全国28箇所のオートバックスでヒョンデに試乗できる
カー用品店大手のオートバックスセブンは、Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ)との協業により、全国のオートバックスならびにスーパーオートバックス計28店舗に、ヒョンデの試乗車を順次配備していき、試乗機会の拡大を図ると発表した。
対象店舗では、ヒョンデ最新モデルのスモールSUV「インスター」をはじめ、ヒョンデのZEV(走行時に二酸化炭素などの排出ガスを出さない電気自動車や燃料電池自動車の総称。ゼロ・エミッション・ビークル)を順次配備していく。配備される試乗車は店舗によって異なるものの、EVならではの静粛性や加速性能、走りの良さなどを手軽に体感することができる。

これまでもオートバックスセブンとヒョンデの間では、さまざまな取り組みが展開されてきた。オートバックスのフラッグシップ店、A PIT オートバックス東雲に「ヒョンデ・モビリティ・ラウンジ東京ベイ東雲」を開設し、試乗のみならず購入相談から実際の車両メンテナンスやアフターサービスを展開(2025年4月30日で車両販売紹介業務は終了)したほか、A PIT オートバックス京都四条でも同様のサービスを展開している。
また、2024年からはヒョンデの研修を受講した専門スタッフが常駐し、販売対応を行う「ヒョンデコーナー」をスタート。現在はスーパーオートバックスのかしわ沼南と市川の2店舗に設置され、サービスを実施している。
そして、画期的な取り組みとも言えたのが、ヒョンデのハイパフォーマンスブランド「N」にとって初となるEVで、2024年から日本国内でも販売が開始された「IONIQ 5 N」に対し、専用チューニングパーツの共同開発を行ったことだろう。自動車メーカーとカー用品店がパーツ開発の領域で協業すること自体珍しいことではあるが、それが海外自動車メーカーとのコラボレーションというところに、強い衝撃を受けたものだ。
このように、オートバックスセブンとヒョンデの関係性は強固なもので、国内でのヒョンデZEV車の魅力発信に大きく貢献している。

今回の28店舗にものぼる試乗店舗は、これまでのヒョンデ・モビリティ・ラウンジやヒョンデコーナーとは異なり、販売機能は有していない。オートバックスセブンの広報担当者は、ZEVの体験機会拡大を狙った純粋な試乗拠点であるとEV TIMESの取材に対し説明している。
そのため、従来以上に気軽にヒョンデのクルマを試乗できる環境とも言え、カー用品の買い物ついでに試乗していくなどの需要も掘り起こせるだろう。EVへの興味拡大につながる可能性を秘めた新たなスポットとして、今後の動向に注目していきたい。
















































