コラム
share:

電気は水に弱いは確かだけど……EVは浸水に強かった! ただしクルマ全般冠水路は避けるのが原則!!


TEXT:御堀直嗣 PHOTO:TET 編集部
TAG:

開発時に浸水実験も行われた初代リーフ

では、電気自動車(EV)はどうか?

EVには、排気管もなければ、空気を採り入れる口もない。同時にまた、数百kgという重さのリチウムイオンバッテリーを床下に搭載し、低重心だ。

そうしたEV特有の車両特性によって、冠水した道路を走れる可能性はある。実際、日産リーフの初代は、まだ市場で馴染みの薄いEVを販売するにあたり、試験路で、水深70cmの水路を走行する試験を実施した。もちろんそれには、感電などに対する処置の確認なども含まれる。ただし、走行速度は十分に抑えての試験だ。

日産リーフの冠水道路走行実験

単に走行できるかどうかだけでなく、エンジン車に比べ車両重量が重いことがタイヤの接地性を高め、水深のある場合でもタイヤが浮き上がってしまわないかどうかの確認にもなる。

ただし、水に覆われた路面に何か不具合があり、タイヤがパンクすれば、EVといえども動けなくなる。あるいは、側溝の覆いが大量の雨水で外れ、そこにタイヤが落ちたり嵌まり込んだりすれば、身動きできなくなる。

したがって、冠水した道路は通らず、まわり道となっても迂回することが賢明だ。身動きできなくなって時間を費やすより、迂回してでも無事に目的地に到着することを優先すべきだ。

さらに、冠水した道路でクルマが止まってしまった場合、水圧でドアが開けられなくなることも考慮しなければならない。そうなれば、脱出さえ難しくなる。つまり、命の危険に直結する懸念もあるのだ。

冠水した道路を走るクルマ

冠水した道路は、たとえば崖崩れを起こした場面と同じくらい、敬遠するのが第一である。ことに、立体交差のアンダーパスは絶対に入らないこと。市街地などの道路で水溜まりが多くなっている場所では、何よりまず速度を落として走ること。そして、できるだけ停車しないように走り続けることが、無事につながっていく。

EVは、エンジン車に比べ、冠水した道路に強みをもつとはいえ、過信は禁物だ。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本に何が起こった? BEVが売れない……ハズが2025年10月は電気自動車が売れまくっていた
エンジンサウンドが聞こえてシフトショックも感じられるEVが超進化! ヒョンデ「IONIQ 5 N」がマイナーチェンジ
60年もの不動車がバッテリー交換だけで走り出した! EVの長期保管はエンジン車よりも簡単!!
more
ニュース
82馬力の出力向上とバッテリー大容量化でさらに快適なEVライフを実現! フォルクスワーゲンID.4が一部改良
軽EVラッコは航続200km超と300km超の2スペック体制確定! さらにBYDはふたつの新型PHEV投入で2026年の日本を席巻する【東京オートサロン2026】
全国28の拠点に試乗車の配備完了! ヒョンデに乗りたければオートバックスに行けばいい
more
コラム
電気は水に弱いは確かだけど……EVは浸水に強かった! ただしクルマ全般冠水路は避けるのが原則!!
EVもPHEVも増えちゃいるけど成長は鈍化! 中国だけかと思いきや中国「以外」が伸びている
たった「25日」の差で40万円の補助金を逃した! テスラモデルYから新型モデルYに買い替えたオーナーの悲劇
more
インタビュー
「BMWの核はセダン」。「i5」での表現は、BEV世代のセダンの在り方を示している。
「i5」の造形を、BMWエクステリア・デザイン責任者がディテールから語る
BMW「i5」はビジネスアスリート!プロダクトマネージャーが語る5シリーズ初BEVの背景
more
試乗
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]
more
イベント
日本生まれの英国EVスポーツクーペや全幅1m切りの小型モビリティなどEVも元気! 会場で見つけた気になるEV一気見せ【東京オートサロン2026】
新型レクサスESがモデリスタ仕様で登場! ヒョンデはMIYAVIコラボで対照的なEV披露【東京オートサロン2026】
中国・東風汽車が日本上陸!? EVセダン「モンスタースポーツ007」日本導入で意味深発言【東京オートサロン2026】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択