メルセデス・ベンツ日本は、10月28日に一般公開が始まる「ジャパンモビリティショー」で「コンセプトEQG」を日本初公開するとともに、最新の電動化モデルを展示する。
数少ない輸入ブランド
ジャパンモビリティショーに出展している輸入乗用車ブランドで、独自のブースを構えているのは「BMW」「BYD」、そして、「メルセデス・ベンツ」の3つだけ。「2019年の東京モーターショーから今日にいたるまで、世界中でさまざまな環境の変化がございました。自動車業界も大きな変革期のなかで困難がありましたが、こうしてジャパンモビリティショーが開催されることは大変喜ばしいことであり、弊社としては自動車はやはり実際に見ていただくことが大事であると考え、このジャパンモビリティショーでひとりでも多くの方にメルセデス・ベンツに触れてもらいたいという思いから、今回出展しました」と、社長の上野金太郎氏は語る。
今回の同社のブースは「電動化」「デジタル化」「サステナビリティ」をテーマに、展示モデルはすべて電動化モデルとし、また、ブース全体を“空間オーディオ”で包み込む演出としている。展示車両には“ワールドプレミア”こそないものの、日本でもカリスマ的人気を誇る「Gクラス」のEV版である「コンセプトEQG」を日本初公開(ジャパンプレミア)しており、ショーの会期中には注目を集めそうだ。
このコンセプトEQGは今年9月に開催されたIAA(ミュンヘンモーターショー)で公開されたもので、圧倒的な存在感を示すGクラスのイメージを受け継ぎながら、EVならではの要素を加えることでその個性を際だたせている。たとえば、コンセプトEQGのフロントマスクは、ラジエターグリルに代えてスリーポインテッドスターが配されたブラックパネルを採用。周囲を縁取る照明に加えて、ドアミラーカバーに白く光るサークルや、ボディサイドのライトストリップが、エンジン車との違いを明確にしている。
オフローダーとしての高い資質
EVになっても本格的なオフローダーとしての資質は維持されている。このコンセプトEQGでも、堅牢なラダーフレーム構造のボディを採用し、リアサスペンションにはリジッドアクスルを搭載する。
注目すべきはその4WD。EVだけにプロペラシャフトを持たないのは当然として、このコンセプトEQGでは、4輪それぞれにモーターを用意(インホイールモーターではない)し、それぞれを個別に制御することで、優れたトラクション性能を確保しているのだ。また、エンジン車同様、ローレンジを利用することが可能で、発進から最大トルクを発揮する電気モーターとともに、オフロードでの高い走破性が期待できそうだ。
EV版のGクラスは2024年にドイツ本国で発売が予定されており、「日本の皆さまにも早く乗っていただけるよう、私たちも全力で導入に向けて準備を進めております」(上野氏)。
メルセデス・ベンツにブースには、このほかにも、「EQS 450+ エディション 1」や「EQE 350 4MATIC SUV ローンチエディション」といったEVが展示される。同社のブースは、東展示棟 1・2・3ホールにあり、一般公開は10月28日から11月5日まで。














































