とEVの世界を広げてくれました。
購入直後からメディアに取材してもらったり、気が付けば「Hyundai Motor Club JAPAN(ヒョンデのオーナーズクラブ)」の副会長や、メーカーと共に活動する「カスタマーアドバイザリーボード」のメンバーを務めるようになっていました。

EVを介した友達の輪は国内に留まらず、韓国のヒョンデオーナーズクラブのメンバーとも交流を深めています。国境を越えて「EVって最高だよね」と笑い合える仲間ができたことは、14年前に不安を抱きながら鳥羽へ向かった時には想像もできなかった喜びです。
2025年モビリティショーの舞台から夫婦で伝える「リアルなEV体験談」
そして2025年。私と妻は、一つの大きな節目を迎えました。「ジャパンモビリティーショー」のヒョンデブースにオーナー説明員として二人で立っていたのです。
説明は、自分たちが乗るヒョンデアイオニック5だけでなく、この時に発売されたばかりのヒョンデインスタークロスについても、事前に勉強して説明していました。14年前、不安と期待を胸に鳥羽へ向かった二人が、今はメーカーのブースで、自分たちのリアルな経験を元にした言葉でEVの魅力を来場者へ伝えている。その光景に、私は深い感慨を覚えました。14年前の充電器を探しながらドキドキしていた自分に、14年後の今のこの光景を見せたらビックリすることでしょう。
EVは単なる「環境に優しいだけのクルマ」ではありません。人生をより彩り豊かに、そして新しい出会いへと導いてくれる「不思議なクルマ」だと私は感じています。これからは、EVに乗り続けて14年となる私だからこそ見える「EVのある楽しい日常」を、「経験という名のリアルな等身大の言葉」でお届けしてまいります。
杉本 容一(EV総合研究所/Hyundai Motor Club JAPAN 副会長)
2012年、まだ世間が電気自動車(EV)に対して「本当に走るのか」と懐疑的だった時代から、私のEVライフは始まりました。初代日産リーフから2代目、そして現在のHyundai IONIQ 5へと乗り継ぎ、気づけばEVに乗って14年。ただのクルマ好きオーナーだった私が、なぜ「EV総合研究所」でFACT(事実)に基づく発信を行い、オーナーズクラブの副会長を務め、果てはジャパンモビリティーショーでメーカーブースの説明員として立つまでに至ったのか。航続距離の恐怖と闘った冒険の日々から、国境を越えた仲間との出会いまで、EVが私の人生をどう彩ってきたのかを等身大の言葉でお届けします。






















