ガソリンスタンドが減っている今こそEVへ!
地方郊外でガソリンスタンドが次々と姿を消している。経済産業省によると、2025年3月末の全国の給油所数は2万7009カ所となり、ピークだった1995年3月末の6万421カ所から半分以下にまで激減した。30年連続の減少という深刻な事態である。とくに影響が大きいのが郊外や地方部だ。資源エネルギー庁の統計では、市町村内のガソリンスタンドが3カ所以下の「SS過疎地」は2025年3月末時点で381市町村に達し、これは全国の22.2%を占めている。ガソリンスタンドがゼロという自治体すら11町村に上る状況だ。

<自宅がスタンドになる安心感>
スタンドが減る背景には、地下タンクの老朽化に伴う改修費用の負担増、後継者不足、そしてハイブリッド車の普及によるガソリン需要の減少がある。経営的に成り立たなくなった個人経営のスタンドが次々と閉店し、その流れは今後さらに加速すると見られている。つまり、ガソリン車に乗り続ける限り「給油難民」になるリスクは年々高まっているのだ。
ガソリンスタンドが減少すれば、給油のために片道15km以上走らなければならない場所も出てくる。地方郊外ではこうした状況が現実のものとなっている。資源エネルギー庁によると「居住地から最寄りのガソリンスタンドまで15km以上の市町村」は291市町村に達しているのだ。給油のためだけに往復30km以上を走るとなれば、時間もガソリンも無駄になる。さらに、給油タイミングを逃して燃料切れの不安を抱えながら運転するストレスも無視できない。地方では農業機械や軽トラックへの給油、寒冷地では暖房用灯油の確保など、生活全般にガソリンスタンドの減少が影響を及ぼしている。

そこで、EV(電気自動車)の出番だ。EVであれば戸建て住宅に充電設備を設置することで、自宅駐車場がスタンドの役割を果たす。夜間に車を停めておくだけで翌朝には日常利用分が充電された状態になるため、日々遠くのスタンドまで出向く必要がない。自宅充電では100km分の充電であれば1回あたり500〜1000円程度で済むため、ガソリン代と比較しても経済的である。さらに、夜間電力の安い時間帯に充電すれば、ランニングコストはさらに抑えられる。

EVオーナー向けの電気料金プランも各電力会社から登場しており、深夜1時から5時の時間帯の電力量料金を割安に設定したプランや、EV所有者向けの割引プランなど選択肢が広がっている。また、給油インフラが縮小する一方で、電力インフラは全国に張り巡られているという構造的な違いも見逃せない。
















































