Xpeng肝入りの新型SUV登場!
中国EVメーカーのXpengが、大衆向け電動SUV「MONA L03」を中国と欧州で同時発売しました。中国では300万円以下という価格競争力によって、発売から1時間で5万台規模の注文を獲得。さらに欧州市場でも、日本メーカーのEVを大きく下まわる価格を実現しており、Xpeng史上最大の売れ筋モデルとなる可能性が高まっています。
今回のL03で特筆すべきは、中国で発売したあとに海外向け仕様を開発する従来の流れではなく、当初から世界販売を前提に開発されたという点です。Xpengとして初めて中国国外で発売イベントを開催し、中国と欧州で同時に販売をスタートしました。
開発にはドイツに設置した研究開発拠点も深く関与しており、欧州の法規制やユーザーニーズを早い段階から取り込んでいます。L03は、Xpengにとって事実上初となる本格的な世界戦略車といえるでしょう。

XpengはすでにG6、G9、P7+、X9などの海外販売を拡大中です。2026年6月には7500台以上を海外へ出荷し、月間販売台数の2割弱を海外向けが占めました。なかでも欧州は、今後の販売規模を拡大するうえで重要な市場となっています。
G6とG9、P7+については、オーストリアのマグナ・シュタイヤーへ欧州向け車両の生産を委託し、中国製EVに対する追加関税の影響を抑えています。一方、L03は公式には表明されていないものの、現地生産を行わず、中国から輸出する方針のようです。販売規模がG6やG9を大きく上まわると見込み、中国で集中生産したほうが効率的だと判断した可能性があります。
欧州仕様のL03には、BEVだけでなく、発電用エンジンを搭載するレンジエクステンダーEV(EREV)も設定されます。EREVの「Power X」グレードには37.25kWhという大容量バッテリーを搭載し、欧州WLTPモードにおけるEV航続距離は215kmを確保。最大123kWの急速充電に対応し、バッテリー残量80%まで約20分で充電可能です。

欧州やグローバルサウスでは、充電インフラへの不安からPHEVやハイブリッド車の需要も根強く残っています。日常走行の大部分を電気だけで賄いながら、長距離ではエンジンで発電できるL03のEREVが、どれほどの需要を獲得するのか注目です。
BEVには欧州専用のAWDグレードも追加されました。最大航続距離はWLTPモードで520kmを確保し、最大236kWの急速充電に対応。400Vシステムを採用しながら、バッテリー残量80%まで約20分という高速充電性能を実現しています。
荷室容量は539リットルで、ボンネット下にも最大102リットルのフロントトランクを用意。最小回転半径も5.25mに抑えられており、ボディサイズに対して小まわりが利きます。道幅や駐車スペースが限られる欧州市場でも扱いやすいパッケージです。

さらに、最上級のAWDパフォーマンスグレードには、大衆車の水準を超える装備が採用されます。
・15.6インチ2.5Kセンタースクリーン
・26.8インチヘッドアップディスプレイ
・フロントシートの電動調整、ヒーター、クーラー
・14ポイントシートマッサージ
・ステアリングヒーター
・50Wワイヤレス充電器
・256色アンビエントライト
・ヒートポンプシステム
・ナビ連動バッテリープレコンディショニング
・最大1000Wの20スピーカーシステム
・1.31平方メートルの大型ガラスルーフ
・最大6kWのV2L機能
・リヤ5リンクサスペンション
・7エアバッグシステム

くわえて、Xpengが自社開発したTuring AIチップを最大3基搭載し、車両全体で最大2250TOPSという演算性能を実現します。自動運転システム「XNGP」には最新のVLA 2.0を採用し、2027年第1四半期にはOTAアップデートを通じて、欧州の市街地を含む高度運転支援機能を利用可能にする計画です。
L03の競争力がもっとも明確に表れているのが、欧州市場における価格設定です。ロングレンジグレードは3万8600ユーロから発売されます。































