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令和8年8月千葉豪雨で、レベル5大雨特別警報発令。停電下でV2Hを使えなかった経験から考えたこと【ななみんEVレポート その2】


TEXT:ななみん PHOTO:ななみん
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大雨特別警報と停電。非常時に「V2Hが使えなかった」リアルな体験から学んだ3つの教訓

この度の令和8年8月千葉豪雨において、亡くなられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

豪雨当日の8月13日は、わたしも千葉のスマートハウスでいつも通りの生活をしており、初めての4時間程度の停電を経験しました。

我が家は常日頃からEV(電気自動車)であるIONIQ5とV2Hを使ったスマートハウスを運用しており、本来ならば停電になってもいつも通りの電力供給ができたはずですが・・・、なんと、その日は停電中、V2Hが起動できませんでした。

あれから約1ヶ月。当時の状況と、今後の災害に備えて何ができるのか、お伝えします。

8/13の動き。やるべきことがたくさん

まずは豪雨の夜、何をしたのかを振り返ります。家族との連絡、周辺の冠水情報などを集めながら、1人で広い一戸建てを守るとなると、やるべきことが多かったことがわかると思います。

18時〜 なんだかいつもより雨凄そう、との認識
・自宅の窓を全て閉める
・家族から連絡あり、帰宅難民決定
・電気自動車に充電開始、自宅のモバイルバッテリー(8つ)の充電開始、LEDライトの充電確認

19時〜 本格的な豪雨対応開始
・重要書類・貴重品・モバイルバッテリー等を2階へ移動
・カーポート内整理(濡れたら困るものを自宅に移動)、庭の確認(車のシャッターの下40cm程度を開け、排水経路を確保。雨水桝(うすいます)や、雨水の排水動線に落ち葉などゴミが溜まっていないか確認)
・情報収集し、避難するより自宅にとどまった方が良いと判断

21時〜 停電開始。床上浸水を覚悟し対策を取る
・ガスの元栓締め、トイレの「水のう」作りを調査(結局やらなかった)、水道の蛇口止め
・自宅内のオーバーフロー水槽の濾過層が溢れないよう、バケツで水を減らす(バケツ7杯分)
・猫のごはんや水・猫砂のストック、人間用の食料・飲み物を2階へ移動
・1階の床に置いてあるものを高所に移動
・V2Hの起動、電力復旧を試みる

1時〜 電力復旧、普段通りの生活へ
・停電後、壊れたもの等がないか確認

オーバーフロー水槽下段の濾過槽が溢れないよう、停電直後に対処が必要

8/13停電直後、V2Hをどう起動させようとしたか

ここからが本題です。停電時のV2Hの起動方法は2パターンあり、順に試していきました。

1.V2H本体の放電ボタンを押す 

我が家に導入しているV2Hは、”EVパワー・ステーションプレミアムプラス”で、UPS電源と繋がっており、停電時はV2H本体の放電ボタンを押すだけで放電開始されるのがウリ。

V2Hの充放電コネクタは、我が家の場合は自宅にクルマがあるときは常に車両に繋がっているので(当日もV2Hを使用していました)、本当にボタンを押すだけ、のはずでした・・・。

ですが当日、停電になった直後にV2H本体の放電ボタンを押しても放電が開始されなかったのです。当時はUPS電源のバッテリー切れあるいは故障を疑い、1.の方法は断念。

※後日、UPS電源ではなく、V2Hの自動切替分電盤内の部品(おそらくタイマリレー)に問題があると判明し、近日中に修理予定です。

左の黒い機器が、V2HのUPS電源

 

2.12V電源ケーブルでV2HとIONIQ5を繋ぎ、V2H本体の放電ボタンを押す

次は、12V電源ケーブルでV2HとIONIQ5を繋ぐ方法を試そうとしました。

ですが、停電時にしか使わない12V電源ケーブルが自宅で見つからないというお粗末なハプニングが発生・・・!
(100Vケーブル、200Vケーブル、V2Lなどは倉庫やIONIQ5の荷室にあるのですが、12V電源ケーブルは1回も使ったことがなかった)
ですが、もしここで12V電源ケーブルが見つかっていたとしても、調べてみると付属品のケーブル長は5m。そのときの配置では、カーポート内のIONIQ5車内のシガーソケットとV2H本体を繋ぐには5mでは足りない。5mケーブルを使って繋げる場合、カーポート内の大型バイク3台を、1台ずつカーポート外に移動させ、V2HとIONIQ5の距離を近づける必要がありました。

停電直後は外は真っ暗(雷でピカピカとフラッシュを焚いたように明るくなる瞬間はありましたが)、豪雨が1番ひどい時間帯で、大量の雨水が庭のタイル上を水勾配に沿って川のように流れており、わたしが1人で大型バイクをカーポートの外に移動させるといった作業をするにはあまりにも過酷な環境・・・。

「これは詰んだ…冷蔵庫の中の食料は諦めるしかない…」

そう絶望しているうちに、幸いにも停電から復旧したのでした。

カーポートにクルマ2台とバイクが入りきらない問題。もはやガレージハウス建てたい

今後に向けた教訓と対処

12V電源ケーブルが見つからなかったことと、車両とV2Hの位置関係は自己責任でしたが、本格的なスマートハウスを構築できた!と自負していただけに、いざというときにV2Hが使えなかったのはわたしにとってはかなりショックな出来事。この失敗を教訓とし、今後の停電に備えた対処を実施しました。

教訓1.複数の選択肢を用意しておく

わたし自身、我が家にはUPS電源があるため、わざわざ12Vケーブルを使ってV2HとIONIQ5を繋げなくて良い、と安心しきっていたところがありました。
しかし、UPS電源も万能ではないことを理解し、12V電源ケーブルの置き場を決めておくことはもちろん、5mで届かないときのために延長ケーブルを事前に購入しておけばよかったです。

また、上記方法は、停電時にIONIQ5のバッテリーからV2Hの初期起動電力を供給する方法ですが、ポータブル電源などから12Vの電力が取り出せれば停電時でもV2Hが起動でき、起動後はV2Hを通じてIONIQ5から電力供給できるだろうと考えています。ニチコンさんが公式に推奨している方法ではないものの、ポタ電を使ったV2Hの初期起動も選択肢として持っていれば良かったです。

※後日、1kWhのポタ電(DJI Power 1000 V2)を購入しました。

ずっと欲しかったポタ電、停電時のバックアップと理由をつけて購入したんだニャ

 

教訓2.停電時の予行練習を

停電時の作業は頭では理解していましたが、実際に家のブレーカを落とし、擬似停電の状況下でV2H本体の放電ボタンを押したり、12Vケーブルを実際に繋いでみて、停電から復帰できるか確認するといった予行練習はやったことがありませんでした。
ブレーカを落とすのは家電等(HDD等)に悪影響がある可能性があり自己責任となりますが、わたしは、近日中にV2Hの修理が完了したら、環境を整えた上で、一度は予行練習をやっておこうと思います。

教訓3.整理整頓、お掃除は大事

12V電源ケーブルがいざというときに見つからない、と慌てないよう、防災グッズを整理整頓するのはもちろん、貴重品置き場を見直し(自宅外に持ち出さないものは高所に片付ける等)、庭の雨水桝や、雨水排水動線を普段から確認しお掃除しておけば、今回のような急な集中豪雨にも短時間で対応できると感じました。

停電はいつ起こるか分かりませんが、実際に体験してみないと自分ごととして認識しづらいですよね。EVとV2Hで停電に備えているという方も、いざというときに本当に使えるか、家族で総点検してみることをおすすめしたいです。

ななみん :

通信会社に勤務。自転車シェアサービス立ち上げ、スマートフォンの開発管理(Samsung・SONY)、FinTechサービス(ポイント投資サービス、THEO+ docomo)の立ち上げ、越境日本酒販売サービスの企画開発を担当。入社から一貫して新規事業の企画・開発に取り組む。
副業では、大学からの受託業務(ハードウェアのプロトタイプ製作等)、スタートアップ企業のWebマーケティング等。
趣味は、IoTを使ったおうちハック、一戸建て自宅のスマートハウス化。太陽光発電システム・V2H・電気自動車を導入し「電力の自給自足」を実現し、電力やエネルギーマネジメントに関しても知見を有する。

https://www.instagram.com/nanamiryu/

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