トヨタの北米BEV第4弾モデル
トヨタは2026年2月11日、3列シートを備えた北米向けフルサイズSUVの「ハイランダー」に対し、新たにバッテリーEVモデルを設定することを発表、世界初公開を行った。これはカーボンニュートラル社会の実現を目指すトヨタの「マルチパスウェイ」戦略に基づく取り組みの一環であると同時に、北米でのBEVラインアップ拡充方針のファーストモデルとなる。
トヨタが掲げる「マルチパスウェイ」とは、カーボンニュートラルの実現に向けた電動化戦略であり、世界中の地域や用途に応じて多様な電動化技術を提供することを示したものだ。すなわち、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)、FCEV(燃料電池車)に加え、BEVも含めた複数の動力源を用意することで、消費者のライフスタイルや使用環境に応じた最適な選択肢を提供することを目指す方針であり、今回のハイランダーBEVモデルの投入も例に漏れずこの戦略に倣った格好だ。

ハイランダーBEVモデルは、トヨタが北米市場で展開する「bZ(和名:bZ4X)」「C-HR(欧州名:C-HR+)」「bZ Woodland(和名:bZ4X Touring)」の3車種に続く北米BEVシリーズの第4弾モデルだ。これにより、トヨタは多様なユーザーのニーズに応えるBEVの選択肢を一層広く整備することとなる。
ハイランダーBEVの北米仕様車は、総電力量の異なる2種類のバッテリー仕様を用意し、2026年後半の発売を予定している。街乗り中心のユーザー向けには76.96kWh仕様、長距離移動やアウトドア用途で航続性能を重視するユーザー向けには95.82kWh仕様を用意。駆動方式は前者が前輪駆動(FWD)と全輪駆動(AWD)を選択可能で、後者はAWDのみの設定となる。

ドライブトレインの要であるeAxleは高効率化が図られ、95.82kWh仕様では320マイル以上(約515km以上)の航続距離を確保するよう開発が進めらている。また、急速充電を効果的に行うためにバッテリー温度を適温に整える「バッテリープレコンディショニング機能」を採用することも明らかとなっている。これにより、寒冷時でも急速充電時間の短縮が図られ、北米の厳冬期にも耐えうる利便性を確保する構えだ。
2001年に米国で発売して以来、都市からアウトドアまで幅広いシーンに対応し、広い室内空間と3列シートによってファミリー層から高い支持を集めるハイランダー。累計360万台以上を販売してきたというその人気車種に、今回BEVモデルが追加されることにより、環境性能やBEVならではの快適性と利便性を重視する層の取り込みが期待される。















































