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一部改良で37倍も売れ行きを伸ばしたトヨタbZ4X! その裏にあるしたたかな販売戦略にアッパレ!!


TEXT:渡辺陽一郎 PHOTO:TET 編集部
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一部改良で一躍人気車種となったトヨタbZ4X

トヨタのEV(電気自動車)、bZ4Xの売れ行きは、2025年1〜9月は低調だった。1カ月平均で30台程度に留まった。ところが10月には急増して1110台に達した。この背景には、2025年10月に実施された一部改良がある。

一部改良を受けたトヨタbZ4Xのフロントスタイリング

この改良では、上級のZが1回の充電で走行できる距離を大幅に拡大した。改良前は、Z・2WDの航続可能距離がWLTCモードで559kmだったが、改良後は746kmに達する。187km多く走れるようになり、比率に換算すると1.3倍以上だ。

しかも、最短の急速充電時間は、電池容量が10%の状態から80%になるまでの所用時間で28分に短縮している。このほか、動力性能の拡大、走行安定性と乗り心地の改善、パドルシフトによる減速コントロール性の向上など、さまざまな改良を実施した。

一部改良を受けたトヨタbZ4Xのパドルシフト

以上のような改善を行えば、価格は高まるはずだが、bZ4Xは値下げを行った。G・2WDの価格は、改良前は550万円だったが改良後は480万円だから70万円値下げした。Zの2WDも、以前は600万円だったが、改良後は550万円になり、50万円値下げされた。

機能を向上させて値下げを行った一番の目的は販売促進だ。前述の通り以前のbZ4Xの登録台数は、1カ月平均で30台程度だからきわめて少ない。bZ4Xが2022年にリースとして発売されたときは、「初年度は5000台の生産・販売を予定」としていたから、1カ月に30台/年間360台程度では、想定された台数を大幅に下まわる。

デビュー当時のトヨタbZ4Xのフロントスタイリング

そこでbZ4Xは、商品力の向上と値下げという思い切った戦略に出た。トヨタは「bZ4Xの商品力を高めた上で、ハイブリッドと同じような手軽さで買えるようにした」と説明した。

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