EVシフトは減速ではなく次の局面へ移行している
2025年の1月から11月までの合計EV販売台数ランキングについては、モデルYは前年比-9.5%とマイナス成長に留まりました。通称ジュニパーと呼ばれる新型モデルが3月から納車をスタートしていたことを踏まえると、26年シーズンも苦戦することは間違いなさそうです。ただしテスラはモデルY Lを発売したことで一定の挽回に期待することもできるでしょう。ちなみにモデル3も前年比-1.8%とマイナス成長に転落しています。
次に、自動車ブランド別のEV販売ランキングについて、トップからBYD、テスラ、ジーリー、Wuling、そしてフォルクスワーゲンが上位にランクインしています。トップのBYDは11月単体では前年比で販売台数を落としたものの、年間ベースではプラス成長を実現し、2位のテスラとの差を2.6倍に広げて独走状態です。さらに3位のジーリーも前年比で販売台数を2.5倍以上に伸ばして、2位のテスラを猛追しています。
また、中国Leapmotorはフォルクスワーゲンとの差を2万台にまで縮めており、2026は年間100万台のEVを発売する計画も表明していることから、フォルクスワーゲンやWulingを超えて、2026年末に世界のEVメーカービッグ4の一角を構成している可能性すらあるでしょう。
トヨタはbZ3Xの好調などに支えられて31.9万台を販売し、13位にランクインしました。2025年末以降に順次投入される新型bZ4X、CH-R、アーバンクルーザー、bZ7、さらには新型RAV4のPHEVモデルといった新型モデルによるEVシフト加速に期待です。
ちなみに,トップ10のなかで販売台数を落としてしまったのがテスラとLi Autoの存在です。テスラはすでにモデル3とモデルYの需要が頭打ちを迎えているなかで、派生グレードのモデルY Lや廉価グレード「スタンダード」でどれだけ挽回できるのかに注目が集まります。
さらに、自動車グループ別の販売シェア率について、BYDはBEV単体でもシェア率16.9%を実現しており、PHEVを含めなくとも世界トップのEV販売シェア率を達成しています。また、テスラとジーリーグループの差が1.2%と接近しています。2026年はBYDとジーリーという中国の巨大自動車メーカーによるEV販売対決がもっとも大きな注目動向といえるかもしれません。
ジーリー傘下のZeekrの大型SUV「9X」は最新12月単体で1万台の販売台数を達成。平均取引価格は日本円で1200万円弱にも達するという高級EVが売れています。
最後に2026年シーズンのEVシフトの展望について、2026年前半は、アメリカと中国の両方で、税制面の変更によるEV販売台数停滞が尾を引く見とおしであることから、EV普及率は停滞し、もしかしたらEVシフト減速報道が飛び交う可能性もありそうです。
他方で米中以外のマーケットでは、どこも2025年シーズンに引き続いてEVシフトが進んでいく見込みであることから、2026年後半にはEVシフトはもち直して、2026年全体平均でNEV(BEV+PHEV)普及率は30%、BEV普及率は20%を超えてくると予想できるでしょう。
とりわけ、これまでBEVシェア率が1%台だった日本市場も、新型bZ4Xや新型リーフなどの存在、およびCEV補助金の大幅増加も相まって、どれほどEVシフトが進むのかにも期待していきたいと思います。






















































